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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/16 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
教育史 (資格)/History of Education
授業コード
/Class Code
G001391001
ナンバリングコード
/Numbering Code
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
資格用科目/
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
前期/SPRING
曜日・時限
/Day, Period
木1(前期)/THU1(SPR.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
水谷 勇/MIZUTANI ISAMU
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
水谷 勇/MIZUTANI ISAMU 人文学科/Humanities
授業の方法
/Class Format
対面講義
授業の目的
/Class Purpose
 教職の入門科目として、教育の歴史を知ることを通して、教育についての理解を深め、教師としての専門的素養の一端を身につけることを目的としている。教員採用試験も見通して授業を展開するので、採用試験対策の一つとして上回生の履修もお勧めである。
  履修上選択科目ではあるが、新しい教員養成政策に基づく教員養成コアカリキュラムのうち、教育に関する歴史と思想を扱う中核科目であり、本気で教職を目指す全ての学生の履修を期待する。
 本講義では、教育の歴史に関する基礎知識を身につけ、それらと多様な教育の理念との関わりや過去から現代に至までの教育及び学校の変遷を理解することも目的としている。
 また、教育に関する様々な思想、それらと多様な教育の理念や実査の教育及び学校との関わりを歴史的に理解することを目的としている。
 こうして、教育の歴史についての基本的な知識を修得するとともに、教育の歴史を作り出し動かしてきた力についての認識を形成し、教育史研究をしていく上での初歩的な知識・技術の習得を目的としている。
 この授業は、積極的に参画することで、全学DP(ディプロマ・ポリシー)1を中心にしつつ、すべてに関わってその基礎を形成するものである。
到 達 目 標
/Class Objectives
1.人間形成・教育の歴史について、とりわけ下記の諸点を理解し、他人に対して説明できる。
 (1) .家族と社会による教育の歴史を理解している。
 (2) .近代教育制度の成立と展開を理解している。
 (3) .現代社会における教育課題を歴史的な視点から理解している。
 (4) .代表的な教育家の思想を理解している。
2.教育の歴史を作り出し動かしてきた力についての認識を形成し、他人に対して説明できる。
3.上記学修の成果を踏まえ、特定の時代における教育(制度・実践)史もしくは思想家の原著論文を読み込み、その成果レポートとしてまとめることができる。
授業のキーワード
/Keywords
教育の歴史、教育概念の成立、学校の歴史、様々な教育思想
授業の進め方
/Method of Instruction
初回を除く各回の授業で事前に配布(非登学学生向けにはdotCampusにレジュメをpdfでアップ)した上で、配付資料を補則解説する形で授業をしていきます。配付資料によく目を通し、事前に質問意見をまとめてきて授業に参加してください。ドットキャンパスは履修登録した全ての学生が利用出来ます。なくした場合や欠席したときの補充に活用ください。
受講生の質問や疑問に答え、学習成果を踏まえて、補足を加えながら次の課題を提示する形で授業を進めます(一種の反転学習)。
履修するにあたって
/Instruction to Students
教職課程の必修ではない任意科目であるが、教育の歴史を通して本質を理解する、必修科目の教育原論での学習を深めたり助ける大切な科目であるので、意欲ある学生の旺盛な学びを期待したい。時折、教員採用試験対策の問題を演習を行って、採用試験対策をするものの、講義自体は学問を究めることで教員としての資質を形成することを目指している。
質問・問い合わせは、mizutani@human.kobegakuin.ac.jp まで。

特別警報または暴風警報発令時の場合の対応について、授業を実施します。ただし、避難指示、避難勧告が発令されている場合はご自身の安全を優先し、自治体の指示に従って行動してください。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
事前配付の資料をよく読んで参加すること。その他、教育や教育の歴史に関心を持って様々な書物を読むなど関連学習をして授業に参加することが望ましい。概ね1時間前後の予復習が必須です。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
教育史を研究した成果としてのレポート(2000字以上、読書感想文ではない)の提出を課します。
授業中に適宜、「学びの記録」として小レポートの提出を課します。提出された課題に対しては、次回の授業で、適宜フィードバックして、双方向コミュニケーションを図ります。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
毎回の学びの記録としての小レポート(15%)、期末での2千字以上の最終レポート(35%)、定期試験(50%)。
以上の成績をもとに総合判定する。レポートでは、講義内容を踏まえつつも、学生諸君がどれだけ独自の学習を展開して、自己の見識を深めているか、授業以外での学びの量と質を測定する。定期試験は講義内容をどれだけ理解出来たか、論述式の設問に講義内容をまとめて記述する筆記試験である。
テキスト
/Required Texts
特になし(毎回詳細なレジュメ・資料を配布し講義していく)
参考図書
/Reference Books
江藤恭二監修『新版 子どもの教育の歴史』名古屋大学出版会
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 オリエンテーション、原始社会における学習・教育 本講義の概要を説明するとともに、人間(人類)にとっての教育の意義を原始社会における学習および教育の特質の解説を通して概説する。
2 第2回 古代(ギリシャ・ローマ)における教育・学習  西洋教育の原点に当たる古代ギリシャ・ローマにおける教育とその特徴をを解説する。併せて、中国から学ぶことが主であった日本の古代社会における教育にもふれる。
3 第3回 中世における教育・学習  前時の補足をするとともに、中世における教育の特質を解説する。中世は暗黒時代とよく言われるが、その根拠(正当性)と誤り(一面性)についても論究する。また、日本の中世における教育についても若干ではあるが触れる。
4 第4回 大学の成立と発展 10世紀から始まる西洋における大学の成立史について解説し、大学教育の原点と今日発展を受講生と確認し合いたい。 
5 第5回 ルネッサンスと教育  ルネッサンス期の生活の変化と、それに伴う教育の変容について述べる。 
6 第6回 宗教改革の意義 宗教改革の教育的意義について触れ、今日的教育概念がここで初めて成立(完成)することも論証する。併せて日本の平安末・鎌倉期の新宗教との共通点・相違点も明確にし、日本と西洋の教育概念の相違の歴史的根拠を押さえたい。
7 第7回 自然科学の進歩と教育  ルネッサンス以降の自然科学の発展とそれが教育に及ぼした影響を抑える。
8 第8回 中間まとめ 教育学の始祖とも言えるコメニウスの教育思想を詳述し、これまでの講義の中間総括をするとともに、近代以降の教育・教育学の発展との関わりについて論究する。
9 第9回 絶対主義と教育  絶対主義時代における教育の特質を押さえる。総論が主だが、各国におけるそのありようについても解説する。
10 第10回 18世紀の教育改革者たち  18世紀における民主主義の発展と教育思想の飛躍的前進について、ルソーとコンドルセ、ペスタロッチを中心に解説する。 
11 第11回 産業革命と教育 産業革命の教育に及ぼした絶大な影響について解説する。ロバート・オーエンら、教育思想家・実践家の業績にも触れる。
12 第12回 近代公教育制度の意義と問題点 普通教育・義務教育などを主とする近代教育制度の成立とその特徴を押さえる。 
13 第13回 19世紀の教育思想  19世紀~20世紀の教育の発展と変容を重要人物・出来事を中心に押さえる。時代の全般的特徴と代表的人物、教育業績を概説する。
14 第14回 新教育運動の思想と展開、現代の教育(第2次世界大戦後の教育の発展)、 19世紀末から20世紀初めにかけて、諸科学の発展とそれを受けての教育の発展が新教育という形で花開く。その背景と特徴、代表的人物などを押さえる。現代の教育思想の特徴と教育改革を支える思想の特徴についても受講生と意見交換し、お互いに高め合いたい。
15 第15回 総括・まとめ 第2次世界大戦後の教育の発展を振り返り、現代教育の課題とこれからの教育のあり方を歴史から読み解く。 また、本講義の総括的まとめを行い、定期試験対策を行う。

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