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| 科目一覧へ戻る | 2026/01/30 現在 |
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開講科目名 /Class |
マーケティング論演習(1年次)/Seminar in Marketing |
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授業コード /Class Code |
J002501001 |
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ナンバリングコード /Numbering Code |
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開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
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開講所属 /Course |
修士/ |
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年度 /Year |
2026年度/Academic Year |
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開講区分 /Semester |
通年/FULL-YEAR |
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曜日・時限 /Day, Period |
火1(前期),火1(後期)/TUE1(SPR.),TUE1(AUT.) |
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単位数 /Credits |
4.0 |
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主担当教員 /Main Instructor |
辻 幸恵/TSUJI YUKIE |
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遠隔授業 /Remote lecture |
No |
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教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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| 辻 幸恵/TSUJI YUKIE | 経営学部/Business Administration |
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授業の方法 /Class Format |
対面授業(演習) |
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授業の目的 /Class Purpose |
1.先行研究から経営学の基礎と応用を学び、それらの高度な専門知識を習得し、総合的な視点でマーケティング論をとらえることができるようになることを目的とする。そのためには、学部で開講しているマーケティング論Ⅰ・Ⅱの履修を済ませていることが望ましい。 2.経営学(特にマーケティング論)の学問領域の高度な研究方法をもって、自ら設定した課題を総合的に考察することができることを目的とする。1年次においてはまずは課題設定を目標とする。 3.修得した経営学部に関する高度な専門知識を社会で応用することに関心を持ち、社会の発展に貢献する方策を見つける力を養うことを目的とする。 4.修得した専門知識をもとに、社会に向けて的確に伝えることができるように、学会などで発表をすることを目的とする。なお、この授業の担当者は、税務会計事務所内で主としてコンサル業務に従事し、出店時などにおいてアドバイス業務を6年間経験している。実務経験がある教員であるので、より実践的な観点から、現代の市場において確かな洞察と解説が可能になる。 |
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到 達 目 標 /Class Objectives |
1.マーケティング論の基礎理論と応用的なケースを学ぶが学部よりもより高度な専門知識を習得することを目的とする。具体的にはマーケティング内の分野ごとの特徴がつかめるようになることを目指す。2.理論は先行研究の論文や本から、修士論文のテーマとなるようなものを探索し、修士論文のテーマを決定する。 3.専門知識を活かすために、事象の原因を比較、理解、考察できるようになることを目的とする。実践的には、会社見学や聞き取り調査も含む。 4.学会あるいは外部の研究会(セミナーを含む)で年間で1回以上は学習成果を発表する。 |
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授業のキーワード /Keywords |
ブランド、マーケティング、リサーチ、ケーススタディ、消費者心理、消費者行動 |
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授業の進め方 /Method of Instruction |
前半と後半で1つずつのテーマを終えていく。1年次は幅広く経営学に関する高度な専門知識をつけるために主に日本語の先行研究を対象とする。ただし、後期には英語論文も教材として用いる。具体的には論文を各回ごとに取り上げて議論する。経営学の学問領域での研究方法も多角的な視点で学習し、ケーススタディとして学ぶ。ケーススタディについては論文で学ぶだけではなく、会社見学や聞き取り調査も実践する。なお、毎回の授業では前回の復習から始める。 |
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履修するにあたって /Instruction to Students |
特に論文は事前に読んでおき、わからない専門用語などは意味を調べておく。ケースは特別な企業を取り上げているわけではないので、その企業を知らない場合は、事前その企業についてはホームページなどを活用して調べておくようにする。 |
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授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
毎週、こちらから文献を渡すので、次回までに予習をしておくこと。これは100分くらいの目安である。それ以外にもマーケティングに関する基本的な書物を読んでおくこと(わからない場合はこちらから指定する)。こちらは60分ほどを目安として考えている。これらの文献に関しては一度に多くを読むことを求めているのではなく、少しずつ毎日、じっくり読む進めて理解を深めてもらいたい。 |
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提出課題など /Quiz,Report,etc |
授業内で課題を出すので、その課題は授業内に仕上げてその場で提出する。次回の講義のはじめに、フィードバッグとしてその内容を解説し、評価する。具体的には、提出した課題については、翌週に、こちらから内容を3つにわけてフィードバックする。1)評価できる点、2)改善が必要な点、3)さらに探求が必要な点、2)と3)については再提出の可能性もある。 |
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成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
評価は以下の3つの方法の総計とする。 1.毎回の授業内で課題を出すのでその場で解答を作成する。 2.ディスカッション・タイムでの発言を加算する。 3.前期と後期のまとめの時間内で理解度をチェックする課題を点数化する。 配点は1の課題については4点(4点×13回)で52点。2のディスカッション・タイムについては1点~6点の配点とする。前期の授業内で3回実施する(6点×3回)で18点。後期の授業内で6回実施する(3点×6回)で18点。3の最終的な理解度をチェックする課題については1点~30点の配点とする。 なお、前期のディスカッション・タイムの予定は6、7、8回目を予定している。15回目は理解度のチェックをかねて実施する。後期のディスカッション・タイムの予定は19、20、21、23、27、28回目を予定している。 |
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テキスト /Required Texts |
授業内にて適宜プリントを配布する。 |
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参考図書 /Reference Books |
和田充夫監訳『マーケティング原理 第9版』ダイヤモンド社、2003年、ISBN:978-4478502105 |
| No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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| 1 | 1回目 | ガイダンス | マーケティング論演習としては理論と実践(ケーススタディ)の両輪で授業をすすめる。授業の具体的なすすめかた、評価方法、授業内容の理解度のチェック方法など、初回の本講義内で説明をする。また、マーケティング論の基礎は学習しているはずではあるが、今回から18回目までで基礎的な部分の復習をおこなう。 | |
| 2 | 2回目 | マーケティングとは何か | マーケティングの定義、4P、マネジメントの基本を復習する。さらに新しいマーケティングの課題についても論じる。今回は顧客とのつながりについて考える。 | |
| 3 | 3回目 | マーケティング5.0とは何か | 日本におけるマーケティング環境の変化、ポストモダンのマーケティングについて学ぶ。顧客価値について考える。 | |
| 4 | 4回目 | リレーションシップ・マーケティング | リレーション・シップマーケティングの概念について学び、同時にネットワークとマーケティングのパラダイム革新についても理解する。つまり最近の日本の現状がここで理解できる。 | |
| 5 | 5回目 | 世代間ギャップとマーケットとの関係について | ここで消費者行動とその概念モデルについても学ぶが、様々な世代に対応する課題について把握する。ここではフィリップ・コトラーの分類に従って世代を5つの世代とする。 | |
| 6 | 6回目 | 消費者の意思決定プロセスについて | 消費者の意思決定プロセスについて学ぶ。外的影響要因と個人差要因について理解する。 | |
| 7 | 7回目 | シニア層とミドル層のマーケットとその変化について | 第5回目では世代比較を実施したが、今回はシニア層(ベビーブーム世代)とX世代の特徴をマーケットについて学ぶ | |
| 8 | 8回目 | マーケティングのセグメンテーションについて | マーケティングのセグメンテーション、ターゲティング、ポジショニングについて学ぶ。 | |
| 9 | 9回目 | 小括として2回目から8回目までの復習をする | マーケティングの概念、環境変化、関係性マーケティング、消費者行動と概念モデルなど重点的に復習をする。 | |
| 10 | 10回目 | Y世代とZ世代、アルファ世代について学ぶ | 第7回で学んだシニアとX世代の下の世代である3世代のマーケットについて学ぶ。 | |
| 11 | 11回目 | ブランド構築とブランド評価について | 使用者拡大とブランドについて学び、競争優位を考察する。また、ブランドの構成要素をふまえて、ブランドのメカニズムを理解する。 | |
| 12 | 12回目 | ブランド・ロイヤルティとコミュニティについて | ブランドへの消費者の態度や行動について学ぶ。ブランド・リレーションシップを説明するので、その構築と測定について理解する。 | |
| 13 | 13回目 | ブランド・コミュニティの管理について | 消費者にとってのブランド・コミュニティの役割と企業にとってのブランド・コミュニティについて学ぶ。これを価値共創という。そしてコミュニティへの参加について理解する。 | |
| 14 | 14回目 | ブランドと5つの世代のライフステージの関係 | 世代間での価値観は異なり、ブランドに対する心理も異なる。ここでは5つの世代のライフステージにどのような価値観を有したブランドが受け入れられてきたのかを整理する。 | |
| 15 | 15回目 | 小括として10回目から14回目までをまとめる | 5つの世代のライフステージごとのブランド観を整理する。 | |
| 16 | 16回目 | 後期のガイダンス | 前期の学習を思い出すと共に、後期の授業の流れについて説明をする。評価方法、発表方法は前期と同じであるが、後期初回であるので確認のために再度、説明をする。後期は過去のマーケティングの変遷を確認する。 | |
| 17 | 17回目 | マーケティング1.0(製品中心)について | 1950年代にアメリカで始まった製品中心のマーケティングについて学ぶ。その背景や経済状況をふまえながら、市場の成立を確認する。 | |
| 18 | 18回目 | 製品戦略として便益の束としての製品について | 製品の概念を復習する。これはマーケティングの基本であるので思い出してほしい。そこから製品の分類基準と類型を学ぶ。 | |
| 19 | 19回目 | 製品ミックスと製品差別化について | 製品差別化の次元としてサービスの特性、知覚品質を理解する。また、そこから知覚品質の創造について考察する。 | |
| 20 | 20回目 | 新製品の企画・開発について | ブルボンの新製品開発の事例を学ぶ。コンセプトの創出にはじまり、製品と戦略立案、試作品のテストなど、市場への導入までを学ぶ。 | |
| 21 | 21回目 | 製品のライフサイクルについて | 製品のライフサイクルとマーケティングとの関係を理解する。ここではP.コトラーの論文を引用して学ぶ。 | |
| 22 | 22回目 | 場のマネジメントのケーススタディ | 百貨店内の特設会場などの非日常的空間での販売について具体的事例を学ぶ。商品としては雑貨を考え、場の空間と商品とのバランスや顧客目線などをふまえ、どのような空間配置が最適かをシュミレーションする。 | |
| 23 | 23回目 | 小括として17回目から22回目までの復習をする | 製品を中心に学んできたことを復習する。戦略、開発、ライフサイクルなどの重点事項をまとめる。 | |
| 24 | 24回目 | マーケティング2.0(顧客中心)マクドナルドのケース | 企業には成功事例と失敗事例がある。今回はマクドナルドをとりあげて、成功と失敗のそれぞれの事例を分析する。なお、視点としては商品の成功などではなく、ビジネスモデルとしての成否を論じる。 | |
| 25 | 25回目 | 価格戦略の基本について | コスト志向価格戦略について学ぶ。具体的にはマークアップ価格設定やターゲットリターン価格設定を理解する。そして損益分岐点の活用を考察する。 | |
| 26 | 26回目 | 競争志向の価格戦略について | 市場浸透価格、上澄み吸収価格、補完的価格などのバリエーションを学ぶ。そこからメーカーの価格政策を考察する。 | |
| 27 | 27回目 | マーケティング3.0(人間中心)社会的に影響のある商品について | 主にY世代を中心とした価値観・製品から受ける文化的意味などについて説明する。 | |
| 28 | 28回目 | マーケティング4.0(従来型からデジタルへ)について | Y世代とZ世代に焦点をあて、オムニ・チャネル・プレゼンツの流れをふまえながら、マーケティング4.0の特徴を明らかにしていく。 | |
| 29 | 29回目 | 小括として24回目から29回目をまとめる | 従来のマーケティング(1.0,2.0,3.0,4.0)をテーマにその戦略や消費者にとっての価値観について復習をする。ここで価格とこだわりについて特に焦点をあてて、消費者心理を考察する | |
| 30 | 30回目 | 今後の研究の方向性と問題点について | 1年間で5つの世代のブランド、製品、価格を中心に学んできた。またケースも取り上げてきた。その中で問題点は何か、という意識を持ってもらうために、最終時間を活用して、日本社会の今後の市場について考察する。 |