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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2025/07/08 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
専攻演習Ⅱ/Advanced Seminar Ⅱ
授業コード
/Class Code
B509231007
ナンバリングコード
/Numbering Code
HASa306
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
人文学部/Humanities and Sciences
年度
/Year
2025年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
後期/AUTUMN
曜日・時限
/Day, Period
水3(後期)/WED3(AUT.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
中村 健史/NAKAMURA TAKESHI
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
中村 健史/NAKAMURA TAKESHI 人文学科/Humanities
授業の方法
/Class Format
 対面授業(演習)。
授業の目的
/Class Purpose
 この科目は、人文学部のディプロマポリシーのうち4、5、6、7を目指して実施される。
 この科目は人文学部の専門教育科目のうち学部共通科目にあたり、「専攻演習Ⅰ」の発展科目として位置づけられる。
 この科目では、国文学的な研究方法を理解し、それを実地の作品研究に用いて、「研究」の初歩を実践する。受講生は演習で自分が取りあげようとする作品を選び、教員の示した数種類の研究手法をその作品に応用して分析を行い、授業の場で発表・意見交換を行う。その上で、発表内容をレポートとしてまとめ、みずからの学修を客観的に振り返る。
 授業の目的は以下の通りである。
 (1)文学における研究方法を理解する。
 (2)作品の主題・構想・表現あるいは文学史的・文化史的・社会的位置づけ等を適切に分析できる。
 (3)2の成果を適切に文章で表現できる。
到 達 目 標
/Class Objectives
 (1)文学研究の方法を複数説明することができる。
 (2)特定の作品について、その主題・構想・表現あるいは文学史的・文化史的・社会的位置づけ等を適切に分析できる。
 (3)2の成果を適切に文章で表現(二千字程度)できる。
授業のキーワード
/Keywords
国文学、文学、研究
授業の進め方
/Method of Instruction
 演習形式を主としつつ、必要に応じて講義形式を取り入れて進める。
 授業の性質上、授業計画の内容、順序を多少変更する場合がある。
 授業内で最低1回の発表が義務づけられる。発表を行わなかった者には単位を与えない。
履修するにあたって
/Instruction to Students
 受講生は研究倫理を意識して授業や時間外学修を行うようにすること。研究倫理に関する指導は授業内でも行う。

(1)研究不正の類型
 研究不正のなかでも特に注意すべきは、「捏造」「改竄」「盗用」です。
 これらの不正は、科学技術・学術審議会研究活動の不正行為に関する特別委員会『研究活動の不正行為への対応のガイドラインについて―研究活動の不正行為に関する特別委員会報告書―』(文部科学省、2006年)において次のように定義されています。
 ■捏造 存在しないデータ、研究成果等を作成すること
 ■改竄 研究資料・機器・過程を変更する操作を行い、データ、研究活動によって得られた結果等を真正でないものに加工すること
 ■盗用 他の研究者のアイデア、分析・解析方法、データ、研究結果、論文又は用語を、当該研究者の了解もしくは適切な表示なく流用すること
 「捏造」は、人文学研究の場合、「ありもしない用例を作成する」「ありもしない調査結果を作成する」「ありもしない先行研究を作成する」などの行為によって自身の論を都合よく展開する、といったケースが考えられます。
 「改竄」は、人文学研究の場合、「用例を部分的に変更する」「調査結果を部分的に変更する」「先行研究を部分的に変更して引用する」などの行為によって自身の論を都合よく展開する、といったケースが考えられます。また、厳密な意味では改竄とは言えませんが、「不注意によって先行研究(論文)を不正確に引用してしまう」というケースは少なくありません。
 「盗用」は、人文学の研究の場合、もっとも起こりやすい研究不正といえますが、「他者の『考え』を引用したり、言及したりする場合には出典を明示する」という習慣を身につければ、多くの場合、回避することができます。

(2)研究不正の防止
 研究不正を防ぐためには、以下のような点を意識することが有意義です。
 研究に対する意識 を持ちましょう。レポートといえども、「すでにある研究を踏まえつつ、(多少なりとも)新しい発見・とらえかたを提示する」という学術的な営みであることを意識してください。単位や卒業のために書くのではなく、「真理を探究したい」という志に基づいた崇高な行為であることを自覚すれば、研究不正を避けることができます。
 引用・参照のルールを知る ことも重要です。人文学研究においてもっとも起こりやすい研究不正は盗用です。これを防ぐためには、先行研究(論文)の引用・参照に関するルールをしっかりと把握し、使いこなせるようにしておかなくてはなりません。また、草稿の段階で校正・推敲を繰りかえすことも大切です。自分の書いた文章を何度も読みなおすことで、引用・参照に関する不備を発見し、改めることができます。
 ゼミによって独善を避ける ようにしましょう。人文学研究では論文を単独で執筆するケースがほとんどで、他者からの批判やチェックを受ける機会が乏しい傾向にあります。また、用例や調査結果、データを分析する際に、研究者の主観が投影される場面も少なくありません。独善的な研究に陥らないためには、ゼミを上手に利用しましょう。あなたの調査や分析をゼミで共有し、他者からの批評を受けることで、研究不正が防げます。

(3)著作権と引用
 レポートを書いたり、研究発表をしたりするときに、書籍や論文、ウェブサイトから文章、写真、図表などを引用することがあります。しかし、多くの場合、こうした文章、写真、図表などには著作権がありますから、引用はそれを侵さない範囲で行わなくてはなりません。そのためには以下の条件を満たす必要があります。
 どこまでが引用であるか一目で区別できる ようにレポートの書式を整えましょう。具体的には引用文に「 」を付けたり、あるいは前後1行空き、2字下げの書式にしたりします。また、写真、図表の場合には出典を示すキャプションを入れます。
 引用の出典を明示する ことも重要です。著作者の名前と掲載媒体の情報(出版社や雑誌名、ウェブサイトのURL)はかならず記載するようにしましょう。
 内容の改変が許されない ことは言うまでもありません。省略は差しつかえありませんが、省略箇所が分かるように処理しておく必要があります。
 引用が「従」であり、しかも必然性のある引用である ことに留意してください。あくまで自分の書いた文章が「主」であり、その内容を補強するために引用を行うのでなくてはなりません。引用すること自体が目的化していたり、レポートの内容とあまり関係のない著作物を引用している場合には、著作権の侵害と見なされます。
 一方で、以上の条件が守られていれば、引用にあたって作者の許可を得る必要はありません。
 また、引用の分量(長さ)についても特別な制限はありません。ただし、あまりに過剰な引用は「引用が『主』になっている」と判断されることがあります。著作権の侵害と見なされたり、レポートとしての評価が低くなったりすることがあるので、注意しましょう。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
 授業時間外に必要な学修の目安となる時間は、1回あたり3時間程度である。
 受講生は、発表を担当する場合には、以下の予習が必要である。すなわち、発表の準備として、まず作品を丁寧に読み、指示された方法によって分析を加える。次に関連する作品や資料を調査の上、適切にまとめた上で、先の分析に加味し、裏づけとする。さらに全体をわかりやすくレジメにまとめる。一人で努力するだけでなく、ほかの受講生や教員に積極的に質問し、関わりを持ちながら予習を進めてゆくことも重要な要素となる。
 また、発表を担当しない場合には、次に取り上げる作品を読み、自分なりに分析し、意見・助言をあらかじめある程度まとめて授業に出席する必要がある。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
 発表時のレジメおよび授業時レポート。レジメや発表内容については、その場で講評する。期末レポートについては、提出後、優秀作を提示してフィードバックとすることがある。(したがって、この授業における提出物はフィードバックに利用する場合があることを、受講生はあらかじめ了承しておくこと。なお全体に配布・掲示する場合には、氏名・学籍番号等が分からないように加工する。)
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
 授業時の発表内容を75%として評価する。受講生全員がかならず一回は発表を行う必要がある。評価基準(評価の観点)は、「到達目標」(2)および「聞き取りやすい表現・声量・口調で口頭発表できているか」である。
 授業時の発言内容(ただし自らの発表時を除く)を15%として評価する。評価基準(評価の観点)は「到達目標」(1)(2)である。
 授業時レポートの内容を10%として評価する。評価基準(評価の観点)は「到達目標」の(1)~(3)である。
テキスト
/Required Texts
 プリントを配布する。
参考図書
/Reference Books
 トーマス・C・フォスター『大学教授のように小説を読む方法[増補新版]』白水社 2019年 矢倉尚子翻訳 ISBN:9784560097304
 島内裕子『国文学研究法』放送大学教育振興会 2015年 ISBN:9784595140549
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 はじめに 研究倫理の説明を行い、授業の進め方を確認し、文学作品の研究方法について講義する。その後、各自担当の発表回を決める。「授業の目的」(1)に対応。
2 第2回 作品選び 各自自分の取り上げたい作品とその概要を発表し、教員の講評・助言を受けた上で、最終的にどのような作品を取り上げるかを決定する。「授業の目的」(2)に対応(以下すべて同じ)。
3 第3回 優れた研究に触れる(1) 人文学会に参加し、優れた研究に触れる。
4 第4回 受講生による発表(1) 1人目の受講生が、自分の選んだ作品について「どこに魅力があるのか。その魅力はどのようにして生まれてきたのか。文学史・文化史のなかで、そうした魅力はどのように位置づけられるのか。作品の主題は何か。主題と構想はいかに結びついているのか。作品における特徴的な表現は何か。そのような表現が意図的に選ばれた理由はなにか」といった問題について、発表を行う。その後、発表者以外の受講生全員で発表内容について意見交換・助言を行う。発表者は適宜これに応答する。最後に教員が講評・助言を行う。
5 第5回 受講生による発表(2) 2人目の受講生が、自分の選んだ作品について「どこに魅力があるのか。その魅力はどのようにして生まれてきたのか。文学史・文化史のなかで、そうした魅力はどのように位置づけられるのか。作品の主題は何か。主題と構想はいかに結びついているのか。作品における特徴的な表現は何か。そのような表現が意図的に選ばれた理由はなにか」といった問題について、発表を行う。その後、発表者以外の受講生全員で発表内容について意見交換・助言を行う。発表者は適宜これに応答する。最後に教員が講評・助言を行う。 
6 第6回 受講生による発表(3) 3人目の受講生が、自分の選んだ作品について「どこに魅力があるのか。その魅力はどのようにして生まれてきたのか。文学史・文化史のなかで、そうした魅力はどのように位置づけられるのか。作品の主題は何か。主題と構想はいかに結びついているのか。作品における特徴的な表現は何か。そのような表現が意図的に選ばれた理由はなにか」といった問題について、発表を行う。その後、発表者以外の受講生全員で発表内容について意見交換・助言を行う。発表者は適宜これに応答する。最後に教員が講評・助言を行う。 
7 第7回 受講生による発表(4) 4人目の受講生が、自分の選んだ作品について「どこに魅力があるのか。その魅力はどのようにして生まれてきたのか。文学史・文化史のなかで、そうした魅力はどのように位置づけられるのか。作品の主題は何か。主題と構想はいかに結びついているのか。作品における特徴的な表現は何か。そのような表現が意図的に選ばれた理由はなにか」といった問題について、発表を行う。その後、発表者以外の受講生全員で発表内容について意見交換・助言を行う。発表者は適宜これに応答する。最後に教員が講評・助言を行う。 
8 第8回 受講生による発表(5) 5人目の受講生が、自分の選んだ作品について「どこに魅力があるのか。その魅力はどのようにして生まれてきたのか。文学史・文化史のなかで、そうした魅力はどのように位置づけられるのか。作品の主題は何か。主題と構想はいかに結びついているのか。作品における特徴的な表現は何か。そのような表現が意図的に選ばれた理由はなにか」といった問題について、発表を行う。その後、発表者以外の受講生全員で発表内容について意見交換・助言を行う。発表者は適宜これに応答する。最後に教員が講評・助言を行う。 
9 第9回 受講生による発表(6) 6人目の受講生が、自分の選んだ作品について「どこに魅力があるのか。その魅力はどのようにして生まれてきたのか。文学史・文化史のなかで、そうした魅力はどのように位置づけられるのか。作品の主題は何か。主題と構想はいかに結びついているのか。作品における特徴的な表現は何か。そのような表現が意図的に選ばれた理由はなにか」といった問題について、発表を行う。その後、発表者以外の受講生全員で発表内容について意見交換・助言を行う。発表者は適宜これに応答する。最後に教員が講評・助言を行う。 
10 第10回 受講生による発表(7) 7人目の受講生が、自分の選んだ作品について「どこに魅力があるのか。その魅力はどのようにして生まれてきたのか。文学史・文化史のなかで、そうした魅力はどのように位置づけられるのか。作品の主題は何か。主題と構想はいかに結びついているのか。作品における特徴的な表現は何か。そのような表現が意図的に選ばれた理由はなにか」といった問題について、発表を行う。その後、発表者以外の受講生全員で発表内容について意見交換・助言を行う。発表者は適宜これに応答する。最後に教員が講評・助言を行う。 
11 第11回 受講生による発表(8) 8人目の受講生が、自分の選んだ作品について「どこに魅力があるのか。その魅力はどのようにして生まれてきたのか。文学史・文化史のなかで、そうした魅力はどのように位置づけられるのか。作品の主題は何か。主題と構想はいかに結びついているのか。作品における特徴的な表現は何か。そのような表現が意図的に選ばれた理由はなにか」といった問題について、発表を行う。その後、発表者以外の受講生全員で発表内容について意見交換・助言を行う。発表者は適宜これに応答する。最後に教員が講評・助言を行う。 
12 第12回 受講生による発表(9) 9人目の受講生が、自分の選んだ作品について「どこに魅力があるのか。その魅力はどのようにして生まれてきたのか。文学史・文化史のなかで、そうした魅力はどのように位置づけられるのか。作品の主題は何か。主題と構想はいかに結びついているのか。作品における特徴的な表現は何か。そのような表現が意図的に選ばれた理由はなにか」といった問題について、発表を行う。その後、発表者以外の受講生全員で発表内容について意見交換・助言を行う。発表者は適宜これに応答する。最後に教員が講評・助言を行う。 
13 第13回 受講生による発表(10) 10人目の受講生が、自分の選んだ作品について「どこに魅力があるのか。その魅力はどのようにして生まれてきたのか。文学史・文化史のなかで、そうした魅力はどのように位置づけられるのか。作品の主題は何か。主題と構想はいかに結びついているのか。作品における特徴的な表現は何か。そのような表現が意図的に選ばれた理由はなにか」といった問題について、発表を行う。その後、発表者以外の受講生全員で発表内容について意見交換・助言を行う。発表者は適宜これに応答する。最後に教員が講評・助言を行う。 
14 第14回 受講生による発表(11) 11人目の受講生が、自分の選んだ作品について「どこに魅力があるのか。その魅力はどのようにして生まれてきたのか。文学史・文化史のなかで、そうした魅力はどのように位置づけられるのか。作品の主題は何か。主題と構想はいかに結びついているのか。作品における特徴的な表現は何か。そのような表現が意図的に選ばれた理由はなにか」といった問題について、発表を行う。その後、発表者以外の受講生全員で発表内容について意見交換・助言を行う。発表者は適宜これに応答する。最後に教員が講評・助言を行う。 
15 第15回 優れた研究に触れる(2) 優秀卒論発表会に参加し、優れた研究に触れる。

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