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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/12 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
日本の歴史と文化Ⅰ/Japanese History and Culture Ⅰ
授業コード
/Class Code
A000162504
ナンバリングコード
/Numbering Code
GENs005
開講キャンパス
/Campus
ポートアイランド
開講所属
/Course
共通教育科目/
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
後期/AUTUMN
曜日・時限
/Day, Period
水4(後期)/WED4(AUT.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
辻村 亮彦/TSUJIMURA AKIHIKO
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
辻村 亮彦/TSUJIMURA AKIHIKO 法学部/Law
授業の方法
/Class Format
対面授業(講義)。
授業の目的
/Class Purpose
約150年前に起こった明治維新により、日本は新しい時代を迎えることになりました。明治の人たちはどのような国を作ろうとしていたのでしょうか。明治の人たちが新たな国作りの基礎に据えようと考えたのは「憲法」でした。日本をはじめとする多くの国は「憲法」をもち、「憲法」に基づいて政治が行われています。現代の日本でも「憲法」をめぐる様々な意見が飛び交い、「憲法」の実現すべき価値について大きな対立が見られます。日本の最初の近代的憲法である「大日本帝国憲法」は、明治維新を経て新たな国家体制の確立に試行錯誤する中から生まれてきました。日本が近代国家として歩み始めた明治時代に、日本人が自らの国をどのような形にして、どのような「憲法」を創ろうと考えていたのかについて一緒に学んでいき、「憲法」の持つ意味について考えていきたいと思います。全学ディプロマ・ポリシーのうち「1 幅広い知識に基づいて、他者および異文化を理解することができる」こと、および「2 さまざまな問題を発見し、それを解決する方策を導くことができる」ことを目指します。
到 達 目 標
/Class Objectives
近代国家としての日本の成り立ちについての説明できる。
日本近代の歴史について自分なりの考えを述べることができる。
授業のキーワード
/Keywords
憲法、立憲主義、伊藤博文、自由民権運動
授業の進め方
/Method of Instruction
講義形式で行います。
履修するにあたって
/Instruction to Students
前提知識は不要です。新聞に毎日目を通し、日本や世界の動きをウォッチしてください。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
授業後には配布した資料を用いて十分に復習を行ってください(4時間程度)。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
なし。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
中間テスト1回(第8回、40%)、定期試験(60%)の割合で評価します。中間テストと定期試験では、授業内容を正確に理解したかを評価します。
テキスト
/Required Texts
使用しません。
参考図書
/Reference Books
鳥海靖『日本近代史講義』(東京大学出版会、1988年、4070円)
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 「憲法」を持つということ 近代国家において「憲法」によって実現しようとするものは何なのかについて最初に概観します。
2 第2回 欧米諸国における立憲主義の成立 革命などを経て欧米諸国が獲得した立憲主義の歴史について学びます。
3 第3回 幕末の国家構想 江戸時代末期にこれまでの幕府に代わる政治体制として提唱された国家構想について学びます。
4 第4回 オランダと日本 幕末・明治維新期に一部の日本の思想家が導入を試みたオランダの立憲政体について学びます。
5 第5回 明治維新の国家構想 江戸幕府を倒して成立した維新政府が目指した国家構想、特に五箇条の御誓文と太政官制について学びます。
6 第6回 民撰議院設立建白、国会開設運動 明治政府を離脱した政治家たちによって主唱された、国民の代表による議会設立の構想、および全国で高まりを見せた国会開設運動について学びます。
7 第7回 元老院の国憲案 民間における国会開設運動に対応する形で政府(元老院)が試みた憲法制定案について学びます。
8 第8回 大隈重信の憲法意見と明治14年政変 大隈重信の憲法構想とこれに対する反発から発生した明治14年政変について学びます。
9 第9回 政党の成立 自由民権運動を発展して成立した自由党と立憲改進党について学びます。
10 第10回 岩倉意見書と伊藤博文の憲法調査 明治14年政変を受けて政府側で岩倉具視の名で書かれた憲法意見書とそれに続く伊藤の憲法調査について学びます。
11 第11回 私擬憲法案 民間で数多く作成された憲法案について学びます。
12 第12回 憲法起草 伊藤の調査結果を受けてドイツ人法律家によって開始された憲法起草について学びます。
13 第13回 内閣制度の成立 憲法制定に先行して発足した内閣制度と宮中改革について学びます。
14 第14回 君権主義と立憲主義 明治憲法における天皇の地位と議会の権能について学びます。
15 第15回 ふり返り 授業全体を総括し、近代国家としての日本の成立について改めて考えます。

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