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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/12 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
文章表現Ⅱ 【(ウ)[経済]】/Writing Technique Ⅱ
授業コード
/Class Code
A000603003
ナンバリングコード
/Numbering Code
GENj003
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
共通教育科目/
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
後期/AUTUMN
曜日・時限
/Day, Period
月4(後期)/MON4(AUT.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
二條 絵実子/NIJO EMIKO
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
二條 絵実子/NIJO EMIKO 共通教育センター
授業の方法
/Class Format
対面授業(講義、演習)

授業の目的
/Class Purpose
この科目は、全学のDPに掲げる、自分の意見を口頭や文書によって表現し、良好なコミュニケーションをとる能力を向上させること、広い教養を身につけ、豊かな人間性や社会性を涵養することを目指す。共通教育科目リテラシー科目群基礎思考分野に属し、専門科目を修得するにあたり必要になる文章作成能力を学ぶ。

前期開講の「文章表現Ⅰ」で修得したことを基に、さらに高度な文章作成技術を身に付けることを目的としている。様々な文章表現を学んでいくが、大きな柱はレポート作成に必要な書く力を身に付けることである。授業の大部分でレポートの作成要領について学修していく。レポート作成には、資料の扱い方や引用のしかた、参考文献のあげ方、グラフの利用のしかたなど、様々な要素があるが、一つ一つ細かく説明していく。その上で、要素ごとに書き方の練習を行い、習得していくという流れである。
期末課題として2000字程度のレポートを課すが、期末の最終提出までに、レポートの構成を考える、下書きを提出する、など段階的に課題を出して提出を求める。階段を一段一段あわてずに上っていくようにレポート作成に取り組むが、途中さぼってしまうと、一気に上段まで上がらないといけなくなり、結果として課題が完成できないことも出てきてしまう。年内のうちから期末課題と向き合うので、そのつもりで履修して欲しい。レポートは時間をかけて作成するものである。毎週の小課題のように、1時間程度でサッとやる課題とは異なる。受講する場合は、きちんとレポート作成に向き合う時間が必要である。
到 達 目 標
/Class Objectives
1、アカデミックな文章で、かつ深い考察のあるレポートが作成できる。(技能)
2、レポートの作成方法について、正しい知識を得る。(知識)
3、正しい敬語表現を使用した文章を書くことができる。(知識、技能)
授業のキーワード
/Keywords
アカデミックライティング 表現 レポート作成 敬語 
授業の進め方
/Method of Instruction
授業の前半で講義を行い、後半は文章を書く課題に取り組む演習形式を取るが、授業の内容によっては、講義中心の日や、演習中心の日もある。
また、文献を探すために図書館で授業を行う日もある。
授業中は、発問に答えてもらったり、小グループにて議論をしたりする場もある。
履修するにあたって
/Instruction to Students
・前期開講の「文章表現Ⅰ」に関する内容をふまえて授業を行う。前期の復習をしっかり行った上で授業に臨むこと。
・レポート作成とは、論理的文章を作成することである。序論・本論・結論の構成がよくわかっていない学生は、大学受験用の現代文(評論/論理的文章の分野)の問題集の文章を熟読するなどして、学習しておくこと。
・この授業では、受講した内容をノートにまとめることを重要視している。受講の際は、ノートまたはルーズリーフを必ず用意されたい。

※本科目は、「Ⅰ」を修得した上で受講することが望ましい。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
・授業内で予告する次回講義の対象となる教科書の箇所を読み込んでおく。(目安として1時間)
・授業が終了したら、説明された内容を復習し、知識を定着させる。(目安として1時間)
 授業中、覚えるべき事項は具体的に示すので、その部分を中心に復習する。 
・レポート作成の週は、レポート作成に向けて、図書館やインターネット上で資料を探したり、パソコンを使用してレポートの文章を作成する。(目安として週に5〜10時間)

・レポートの作成に向け、表現力や語彙を増やすために、一定レベル以上の本を読む。(週に5時間以上)
 アカデミックな文体で文章を作成するには、そもそも表現を知っていないと自ら書くことはできない。専門書や論文などに触れることで、文体に慣れてほしい。
 一定レベル以上の本を読むことは、文章表現の授業だけではなく、大学生としての教養を身につけることや、他の授業の理解を深めることにも連動するので、上記に示した学修の時間は文章表現のためだけの時間というものでもない。



 
提出課題など
/Quiz,Report,etc
・期末課題として、レポートの提出を求める。(草稿、完成稿の2回) 
レポートについては、完成稿提出までに、構成表、草稿など段階的に提出課題がある。それらの提出課題についても、評価の対象である。
構成表や草稿レポートは、教員が添削し受講生に返却する。また、草稿レポートについては、授業内で個別指導の時間を割り当て指導をおこなう。

・文章作成やメール文作成の宿題を3回程度課す。次回授業で宿題の講評・解説をする。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
授業中の課題や宿題30%、レポート70%
・レポート点には、第11回以降に課す構成などの課題の評価も含む。
・レポートは内容だけではなく、授業中に説明した形式に従っているか(引用が正しくできているか、参考文献の挙げ方が正しいか、章立てが適切か、等)も評価の対象とする。
テキスト
/Required Texts
野田春美・岡村裕美・米田真理子・辻野あらと・藤本真理子・稲葉小由紀 著『グループワークで日本語表現力アップ』ひつじ書房1,400円+税

※テキストは、先輩に譲ってもらう等、中古品でも問題はない。
※授業はテキストに沿って進めるため、テキストは必ず揃えること。
参考図書
/Reference Books
慶應義塾大学日吉キャンパス学習相談員著『学生による学生のためのダメレポート脱出法』慶應義塾大学出版会1,200円+税
アカデミック・ジャパニーズ研究会編著『大学・大学院留学生の日本語④論文作成編』アルク1,800円+税
その他、授業中に紹介します。 
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 イントロダクション 授業の進め方についての説明、前期の復習
2 第2回 レポートの書き方1 アカデミックな文章とはどのようなものなのか復習し、書く際のルールやマナーを身につける。
3 第3回 レポートの書き方2 レポートのテーマの設定の仕方について説明する。  
4 第4回 レポートの書き方3 授業時間中に図書館に行き、資料の探し方を習得する。 
5 第5回 メール文の書き方1 メールの形式について、前期の復習をする。また、前期に扱いきれなかった幅広い文例を習得する。
6 第6回 メール文の書き方2 パソコン教室にてメールソフトを使ってメール文を作成する。
7 第7回 レポートの書き方4 論拠について説明する。
8 第8回 レポートの書き方5 レポート作成時における資料の扱い方について説明する。
特に、インターネット資料の扱いを重点的に行う。 
9 第9回 レポートの書き方6 参考文献リストの書き方について、文献の場合について説明する。奥付の見かたを習得する。
10 第10回 レポートの書き方7 参考文献リストの書き方について、インターネットサイト、論文の場合について説明する。 
11 第11回 レポートの書き方8 引用方法について説明する。 
12 第12回 レポートの書き方9 図表の使い方について説明する。
受講生が図表のデータを解釈する文章を作成する。
13 第13回 レポートの書き方10 提出した構成表について、教員の添削を受ける。
受講生が文献を使って引用の練習、参考文献リストの書き方の練習をする。
14 第14回 レポートの書き方11 レポートの作成方法全体について振り返り、受講生が誤りやすい部分について再度説明する。 
15 第15回 レポートの書き方12・総復習 レポート(草稿)について、教員の添削を受ける。
また、後期の総括として、もう一度学んだ内容を振り返る。

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