シラバス参照

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/12 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
現代の社会/Modern Society
授業コード
/Class Code
A000282501
ナンバリングコード
/Numbering Code
GENt008
開講キャンパス
/Campus
ポートアイランド
開講所属
/Course
共通教育科目/
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
後期/AUTUMN
曜日・時限
/Day, Period
火2(後期)/TUE2(AUT.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
山口 真紀/YAMAGUCHI MAKI
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
山口 真紀/YAMAGUCHI MAKI 共通教育センター
授業の方法
/Class Format
対面授業です。
ほとんど毎回、ミニレポート(毎回500-1000字以上)の提出を求める。
ディスカッションを実施する場合もある。
授業の目的
/Class Purpose
本科目では、全ての人の生にかかわりながら、私的領域に位置付けられているために語られることの少ない性的な出来事、とりわけ性愛、生殖、性暴力、性教育について中心的にとりあげ、正しい知識と、それらをめぐる偏見や差別について理解することを通して、自身と他者のセクシュアリティが侵害されることのない社会構想を得ることを目的とする。
この科目は神戸学院大学のDPである「幅広い知識を活用して問題を発見し、解決する方策を導くことができる」ことを目指し、「学びを深め、協働して社会に役立てる」ようになることを促す科目である。
到 達 目 標
/Class Objectives
・セクシュアリティの概念、歴史、それらをめぐる制度について正確な知識に基づいて説明することができる
・性をめぐる現代の諸問題について理解し、自分の言葉で論じることができる
授業のキーワード
/Keywords
セクシュアリティ、セクシュアル・マイノリティ、同性愛、リプロダクティブ・ヘルス/ライツ、性暴力、性教育
授業の進め方
/Method of Instruction
・資料の掲示や課題の提出はdotCampasあるいはMoodleにて行う。
・外部の方を招いた講演会を実施する。
・時勢および受講生の関心を優先するため、必ずしもシラバス通りに進むものではない
履修するにあたって
/Instruction to Students
・共通教育科目等「ジェンダー論」を修了していることを強く推奨する
・性にまつわる問題について扱うが、これらの主題に関して茶化すことなく真摯に取り組む意欲がある人を歓迎する
・ミニレポート(毎回500-1000字程度)あるいはディスカッションを重視し、考えたことのアウトプットを求める
・扱う内容やディスカッションの方向性によっては、トラウマ的体験のフラッシュバックなど受講生が自らに侵襲的と感じる場合が生じる可能性がある。授業内容については必ず事前に連絡するように努める。また配慮が必要な場合は遠慮なく伝えてほしい
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
・講義の予習・復習として指定した課題(文献講読や映像視聴など)については必ず取り組むこと
・セクシュアリティと社会のかかわりについて、日頃から知ろうと努めること
・自身の身の周りの出来事とセクシュアリティとのかかわりについて考え、ニュースや新聞、誰かの書き物に対して批評を試みること
(事前・事後学習各1時間程度) 
提出課題など
/Quiz,Report,etc
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
ミニレポート(毎回500字程度)・ディスカッションへの態度を重視し、考えたことのアウトプットを成績評価の対象とする
ミニレポートやディスカッションについては授業内でフィードバックを行う

・ミニレポート・ディスカッション等における主体的参加:80%
・最終課題(レポート):20% 
テキスト
/Required Texts
参考図書
/Reference Books
・風間孝・河口和也・守如子・赤枝香奈子 『教養のためのセクシュアリティ・スタディーズ』法律文化社 2018年 2,570円
・牧野雅子『痴漢とはなにか 被害と冤罪をめぐる社会学』エトセトラブックス 2019年 2,640円 
・橋本紀子・池谷壽夫・田代美江子『教科書にみる世界の性教育』かもがわ出版 2018年 2,200円
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 イントロダクション 授業の進め方、成績評価について説明する。ジェンダーやセクシュアリティをめぐる諸概念について確認する。 
2 第2回 なぜ性は語りにくいのか なぜ性をめぐる出来事は社会から隠されているのか。国民国家、近代家族の概念に触れながら解説する。
3 第3回 同性愛差別と運動 同性愛差別の歴史と抵抗運動の歴史について解説する。関連するドキュメンタリー動画を視聴する。
4 第4回 レズビアニズム レズビアン・スタディーズの知見について解説する。その上で、同性愛者が共に暮らすことをめぐる映像作品を視聴する。
5 第5回 同性婚/「ダイバーシティ」 同性愛差別の現在について確認する。また抵抗の手立てについてディスカッションを行う。
6 第6回 リプロダクション 女性の身体をめぐる国家と管理の歴史および現在について考える。
7 第7回 「生産性」言説 「生産性」言説をめぐって、異性愛規範、優生思想等の生命倫理的課題に触れながら検討する。
8 第8回 現代日本の性暴力、トラウマ 日本の性暴力をめぐる司法システムとについて確認し、性暴力とトラウマについて知る。
9 第9回 映像視聴 セクシュアリティにかかわる映像を視聴する。
10 第10回 映像視聴 セクシュアリティにかかわる映像を視聴し、ディスカッションを行う。 
11 第11回 戦時下における性暴力 第二次世界大戦の敗戦後、ソ連兵の接待を若い女性にさせた満蒙開拓団についてのドキュメンタリーを視聴する。
12 第12回 「慰安婦」問題 「慰安婦」問題をめぐる歴史と現状を学ぶ。
13 第13回 性教育の歴史と現在 日本の性教育をめぐる歴史と制度を確認し、特に2000年代に起きた性教育バッシングを理解する。
14 第14回 性をタブー視する社会 性をタブー視する社会の問題点を確認する。ディスカッションを行う。
15 第15回 課題への取り組み これまでの議論をまとめ、最終課題(レポート)を作成・提出する。

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