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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/16 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
宗教学概論(資格)/Introduction to Religion
授業コード
/Class Code
G001061002
ナンバリングコード
/Numbering Code
開講キャンパス
/Campus
ポートアイランド
開講所属
/Course
資格用科目/
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
通年/FULL-YEAR
曜日・時限
/Day, Period
土3/SAT3
単位数
/Credits
4.0
主担当教員
/Main Instructor
能川 元一/NOGAWA MOTOKAZU
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
能川 元一/NOGAWA MOTOKAZU 人文学部/Humanities and Sciences
授業の方法
/Class Format
講義形式による対面授業として行う。
講義資料は OneDrive を通じて配布する。以下のURLがこの講義用の共有フォルダとなる。
https://kobegakuin-my.sharepoint.com/:f:/g/personal/hm145017_human_kobegakuin_ac_jp/Ehflq2lg97ZBkYqAtMyQOxUBUhZmsTcVYfjR07xsKYgDOQ?e=4byury
授業の目的
/Class Purpose
宗教は人類の歴史、現代社会を理解するうえで重要なファクターの一つであり、また人間という存在を理解するうえでも欠かせない手がかりである。本講義では主として仏教、キリスト教、イスラム教の歴史を題材としながら、宗教に対するさまざまな学問的アプローチを紹介し、宗教の多面性を明らかにしたい。また宗教現象の多様性と、多様性を貫く一般性の双方を明らかにすることを目指す。
また教員を目指すものにとって必要と思われる、宗教史、宗教思想史に関する知識を学ぶことも目的とする。また、本学ディプロマ・ポリシーに定める目標のうちとりわけ「広い教養を身につけ、豊かな人間性や社会性を涵養」と「幅広い知識を活用してさまざまな問題を発見し、それを解決する方策を導く」に関わる能力の学修を目標とする。
到 達 目 標
/Class Objectives
・仏教の歴史についての基本的な知識を身につけるとともに、仏教が日本社会に与えた影響と仏教が日本で被った変容について理解する。
・キリスト教の歴史についての基本的な知識を身につけるとともに、宗教社会学、宗教人類学、宗教心理学などの諸学問がどのように宗教現象へとアプローチするのかを学ぶ。
・イスラム教の歴史についての基本的な知識を身につけるとともに、「スカーフ問題」「ムハンマド諷刺画事件」などに象徴される、イスラム社会と欧米社会の間の摩擦について、その背景を理解する。
授業のキーワード
/Keywords
原始仏教、根本分裂、大乗仏教、顕密体制、鎌倉新仏教、寺請制度
バビロン虜囚、律法、ユダヤ戦争、史的イエス/信仰のイエス、信仰義認
本文批評、禁忌、カリスマ、回心
シャリーア、政治的イスラーム主義、スカーフ問題
授業の進め方
/Method of Instruction
講義時に使用する資料等は OneDrive の「宗教学概論講義資料」フォルダ(URLは下記参照)にPDFファイルとしてアップロードするので、あらかじめ内容を確認したうえ、各自プリントアウトして持参すること。タブレット等、授業中に資料PDFファイルにアクセスできるデバイスを持参する場合には、プリントアウトは必要ない。

「宗教学概論2024年度講義資料」フォルダへのリンク
https://kobegakuin-my.sharepoint.com/:f:/g/personal/hm145017_human_kobegakuin_ac_jp/Ehflq2lg97ZBkYqAtMyQOxUBUhZmsTcVYfjR07xsKYgDOQ?e=4byury
履修するにあたって
/Instruction to Students
第1回講義時に詳細なガイダンスを行うので、第1回講義を欠席した場合は初回出席時に申し出ること。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
講義前に講義ホームページで配布した資料を閲覧し、理解しにくい箇所をチェックしておくこと(30分程度)。
講義後に再び閲覧して、講義の理解度を確認しておくこと(30分程度)。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
各講義の最後に時間を設けて、その回の要点をまとめるミニ・レポートを作成し、提出する。 課題の評価ポイントについては次回講義時に解説する。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
成績評価は前期期間中の課題、後期については定期試験の成績または課題、および講義中に課すミニ・レポートによる。
総合的な評価に占めるそれぞれの比率は前期期間中の課題が40%、後期の定期試験または課題が40%、ミニレポートが20%(全講義期間を通じて)である。
テキスト
/Required Texts
なし(教材プリントを配布する)。
参考図書
/Reference Books
馬場紀寿『初期仏教 ブッダの思想をたどる』、岩波新書
石井公成『東アジア仏教史』、岩波新書
末木文美士『日本仏教史―思想史としてのアプローチ』、新潮文庫
清水俊史『ブッダという男 ─初期仏典を読みとく』、ちくま新書
五来重『日本の庶民仏教』、講談社学術文庫
山我哲雄『聖書時代史―旧約篇』、岩波現代文庫
佐藤研『聖書時代史 新約篇』、岩波現代文庫
田川建三『新約聖書 本文の訳』、作品社
バート・D. アーマン『書き換えられた聖書』、ちくま学芸文庫
カレン・アームストロング『イスラームの歴史 : 1400年の軌跡』、中公新書
小杉泰編訳『ムハンマドのことば』、岩波文庫
飯塚正人『現代イスラーム思想の源流』、山川出版社(世界史リブレット)
塚田穂高『宗教と政治の転轍点 保守合同と政教一致の宗教社会学』、花伝社
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 現代日本と仏教 現代社会における仏教のあり方について概観する。
2 第2回 原始仏教 ブッダの生涯と原始仏教の基本的な教義について解説する。
3 第3回 大乗仏教の成立 ブッダ入滅後の仏教史、特に大乗仏教の成立について概観する。
4 第4回 日本仏教史(1) 仏教の日本への伝来から平安仏教までを概観する。
5 第5回 日本仏教史(2) 神仏習合の歴史について概観する。
6 第6回 日本仏教史(3) 鎌倉新仏教について概観する。
7 第7回 日本仏教史(4) 鎌倉新仏教の思想史的な意義について考察する。 
8 第8回 ユダヤ教の歴史 ユダヤ民族の成立からユダヤ戦争までを概観する。
9 第9回 「旧約聖書」の世界(1) 「旧約聖書」の成立過程を概観する。
10 第10回 「旧約聖書」の世界(2) 「創世記」「出エジプト記」を中心にその内容を概観する。
11 第11回 「旧約聖書」の世界(3) 「旧約聖書」に対する社会学的、人類学的分析のいくつかの例を紹介する。
12 第12回 ユダヤ教の神学(1) 一神教における「神」と「人間」の関係について考察する。
13 第13回 ユダヤ教の神学(2) 「ヨブ記」を題材に、一神教における「悪」の問題について考察する。
14 第14回 キリスト教の成立(1) イエス・キリストが現れた時代の社会的・宗教的背景について概観する。
15 第15回 キリスト教の成立(2) イエスの生涯と言行、弟子たちの活動について概観する。
16 第16回 新約聖書の成立(1) 四福音書の成立過程について概説する。
17 第17回 新約聖書の成立(2) 福音書以外の文書、および「新約聖書」の成立過程について概説する。
18 第18回 神話としての「新約聖書」(1) 「聖書」への神話学的アプローチについて紹介する。
19 第19回 神話としての「新約聖書」(2) 「聖書」への神話学的アプローチについて紹介する。
20 第20回 キリスト教の発展(1) ローマ帝国における国教化から東西教会の分裂までを概観する。
21 第21回 キリスト教の発展(2) プロテスタント諸派の成立について、神学および政治的背景の二つの観点から考察する。
22 第22回 キリスト教の近代 19世紀の復興運動とその現代への影響について解説する。
23 第23回 イスラームの成立 ムハンマドの預言とウンマの成立について概観する。
24 第24回 クルアーンとイスラム法 クルアーンの成立と内容について概観し、クルアーンを法源とするイスラム法について解説する。
25 第25回 イスラム教と近代 欧米による植民地化に直面したイスラム社会の対応について概観する。
26 第26回 イスラム教と現代(1) フランスにおける「宗教シンボル禁止法」成立過程を例にとり、欧米社会とイスラム社会の間の対立についてその背景を分析する。
27 第27回 イスラム教と現代(2) デンマークの新聞社が掲載した諷刺画に端を発する「ムハンマド諷刺画事件」を例にとり、欧米社会とイスラム社会の間の対立についてその背景を分析する。
28 第28回 イスラム教と現代(3) ISIS(「イスラム国」)に欧米出身のムスリムが参加する背景、欧米社会で高まっているイスラム・フォビアについて紹介する。
29 第29回 現代日本社会と宗教(1) 「宗教」という視点から見た場合の現代日本社会の特質について考える。
30 第30回 現代日本社会と宗教(2)  現代日本社会における宗教現象(「宗教2世)問題を含む)について考察する。  

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