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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/12 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
化学概論Ⅱ/Introduction to Chemistry Ⅱ
授業コード
/Class Code
A005071501
ナンバリングコード
/Numbering Code
GENo002
開講キャンパス
/Campus
ポートアイランド
開講所属
/Course
共通教育科目/
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
後期/AUTUMN
曜日・時限
/Day, Period
月2(後期)/MON2(AUT.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
岡田 学/OKADA MANABU
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
岡田 学/OKADA MANABU 共通教育センター
授業の方法
/Class Format
「対面授業(講義、演習)」
授業の目的
/Class Purpose
この科目は、全学デュプロマ・ポリシーに示す、共通教育等を通じて、広い教養を身につけ、豊かな人間性や社会性を涵養することを目指しています。共通教育科目のリテラシー領域、高大接続分野の導入科目として位置づけられます。理系学部での専門的な知識を深めていく上で、必要な化学的な応用力を身に付けることができます。
この講義では、日常生活やテクノロジー社会を支える化学製品の仕組みや原理を学び、化学的な知識を活用して主体的に学び、考察・判断し、発信できる能力や態度が育成されます。
なお、この科目の担当者は、中学校・高等学校での化学教育に30年以上の経験を有する、実務経験がある教員です。ICTの機器を効果的に活用し、具体的な事例に基づいて講義を行うことで、深い学びへと繋げて行きます。
到 達 目 標
/Class Objectives
1)物質の構成やその変化などの化学に関する応用的な知識が身につき、日常生活を支える物質について化学的に理解することが出来る。(知識)
2)実験記録やグラフ、図から性質の違いや共通点を見いだし、化学的な仕組みや原理を見つけ出すことが出来る。(知識・技能)
3)化学的な知識や概念について自ら考え、演習に取り組み、科学的な判断力や発信力を身に付けることができる。(態度・習慣) 
授業のキーワード
/Keywords
気体分子の熱運動 蒸気圧 状態図 ボイルシャルルの法則 気体の状態方程式 分圧の法則 実在気体 溶解のしくみ 溶解度 溶解平衡 沸点上昇 凝固点降下 浸透圧 コロイド 物質の燃焼 化学反応と熱エネルギー ヘスの法則 エントロピーとギブズエネルギー  
 光化学反応 金属のイオン化傾向 電池 二次電池 電気分解 油脂 せっけん 放射線の化学
授業の進め方
/Method of Instruction
1)講義を中心に進めますので、ノートをきちんと取り、わからないところは自学自習で補って下さい。
2)講義の中で演習を行います。演習問題を解くことで、講義への理解を深めて下さい。
3)毎回の授業で、演習問題の解答や感想や意見等を書いて「毎時課題」として提出して貰います。
4)授業でわかりにくかったことやもう一度解説して欲しい点を、毎時課題に書き込むことで、可能な限り次の授業の最初に振り返りを行います。
5)中間まとめでは、1~7回までの講義のまとめとして、総合演習をおこないます。
6)新聞やインターネットで話題になっている科学的な事柄を取り上げて解説します。 
履修するにあたって
/Instruction to Students
化学概論Ⅱの授業内容は、高校で「化学基礎」を履修または前期「化学概論Ⅰ」が既習であるものとして進みます。
毎回の授業で提出して貰う「毎時課題」が評価に直結します。授業への出席を大切にして下さい。
部活動での公欠や病欠などのやむを得ない欠席については、相談をして下さい。 
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
講義内容をきちんとノートにまとめる工夫をして下さい。(目安として30分)
演習問題でわからなかったところは、テキスト使って復習してください。(目安として30分)
授業で使用した教材や動画をMoodle上で公開します。授業の振り返りややむを得ない欠席時への対応に活用して下さい。
科学的な話題について新聞記事を読んだり、雑誌や本を読んで、日頃からの知識・理解を深めて下さい。 
提出課題など
/Quiz,Report,etc
毎回の授業時に、「毎時課題」を提出して貰います。(評価、次の授業時に講評し、質問事項に答えます)
中間まとめで行った総合演習は、模範解答を配布し、解説・講評を行います。
定期試験の模範解答を終了後に、公開します。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
毎時間15回分の「毎時課題」30%、中間まとめの総合演習30%、定期試験40%の割合で総合的に評価します。
毎回の授業を大切に講義に臨んで下さい。 
テキスト
/Required Texts
大野公一・村田滋・齊藤幸一ほか著『Primary大学テキスト これだけはおさえたい化学改訂版』実教出版 2022年 2530円(税込)
※前期「化学概論Ⅰ」と同じテキストを使用します。 
参考図書
/Reference Books
金原粲ほか著『Primary大学テキスト これだけはおさえたい理工系の基礎数学』実教出版 2022年 2420円(税込)
栞子研著『教養基礎シリーズ まるわかり! 基礎物理』南山堂 2021年 1980円(税込)
松岡雅忠著『教養基礎シリーズ まるわかり! 基礎化学』南山堂 2021年 1980円(税込)
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 気体の性質 気体分子の熱運動と三態変化について学ぶ。ボイルシャルルの法則や気体の状態方程式、分圧の法則、実在気体について、演習を通して学ぶ。(事後学習:演習課題への取組30分) 
2 第2回 水の特異性 水の特異的な構造について、混成軌道や電気陰性度、水素結合の成り立ちについて学ぶ。また、水の持つ特異的な性質、融点・沸点、比熱、比誘電率、密度、表面張力について学ぶ。 
3 第3回 水溶液と溶解の仕組み 物質が水に溶ける仕組みや再結晶、固体の溶解度と溶解度平衡について演習を通して学ぶ。(事後学習:演習課題への取組30分) 
4 第4回 気体の溶解度、沸点上昇と凝固点降下 気体の溶解度や沸点上昇・凝固点降下、過冷却について、演習を通して学ぶ。(事後学習:演習課題への取組30分) 
5 第5回 浸透圧とその利用 浸透と浸透圧の定義、浸透圧を利用した食品等について、演習を通して学ぶ。(事後学習:演習課題への取組30分) 
6 第6回 コロイドとその性質 コロイドの定義と分類、コロイド溶液が持つ様々な性質について学ぶ。 
7 第7回 化学反応と熱エネルギー 燃焼の意味、燃焼の三要素、引火点や発火点、燃焼範囲について学ぶ。化学反応と熱、反応熱とエンタルピー変化について学ぶ。エンタルピー変化を付した反応式の作り方について、演習を通して学ぶ。(事後学習:演習課題への取組30分)
8 第8回 中間まとめ 第1回から第7回までの講義のまとめ、総合演習
9 第9回 ヘスの法則 ヘスの法則の定義やヘスの法則を使った生成エンタルピーや結合エンタルピーの求め方について、演習を通して学ぶ。(事後学習:演習課題への取組30分) 
10 第10回 化学反応と光 化学発光の原理と仕組み、光化学反応とその利用について学ぶ。
11 第11回 電気化学 金属のイオン化傾向と電池のしくみ。電気分解におけるイオン反応とファラデーの法則について演習を通して学ぶ。(事後学習:演習課題への取組30分)
12 第12回 洗濯の化学 汚れの主成分である油脂の性質や種類について具体例を通して学ぶ。 
13 第13回 洗濯の化学 セッケン・合成洗剤の構造や性質、その様々な作用について、シャンプーやリンスなど日常生活にあるものを通して学ぶ。 
14 第14回 放射線の化学 放射線が出る仕組み、α崩壊・β崩壊の仕組みとその核反応式の表し方について、演習を通して学ぶ。(事後学習:演習課題への取組30分)
15 第15回 放射線の化学 放射線の利用、放射線の身体への影響、エネルギーと質量の透過性について学ぶ。核分裂、核融合の仕組み。原子力発電所の仕組みについて具体例を通して学ぶ。

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