科目一覧へ戻る | 2024/07/19 現在 |
開講科目名 /Class |
スポーツ哲学(サ)/Sport Philosophy |
---|---|
授業コード /Class Code |
C001301001 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
SPTc001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
学際教育科目/ |
年度 /Year |
2024年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
水2(前期)/WED2(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
西脇 満/NISHIWAKI MITSURU |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
---|---|
西脇 満/NISHIWAKI MITSURU | 共通教育センター |
授業の方法 /Class Format |
講義や演習など |
---|---|
授業の目的 /Class Purpose |
本科目は、スポーツサイエンス・ユニットの専門科目である。 全学ディプロマポリシー 1. 幅広い知識に基づいて、他者および異文化を理解することができる。 2. さまざまな問題を発見し、それを解決する方策を導くことができる。 3. 生涯にわたって学び続けることができる。 4. 獲得した知識や技能を社会に役立てることができる。 に基づき、本講の目的は次の通りとする。 1.「スポーツとは何か」を「哲学的」「客観的」に説明するのに必要な基本的哲学用語に関する知識を習得し、哲学史などについて概略を理解する。(全学ディプロマポリシー1より) 2.哲学的方法を駆使してスポーツとその関連用語の意味や概念について考え、分析する方法の基礎や姿勢が理解できる。(全学ディプロマポリシー2より) 3.日常生活ではあまり意識しないで哲学的方法や用語が使用されていることを理解し、それを自らも自由に駆使できるようになる。(全学ディプロマポリシー3、4より) 主題:「スポーツ哲学」は「スポーツとは何か」という問題を「哲学的」に考察することである。「哲学的」とは、主観的で独善的な「恣意」を排除し、誰もが認めることができる「客観性」が保証された説明を試みようとすることをいう。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
スポーツ、体育、プレイ、レクリエーションなど、様々な用語の違いを概念のレベルで説明できる。 |
授業のキーワード /Keywords |
|
授業の進め方 /Method of Instruction |
哲学的思考を習得するには哲学用語の理解が基本となるため、日本語でも意味がわからない言葉、普段使わない用語を積極的に取り入れ、それぞれの理解とそれらの用語を使った思考、分析を実際にやってみる。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
|
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
哲学的分析や能力を習得するには古典的な哲学書などを読むのが最も良い方法である。プラトン、アリストテレスなどの比較的短い著書を週に1時間は読んでみること。できれば読破するのが望ましい。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
理解度を確認するため小テストを適宜行う。次の週に簡単なコメントと共に返却する。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
小テストや講義中のディスカッションへの貢献度20% 最終テスト80% |
テキスト /Required Texts |
|
参考図書 /Reference Books |
適業紹介する |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
---|---|---|---|---|
1 | 第1回 | 「スポーツ哲学」とは | 本講の目的、目標についてのガイダンス、自己紹介 | |
2 | 第2回 | 「スポーツ」と呼ばれる現象 | 「スポーツとは何か」を考えるにあたり、その前提となる「名辞」「事実・事象」「概念」の区分について理解する。 | |
3 | 第3回 | 「スポーツ」にまつわる概念をとりまく難問 | 概念について考察するにあたり、「文化体系による文節区分の差異」、「外示と共示」、「翻訳の問題」など、概念理解の困難を招きやすい原因について考察する。 | |
4 | 第4回 | 分析装置としてのカテゴリー | 複雑雑多な生活世界における様々な事象を分析するにあたり用いられるカテゴリーについて学ぶ | |
5 | 第5回 | 体育とスポーツの概念的区分についての考察 | 体育とスポーツの違いに関する従来の考え方を学び、それらの問題点を確認する | |
6 | 第6回 | 教育・体育概念の関係性① | 教育・体育概念を考察するにあたり用いる関係・実体のカテゴリーについて学ぶ | |
7 | 第7回 | 教育・体育概念の関係性② | 前回学んだ「関係-実体」カテゴリーを体育概念を考察に用いる | |
8 | 第8回 | 教育・体育概念の重層性① | 教育概念の重層性について学ぶ | |
9 | 第9回 | 教育・体育概念の重層性② | 体育概念の重層構造を教育概念のそれと比較して学ぶ | |
10 | 第10回 | 教育・体育概念の超越性① | 教育・体育概念の超越性について学ぶ | |
11 | 第11回 | 教育・体育概念の超越性② | 超越的観点から見た専門体育と普通体育、そしてそれぞれに対応したスポーツについて考察する | |
12 | 第12回 | スポーツ構造の三つの契機と複合性 | スポーツを知的、身体的、情的という三つの観点からそれぞれの構成契機に分け、その構造と内容について考察する | |
13 | 第13回 | 遊びについて① -ホイジンガのホモ・ルーデンス- |
ホイジンガの「ホモ・ルーデンス」を中心に、遊びとスポーツとの関係について考察する | |
14 | 第14回 | 遊びについて② -カイヨワの遊びと人間- |
カイヨワの「遊びと人間」を中心に、前回のホイジンガの理論と比べながら、スポーツと遊びの関係性について改めて考察する | |
15 | 第15回 | まとめ | これまでの講義で説明した体育・スポーツの概念、様々な思想における体育やスポーツの考え方などについての理解度を検証する。 |