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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2025/07/08 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
日英対照研究Ⅱ/Contrastive Studies in Japanese and English Ⅱ
授業コード
/Class Code
B506673001
ナンバリングコード
/Numbering Code
HASd308
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
人文学部/Humanities and Sciences
年度
/Year
2025年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
後期/AUTUMN
曜日・時限
/Day, Period
月2(後期)/MON2(AUT.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
出水 孝典/DEMIZU TAKANORI
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
出水 孝典/DEMIZU TAKANORI 人文学科/Humanities
授業の方法
/Class Format
講義(対面)
授業の目的
/Class Purpose
この授業は、人文学部人文学科のDPに示す「2.人間の行動や文化に関する専門知識と技能を総合的、体系的に身につけている。」、「9.学部教育と融合した教職教育をとおして、学校教育の目的や目標、地域社会の課題を理解し、さまざまな要求や問題解決に取り組み、生徒の知識や技能、主体的・協働的に学習に取り組む態度の育成を図る教員として活躍できる。」と関係したものである。具体的には、Beth Levin とMalka Rappaport Hovav という2 人の言語学者がこれまで提唱してきた、事象スキーマ(事象構造鋳型)に基づいて動詞の語彙意味表示を作り出す理論を取り上げ、履修者が自ら収集した言語データに、その理論を援用した研究ができるようにすることが目的である。
到 達 目 標
/Class Objectives
動詞の語彙分解、事象スキーマに基づく動詞の意味分析について理解し、それを援用して言語データを分析した研究を行うことができる。
授業のキーワード
/Keywords
様態動詞、結果動詞、様態・結果の相補性、自動詞、他動詞、使役交替、移動とその言語化
授業の進め方
/Method of Instruction
毎回少しずつ、出水孝典『動詞の意味を分解する―様態・結果・状態の語彙意味論―』を一緒に読み、そこで扱われている英語のデータについて検討・議論する。
履修するにあたって
/Instruction to Students
次週の授業のための予習の際に何を理解してくるべきかを示した「予習シート」を授業の終わりに配布するので、それにしたがって必ず予習してきて下さい。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
毎回、次回の授業で取り上げる部分に関してしっかり読むという形で予習し、できる限り理解してくる(60分)。また、授業後は、その回で学んだ内容に関してきちんと復習し、理解を定着させる(60分)。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
講義の内容に関する確認テストを毎回授業の終わりにおこないます。また、最後の授業で最終の全体に関する確認テストをおこないます。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
毎回の確認テスト(60%)、最終確認テスト(40%)
テキスト
/Required Texts
出水孝典. (2018) 『動詞の意味を分解する―様態・結果・状態の語彙意味論―』(開拓社 言語・文化選書71) 東京:開拓社. ISBN 978-4-7589-2571-6 2,200円(税込)
参考図書
/Reference Books
出水孝典. (2019) 『続・動詞の意味を分解する―変化の尺度・目的動詞・他動性―』(開拓社 言語・文化選書82) 東京:開拓社. ISBN 978-4-7589-2582-2 2,200円(税込)
出水孝典. (2023) 『語彙アスペクトと事象構造(上)―時間特性を診る14章―』(開拓社叢書36) 東京:開拓社. ISBN 978-4-7589-1831-2 3,740円(税込)
出水孝典. (2023) 『語彙アスペクトと事象構造(下)―事象の枠を捉える14章―』(開拓社叢書37) 東京:開拓社. ISBN 978-4-7589-1832-9 3,740円(税込)
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 導入 動詞の意味について、どのような考え方ができるのかについて、「家来が王を殺した」「家来が王を刺した」という2つの文を例として取り上げ、何が読み取れ、何が読み取れないのかについて考える。その後、どのように進めていくのかについて知る。
2 第2回 第1 章 様態と結果って何? 様態動詞と結果動詞の違いについて、日本語の推理小説に出てきそうな文を検討しながら理解する。
3 第3回 第2 章 動詞の意味を割り算する! 動詞の意味には2 種類の要素(つまり、さまざまな動詞に共通する意味的公約数のような部分と、各動詞固有の意味成分)があることをまず確認する。そして、事象スキーマという公約数的部分を表す鋳型に、動詞固有の意味を表す語根を埋め込むことによって語彙意味表示ができ、それがそれぞれの意味要素を巧みに表示し分けていることを確認する。
4 第4回 第3 章 参与者は動詞が描く場面の登場人物だ!(1) 動詞が描く場面の登場人物である参与者という概念を導入し、それが動詞の意味表示とどのように関連するのかを確認する。特に、移動様態動詞の事象スキーマと意味表示について検討する。
5 第5回 第3 章 参与者は動詞が描く場面の登場人物だ!(2) 移動結果動詞(有方向移動動詞)の事象スキーマと意味表示を見た上で、動詞が表す参与者を指し示すために、事象スキーマになかった項が追加されることがあり、それを語根項ということを学ぶ。
6 第6回 第4 章 事象スキーマへ語根を入れる! 他動詞の様態動詞(行為動詞)に含まれる語根項を取り上げた後、もう一度さま
ざまな意味グループの動詞に関して、事項スキーマへ語根が関連づけられる仕組みを見ていく。
7 第7回 第5 章 状態動詞も見ていこう!(1) 様態動詞と結果動詞(これらをまとめて動作動詞と呼ぶ)とはまったく異なり様態も結果も意味に含まず、ある状態が続いていることだけを表す状態動詞の事象スキーマと意味表示を見ていく。
8 第8回 第5 章 状態動詞も見ていこう!(2) 状態動詞が起動相的解釈(到達動詞の意味)を表す場合があること、それがどのような意味表示によって表されるのかということを見ていく。
9 第9回 第6 章 事象スキーマと語根ってどれだけあるの? 事象スキーマと語根の根本的性質について学びながら、それまで見てきたことをまとめていく。
10 第10回 第7 章 移動様態動詞+前置詞句はどうなるの? 移動様態動詞+前置詞句の意味をどのように分析し、どう表示すべきなのかという問題に取り組む。
11 第11回 第7 章 移動様態動詞+前置詞句はどうなるの?(2) Demizu (2015)を発展させた形で、移動様態動詞+前置詞句の意味をどう表示すべきなのか見ていく。
12 第12回 第8 章 状態変化動詞の自動詞形はどうするの?(1) The door opened. とJohn opened the door. のような状態変化動詞の自他交替(これは使役交替とよく呼ばれる)を取り上げ、それぞれがどのような意味表示をもつのか見ていく。
13 第13回 第8 章 状態変化動詞の自動詞形はどうするの?(2) 状態変化動詞の使役交替を説明する場合、自動詞から他動詞を派生する仕組み、他動詞から自動詞を派生する仕組みのいずれもうまくいかないことを確認する。
14 第14回 第9 章 非派生的な事象スキーマへの組み込み≒構文文法だ! 状態変化動詞の自他交替を説明する一つの案として、Härtl (2003)による自動詞形と他動詞形の使用条件を参考にしながら、語根のプロファイルされる範囲によって組み込まれる事象スキーマが変わってくるという認知言語学的な発想を取り入れた仕組みを見ていく。そして、そうした語彙意味論的研究に認知言語学の知見を取り込むという発想が動詞の意味論研究でどのような意味をもつのかを最後に確認する。
15 第15回 まとめ 全体についてまとめた後、最終確認テストをする

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