シラバス参照
| 科目一覧へ戻る | 2026/02/04 現在 |
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開講科目名 /Class |
現代の社会/Modern Society |
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授業コード /Class Code |
A000282501 |
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ナンバリングコード /Numbering Code |
GENt008 |
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開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
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開講所属 /Course |
共通教育科目/ |
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年度 /Year |
2026年度/Academic Year |
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開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
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曜日・時限 /Day, Period |
火2(後期)/TUE2(AUT.) |
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単位数 /Credits |
2.0 |
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主担当教員 /Main Instructor |
山口 真紀/YAMAGUCHI MAKI |
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遠隔授業 /Remote lecture |
No |
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教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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| 山口 真紀/YAMAGUCHI MAKI | 共通教育センター |
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授業の方法 /Class Format |
対面授業。毎回、ミニレポート(毎回500-1000字以上)の提出を求める。 |
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授業の目的 /Class Purpose |
本講義では、個人の生の根幹に関わりながらも、私的領域に位置づけられることで語られる機会の少なかった「性の事象」について検討する。特に同性愛をはじめとする性的マイノリティの歴史と現状、および社会構造としての性暴力の2点に焦点を絞り、これらをめぐる偏見や差別構造を批判的に考察する。 正しい知識の習得と多角的な分析を通じ、自他のセクシュアリティが侵害されることのない社会構想を得ることを目的とする。なお、本科目は神戸学院大学のDPである「幅広い知識を活用して課題を発見・解決する力」および「学びを深め、協働して社会に役立てる姿勢」の養成を目指すものである |
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到 達 目 標 /Class Objectives |
・セクシュアリティの基本概念を理解し、同性愛をめぐる差別の歴史と抵抗の歩みについて、正確な知識に基づき説明できる。 ・性暴力を個人の問題に矮小化せず、権力関係や社会構造の問題としてそのメカニズムを論理的に解説できる。 ・性と社会に関わる現代的諸課題を多角的な視点から分析し、自らの言葉で論理的に論じることができる。 |
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授業のキーワード /Keywords |
セクシュアリティ、セクシュアル・マイノリティ、同性愛、リプロダクティブ・ヘルス/ライツ、性暴力、性教育 |
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授業の進め方 /Method of Instruction |
・資料の掲示や課題の提出はMoodleにて行う。 ・外部の方を招いた講演会を実施する。 ・時勢および受講生の関心を優先するため、必ずしもシラバス通りに進むものではない |
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履修するにあたって /Instruction to Students |
・共通教育科目等「ジェンダー論」を修了していることを強く推奨する ・性にまつわる問題について扱うが、これらの主題に関して茶化すことなく真摯に取り組む意欲がある人を歓迎する ・ミニレポート(毎回500-1000字程度)あるいはディスカッションを重視し、考えたことのアウトプットを求める ・扱う内容やディスカッションの方向性によっては、トラウマ的体験のフラッシュバックなど受講生が自らに侵襲的と感じる場合が生じる可能性がある。授業内容については必ず事前に連絡するように努める。また配慮が必要な場合は遠慮なく伝えてほしい |
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授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
・講義の予習・復習として指定した課題(文献講読や映像視聴など)については必ず取り組むこと ・セクシュアリティと社会のかかわりについて、日頃から知ろうと努めること ・自身の身の周りの出来事とセクシュアリティとのかかわりについて考え、ニュースや新聞、誰かの書き物に対して批評を試みること (事前・事後学習各1時間程度) |
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提出課題など /Quiz,Report,etc |
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成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
ミニレポート(毎回500字程度)を重視し、考えたことのアウトプットを成績評価の対象とする ミニレポートやディスカッションについては授業内でフィードバックを行う ・ミニレポート・ディスカッション等における主体的参加:80% ・最終課題(レポート):20% |
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テキスト /Required Texts |
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参考図書 /Reference Books |
・風間孝・河口和也・守如子・赤枝香奈子 『教養のためのセクシュアリティ・スタディーズ』法律文化社 2018年 2,570円 ・牧野雅子『痴漢とはなにか 被害と冤罪をめぐる社会学』エトセトラブックス 2019年 2,640円 ・橋本紀子・池谷壽夫・田代美江子『教科書にみる世界の性教育』かもがわ出版 2018年 2,200円 |
| No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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| 1 | 第1回 | イントロダクション | 業の進め方と成績評価について説明する。ジェンダーやセクシュアリティをめぐる諸概念を整理し、本講義の視座を明確にする。 | |
| 2 | 第2回 | セクシュアリティの概念 |
性的多様性に関する基本的な考え方や用語を解説する。性自認や性的指向が社会においてどのように定義されているかを理解する。 | |
| 3 | 第3回 | 同性愛差別と運動① | 同性愛者が受けてきた抑圧と差別の歴史を概観する。自らの尊厳を回復するために始まった初期の抵抗運動に焦点を当てる。 | |
| 4 | 第5回 | 同性愛差別と運動② | 社会制度の変革を目指した運動の展開を解説する。関連するドキュメンタリー映像を通じ、連帯が果たした役割を考察する。 | |
| 5 | 第4回 | レズビアン・スタディーズ | レズビアンの歴史と、社会構造の中で生じてきた不可視化の問題を学ぶ。独自の経験に基づく文化や理論について理解を深める。 | |
| 6 | 第6回 | カミングアウト | カミングアウトが持つ社会的・政治的な意味を整理する。その上で、あえて「公表しない」という選択や、その権利についても考察する。 | |
| 7 | 第8回 | 多様な家族 | ドキュメンタリー映像を視聴し、既存の家族観とは異なる共同体のあり方を検討する。ケアや親密圏の多様な形について知る。 | |
| 8 | 第9回 | 性暴力① | 性暴力が発生する背景を、個人の心理だけでなく権力関係や社会構造の観点から分析する。加害を生み出すメカニズムを解明する。 | |
| 9 | 第10回 | 性暴力② | 痴漢などの事例を題材に、性暴力を容認・助長する社会的な土壌(文化)について考える。偏見がいかに加害を支えるかを問う。 | |
| 10 | 第11回 | 戦争と性暴力 | 満蒙開拓団をめぐるドキュメンタリーを視聴する。戦後の混乱期に、集団の維持を目的として女性の性が利用された歴史的実態を学ぶ。 | |
| 11 | 第12回 | 日本軍「慰安婦」問題 | 「慰安婦」問題をめぐる歴史的経緯と、現在も継続している議論の状況を整理する。国家責任と個人の尊厳という観点から検討する。 | |
| 12 | 第7回 | インドネシアの元「慰安婦」女性の証言を聴く | ゲスト講師をお呼びし、元「慰安婦」とされたインドネシアの女性たちの証言ビデオを視聴する。被害者の語りを通じて、沈黙の背景とその経験の重みを理解する。 | |
| 13 | 第13回 | 司法とトラウマ | 性暴力をめぐる日本の司法システムの現状と課題を確認する。被害に伴うトラウマの性質と、社会的な支援のあり方について考える。 | |
| 14 | 第14回 | なぜ性は語りにくいのか | 性にまつわる出来事が社会的に隠蔽される理由を考察する。国民国家や近代家族の概念が、語りの空間をいかに制限してきたかを総括する。 | |
| 15 | 第15回 | 課題への取り組み | これまでの講義内容を総括する。各回の議論を踏まえた上で、自らの視点を論理的に構成し、最終レポートを作成・提出する。 |