科目一覧へ戻る | 2024/07/25 現在 |
開講科目名 /Class |
人体の構造と機能特殊講義Ⅱ/Special Topics in Structure and Function of HumanBody Ⅱ |
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授業コード /Class Code |
J000351001 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
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開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
修士/ |
年度 /Year |
2024年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期集中/AUTUMN INTENSIVE |
曜日・時限 /Day, Period |
他/OTHERS |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
鈴木 大介/SUZUKI DAISUKE |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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鈴木 大介/SUZUKI DAISUKE | 栄養学部/Nutrition |
授業の方法 /Class Format |
講義 (オンラインによる解説の有効性が高い内容については、オンラインで実施する場合もある) |
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授業の目的 /Class Purpose |
本科目は、栄養学研究科のDPに示す「疾病予防および健康増進に必要な専門分野の高度な知識を修得する」ことを目標に開講する。現代医学において、疾患メカニズムの理解には免疫学に基づく知識が不可欠である。アレルギー疾患や膠原病・自己免疫疾患といった免疫異常をはじめ、近年発展が目覚ましいガン免疫療法の戦略理解に向けて、基礎免疫学の根幹を学ぶ。なお、本講義は大学・研究機関で免疫学、幹細胞生物学、分子病態医化学の分野で研究に従事してきた実務経験のある教員が担当するため、より実践的な観点から生体内における分子医化学について解説するものである。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
免疫システムを構成する細胞や組織について説明できる。 自然免疫と獲得免疫それぞれについて説明できる。 MHCクラスIとクラスII分子によるそれぞれの抗原提示径路について説明できる。 免疫学の根幹に関わる免疫学的自己の確立機序について理解する。 免疫学的自己の破綻により生じる疾患について理解する。 PubMedの利用により、原著論文の検索や最新情報を検証できる。 |
授業のキーワード /Keywords |
免疫学的自己と非自己の確立、アレルギー・自己免疫疾患、免疫不全症 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
講義・ディスカッションを中心に進める。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
- |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
病理学や臨床免疫学の基盤となる基礎科学的な内容を教授するので、これまでに学んだ臨床に関わる知識とのつながりを意識して、週3時間を目安に復習し、自主的に整理する必要がある。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
キーワードに基づいて文献検索を行った研究内容をプレゼンテーションする。授業中に評価を行い、ディスカッション形式でフィードバックする。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
講義中の議論への積極的な参加と口頭試問(50%)、プレゼンテーション(50%)にて評価する。 |
テキスト /Required Texts |
必要時に資料を配布する。 |
参考図書 /Reference Books |
免疫生物学(南江堂) (参考書) |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 免疫とは | 免疫とはどのような現象で、その本質は何か理解する。 | |
2 | 第2回 | 免疫細胞の構成 | 免疫に関わる細胞と組織の構成について理解する。 | |
3 | 第3回 | 生体防御と免疫 | 感染微生物や異物侵入に対する生体防御の中で、免疫システムの位置づけを理解する。 | |
4 | 第4回 | 自然免疫I | 生体防御における自然免疫の特徴と役割について理解する。 | |
5 | 第5回 | 自然免疫II | 生体防御における自然免疫の特徴と役割について理解する。 | |
6 | 第6回 | 獲得免疫I - 適応免疫応答概説 - | 獲得免疫を利用した生体防御反応の基礎を理解する。 | |
7 | 第7回 | 獲得免疫II - 抗原認識 - | 抗原と抗体の分子的特徴について理解する。 | |
8 | 第8回 | 獲得免疫III - リンパ球 - | 獲得免疫で働くリンパ球の機能と役割について理解する。 | |
9 | 第9回 | 獲得免疫IV - 主要組織適合抗原MHC - | 主要組織適合抗原複合体の機能と役割について理解する。 | |
10 | 第10回 | 獲得免疫V - 抗原受容体の多様性形成 - | 抗原認識の多様性形成を担う抗原受容体の形成機序とその特徴について理解する。 | |
11 | 第11回 | 獲得免疫VI - 自己・非自己の識別 - | 免疫学的自己と非自己を識別する能力の獲得機序とその破綻による疾患について理解する。 | |
12 | 第12回 | 末梢における免疫応答 | 自己非自己の識別能を獲得した免疫システムの応答メカニズムについて理解する。 | |
13 | 第13回 | 文献検索 | 様々なキーワードを用いて免疫システムに関わる最新文献を検索できるようになる。 | |
14 | 第14回 | 文献検索、プレゼンテーションによる発表 | 自分が選んだキーワードを用いて最新文献を検索し、その文献についてプレゼンテーションし討論する。 | |
15 | 第15回 | プレゼンテーションによる発表 | 自分が選んだ文献についてプレゼンテーションし、その研究内容について討論する。 |