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| 科目一覧へ戻る | 2026/02/04 現在 |
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開講科目名 /Class |
ICT実習Ⅱ 【(C)[薬]】/Information and Communication Technology Practice Ⅱ |
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授業コード /Class Code |
A005111503 |
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ナンバリングコード /Numbering Code |
GENi008 |
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開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
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開講所属 /Course |
共通教育科目/ |
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年度 /Year |
2026年度/Academic Year |
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開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
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曜日・時限 /Day, Period |
木5(後期)/THU5(AUT.) |
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単位数 /Credits |
1.0 |
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主担当教員 /Main Instructor |
岡田 隆嗣/OKADA TAKATSUGU |
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遠隔授業 /Remote lecture |
No |
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教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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| 岡田 隆嗣/OKADA TAKATSUGU | 共通教育センター |
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授業の方法 /Class Format |
対面授業(実習) |
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授業の目的 /Class Purpose |
本講義では、コンピューターを「自らの思考を具現化し、客観的な事実を伝えるための道具」として使いこなす力を養う。 前半は、化学構造式描画ソフト(ChemSketch)を用い、複雑な分子構造を正確かつ効率的に記述する技術を習得する。 またプレゼンテーションソフトの活用においては、解説の順序(ストーリー)に連動させて、視覚的な提示手法を工夫する技術を学ぶ。 後半は、表計算ソフトExcelを用い、データの整理・集計から分析・可視化に至るまでのプロセスを基礎から体系的に習得する。目的に応じてデータを正しく扱う実践的なスキルを磨く。 収集したデータを整理してこれまでの経緯を正確に読み解き(過去の整理)、事実を確かめて有用な情報へと変換し(現在の把握)、客観的な根拠を持って次の展開を見極める(未来の見通し)といった一連の思考プロセスを学ぶ。 並行して、自ら調査・分析・発表を行う「プロジェクト学習」に取り組み、習得した各技術を複合的に活用して課題を解決する姿勢を身に付ける。 これらの知識および操作技能を修得することで、全学DPに掲げる「様々な問題を発見しそれを解決する方策を導くこと」、「獲得した知識や技能を社会に役立てる力」をつけることを目的とする。 |
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到 達 目 標 /Class Objectives |
1. 化学情報の正確な記述と活用 化学構造式描画ソフトを適切に操作し、複雑な分子構造を正確かつ体系的に記述でき、テンプレート等の活用によって効率よくレポートを仕上げることができる。 2. ストーリーを強調する提示技術の習得 解説のタイミングや話の流れに合わせた意図的な動作(アニメーション)を設定し、聞き手の注目を適切に誘導しながら、自身の考えが効果的に伝わるプレゼンテーション資料を構成できる。 3. 耐久性のあるデータ設計と構造的な集計 表計算ソフトExcelのセル参照の仕組みを理解し、データの変更や拡張に柔軟に対応できる計算式を構築できる。また、集計機能を活用して収集したデータを多角的に整理・情報化できる。 4. データを情報に変換し客観的に解釈する力 相関分析や差異の検証、分布の把握等の手法を用いて、集めた数値データの意味を理解して「情報」に変換し、客観的な根拠に基づいて現状を把握し、次の展開を見極め、正しく説明できる。 5. プロジェクト学習を通じた課題解決と評価の実践 自ら設定した調査・分析・発表のプロセスにおいて、習得した各技術を複合的に活用して課題を解決できる。また、ピアレビューを通じて他者の成果から新たな気づきを得るとともに、自己の課題を客観的に振り返ることができる。 |
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授業のキーワード /Keywords |
Excel、ChemSketch、Word、PowerPoint、レポート作成、プレゼンテーション、データ構造化、データ可視化、耐久性のあるデータ設計、情報の解釈、客観的根拠、生成AI、情報倫理、プロジェクト学習、ピアレビュー(相互評価) |
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授業の進め方 /Method of Instruction |
PCを用いた操作実習を中心に、課題制作やグループワーク、セッション、相互評価(ピアレビュー)を組み合わせて実践的に進める。 |
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履修するにあたって /Instruction to Students |
履修にあたって ●実習環境:授業時は、情報処理実習室のPCを使用する。 ●クラス編制 5クラスに分かれて実施する。クラスにより進度や順序が異なる場合がある。 ●アカウント管理 ユーザーIDとパスワードは各自で厳重に管理すること。 忘失すると学内ネットワークや各種ツールが利用できなくなる。 ●ファイル保存 学内PCに保存したファイルは再起動時に消去されるため、バックアップ用としてUSBフラッシュメモリを準備し、各自で管理することを推奨。 ●欠席について:前回の内容を前提に進行するため、欠席時は必ず自習して次回の授業に臨むこと。 ●受講の準備:オンライン授業や課題学修に備え、以下の環境を整えること。 ・Windowsパソコン 学内PCと環境を統一するため、Windowsパソコンを準備すること。 ※MacOSやChromebookの場合、操作説明が異なることがある。 個別の質問対応は原則として行わない。 ※スマートフォン・タブレットのみでの受講は不可とする。 ・必須アプリケーション Microsoft Word, Excel, PowerPoint(デスクトップ版)をインストールすること。 ※Web版Officeは機能制限があるため、本授業には適さない。 ・推奨ブラウザ Google Chromeをインストールしておくこと ・ウイルス対策 各自のPCには必ずウイルス対策ソフトを導入すること。 ●授業時間外の課題作成等(課外学修) 自宅PCで作業する場合は、必ずウイルス対策を最新の状態にしておくこと。 学内のPC自習室を活用することも推奨。 ※学内PCは、シャットダウン時にファイルが消去されるため、ファイルの保存、 管理に留意すること |
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授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
(1)操作技術の復習 操作技術の定着を図るため、配布した教材ファイルを用いて1時間程度の復習をおこなうこと。 (2)課題の制作と提出 授業内のワークの仕上げ、中間レポートの制作と提出作業をおこなう。課題の制作には、2時間から3時間程度の時間を要する。 (3)プロジェクト学習活動の事前準備と振り返り 構成案の検討、必要な調査、集計等をおこなう。毎回2時間程度の時間を要する。プロジェクト学習事後学習としてリフレクションシートの制作をおこなう(2時間程度)。 (4)調査・分析のブラッシュアップ プロジェクト学習のベースとなる調査項目や回答形式、分析結果の解釈を練り上げる「ブラッシュアップ」には、十分な時間(3~4時間)をかけて取り組むことを期待する。 |
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提出課題など /Quiz,Report,etc |
中間レポート:ChemSketchとWord/PowerPointを用いた統合課題 期末レポート:プロジェクト学習の成果として、データ分析に基づくプレゼンテーション資料作成 授業内課題:講義時に指定する実践ワークおよび演習課題(5回程度) ワークシート:プロジェクト学習のリフレクション(2回程度) |
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成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
以下の割合で算出し、総合的に評価する。 ●中間レポート(25%) ChemSketchとOfficeを用いた統合課題(構造式描画と文書・スライド構成) ●期末レポート(35%) プロジェクト学習の成果物(データ分析に基づくプレゼンテーション資料) ●演習課題およびワーク(25%) 授業内での実践ワークや、応用的な演習課題の提出(計5回程度) ●実習や活動への取り組み状況(15%) プロジェクト学習のリフレクションシート提出、およびセッションでの相互評価(ピアレビュー)への参加・実施状況。 成績評価の基準: ●ソフトウェアの複合的活用技能 Excel、ChemSketch、PowerPoint等を活用し、データの分析や化学構造の記述を正しくおこなえる。 ●データの解釈と論理的構成 収集したデータを多角的に分析・解釈し、客観的な根拠に基づいたレポートやプレゼンテーションを作成できる。 ●情報倫理とAIの活用 データの出典を明記し、生成AI等のルールに従って適切に活用できる。 ●相互評価と自己リフレクション ピアレビューにおいて、他者の制作物に真摯に向き合い、具体的かつ建設的な意見を伝えている。また自らの学習プロセスや成果を客観的に振り返ることができる。 |
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テキスト /Required Texts |
授業内容にあわせたテキストおよびプリントを配布する |
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参考図書 /Reference Books |
日本の医薬品構造式集(2026) 入学時に配布予定 |
| No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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| 1 | 1 | オリエンテーション/化学構造式描画の基礎(1) 後期の授業概要を理解し、薬学研究に不可欠な化学構造式描画アプリ(ChemSketch)の基本操作を習得する。 |
ChemSketchの導入と基本設定を行う。構造式の作成や、分子式・分子量の自動確認、3D Viewerによる立体構造の把握など、描画手法を習得する。 ・環境設定:ダウンロードとインストールの注意、画面表示の最適化 ・基本操作:マウスポインタの使い分け、構造式の描画、原子ラベルの編集 ・データ確認:分子情報確認、化学名の生成 ・視覚化:作成した構造式の保存と3D Viewerによる立体表示 |
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| 2 | 2 | 化学構造式描画の基礎(2)構造式の描画と外部連携 より複雑な構造式の描画技術を習得し、他のアプリケーションへ適切に配置・統合する手法を学ぶ。 |
演習問題を通じて構造式の描画や調整を実習する。また、Word等の文書作成ソフトと連携させ、レポートの体裁を整えるための貼り付け方法とレイアウトの最適化について確認する。 ・構造式描画と最適化 ・Word文書への構造式の貼り付けと、可読性を高める配置手法 |
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| 3 | 3 | 化学構造式描画の応用(1):編集技術と結合表現 構造式の回転・反転や結合線の使い分けを習得する |
演習問題を通じて構造式の回転や反転、結合線の使い分け等編集操作を習得する。 ・編集操作:構造式の回転、上下・左右反転、複製と再配置 ・結合表現:結合線の種類変更による立体配置の記述 ・多様な化合物の描画トレーニング |
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| 4 | 4 | 化学構造式描画の応用(2):テンプレート活用と体系的な記述 テンプレート機能を活用した効率的な描画手法と、レポートに適した記述技術を習得する。 |
演習問題を通じて、テンプレートを用いた効率の良い描画手法を習得する。あわせて、レポートや発表資料で求められる標準的な構造図を完成させる。 ・テンプレートを用いた効率的な描画 ・高分子化合物などの描画トレーニング |
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| 5 | 5 | 課題制作とプレゼンテーション技法(アニメーションの効果的な活用) ChemSketchを用いた課題制作を行う PowerPointを用いた効果的なプレゼンテーションの演出技法を習得する。 |
ChemSketchの総合演習として、構造式を含んだ文書作成等の課題制作をおこなう。PowerPointの操作では、提示タイミングやストーリーに連動した効果的なアニメーション設定手法を習得する。また、生成AI利用時の著作権や参考文献の記述など、情報発信時の留意事項について確認する ・構造式を用いた課題制作 ・PowerPointの効果的なアニメーション活用(ストーリーと連動した「意味のある動作」の設定) ・提示順序の最適化、スライドショーの実行、および保存形式の選択 ・情報倫理とリテラシー 画像利用時の注意(生成AIと著作権の適切な理解)、参考文献の記載方法の確認 |
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| 6 | 6 | データの可視化(1)伝わるグラフの基本 プロジェクト学習(1) データの特性に応じた適切なグラフの選択手法を習得し、あわせて期末に向けたプロジェクト学習の目的と概要を理解する。 |
グラフの構成要素 縦棒・折れ線・散布図の作成 検量線の作成 演習 円グラフ、帯グラフ プロジェクトの目的と概要説明、題材の検討 |
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| 7 | 7 | データの可視化(2) リスト形式のデータ活用 複合的なデータの視覚化手法を習得する。データ活用のためのリスト形式のデータ設計を学ぶ。 プロジェクト学習(2) 客観的な調査を行うためのアンケート設計の基礎を学ぶ。 |
組み合わせグラフ 誤差範囲付きグラフ リスト形式のデータ ソート・フィルター データの集計 グループ分けと題材の話し合い、質問項目の検討 アンケート作成の手法と留意点① |
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| 8 | 8 | データ集計の効率化 ピボットテーブルを用いた多角的な分析手法を習得する プロジェクト学習(3) 客観的な調査を行うためのアンケート設計の基礎を学び、オンラインアンケートを設計する |
データクレンジング データの規則性と書式 質的データと量的データ ピボットテーブルとピボットグラフ クロス集計(属性クロス集計、設問間クロス集計) アンケート作成の手法と留意点② 題材の決定、質問項目と回答形式の検討 |
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| 9 | 9 | 数式の構築と効率化 セル参照の仕組みを正しく理解し、データの変更や拡張に対応できる耐久性の高い表づくりの技術を習得する プロジェクト学習(4) 客観的な調査を行うためのアンケート設の基礎を学び、オンラインアンケートの草案を提出する |
セル参照を用いた数式の作成 相対参照と絶対参照 演習 オンラインアンケートの作成、草案の提出 |
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| 10 | 10 | 関数の活用(1)条件判定と統計処理 論理関数や統計関数を用いて、目的に応じた「データ集計の仕組み」を構築する技術を養う プロジェクト学習(5) フィードバックに基づいてオンラインアンケートをブラッシュアップする |
統計関数 ・COUNT,COUNTA,COUNTBLANK,COUNTIF 論理関数 ・IF 数値処理の関数 ・ROUND,ROUNDUP,ROUNDDOWN ・TRUNC ・INT オンラインアンケートのブラッシュアップ |
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| 11 | 11 | 関数の活用(2):データ検索と情報の検証 必要な情報を正確に抽出し、エラーを適切に処理する関数の運用方法を習得する プロジェクト学習(6) オンラインアンケートをブラッシュアップし、公開に向けて整理する データ収集、集計方法を検討する |
データ検索とエラー処理 ・VLOOKUP関数の活用 関数のネスト ・IFERROR関数 ・エラー値・0の非表示化 オンラインアンケートのブラッシュアップ オンラインアンケートのデータ収集、集計方法について解説、検討 |
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| 12 | 12 | 統計的分析(1):相関と差異の検証 データのバラつきや2変数間の関連性を数値化し、客観的な根拠に基づいてデータを解釈する手法を学ぶ プロジェクト学習(7) オンラインアンケートのデータ収集、集計をおこない、結果をまとめるスライドの準備をおこなう |
データのバラつきの把握(STDEV関数) 母集団(.P)と標本(.S)の考え方と使い分け 2つのデータ間の差異の検証(T.TEST関数) 共分散と相関係数(COVARIANCE関数,CORREL関数) オンラインアンケートのデータ収集、集計 ピアレビューに向けたスライド作成 |
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| 13 | 13 | 統計的分析(2):分布の把握と代表値 データの分布や特性を把握し、データ分析の視点を養う プロジェクト学習(8) オンラインアンケートのデータ収集、集計をおこない、結果をまとめるスライドの準備をおこなう |
代表値 ・AVERAGE,MAX,MIN,MEDIAN,MODE 配列関数 ・MODE.MULTI 度数分布表とヒストグラム ・平均値と外れ値の影響 ・FREQUENCY関数 ・ヒストグラムの作成 オンラインアンケートのデータ収集、集計 ピアレビューに向けたスライド作成 |
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| 14 | 14 | 条件別のデータ集計と総合演習 関数を用いた複数条件での集計技術を習得する。これまでのExcel操作スキルの総合演習課題に取り組む プロジェクト学習(9) オンラインアンケートのデータ収集、集計をおこない、結果をまとめるスライドの準備をおこなう |
SUMIF関数/SIMIFS関数 Excel復習 演習課題 オンラインアンケートのデータ収集、集計 ピアレビューに向けたスライド作成 |
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| 15 | 15 | 成果の共有と振り返り プロジェクト学習の作品のピアレビューを実施し、他者の作品から多角的な視点を獲得する |
プロジェクト学習 ピアレビュー(作品相互鑑賞会) 相互ポジティブ・フィードバック プロジェクト学習リフレクションワークシートの作成 |