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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2025/07/24 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
労働経済論 [公共](公共)/Labor Economics
授業コード
/Class Code
B000531001
ナンバリングコード
/Numbering Code
ECOd204
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
経済学部/Economics
年度
/Year
2025年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
後期/AUTUMN
曜日・時限
/Day, Period
月1(後期),月2(後期)/MON1(AUT.),MON2(AUT.)
単位数
/Credits
4.0
主担当教員
/Main Instructor
岡本 弥/OKAMOTO HISASHI
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
岡本 弥/OKAMOTO HISASHI 経済学部/Economics
授業の方法
/Class Format
講義
授業の目的
/Class Purpose
この科目は、DP(学位授与方針)に挙げられた、
1.経済の歴史や制度に係わる知識を修得し、今日の経済情勢を歴史的・制度的に理解できる
2.経済理論の基礎を習得し、日常の経済生活や経済全体の動向について理論的に理解できる
ことを目指している。
講義では、労働経済学の学ぶうえで最低限必要な経済理論を学習し、それを活用しながらわが国の労働市場や雇用慣行の特徴および近年観察される大きな変化について学ぶ。
講義担当者は、金融機関において約6年間融資渉外業務に従事した実務経験があり、自らの体験を踏まえて、現実を活写しながら、経済理論と現実との間に常に存在するギャップを浮かび上がらせるといった点が特色といえる。
到 達 目 標
/Class Objectives
到達目標は以下の3つである。
①我々のまわりにどのような「労働問題」が存在し、どういった理由でそれが「問題」と認識されるか、自分の言葉で説明できる。
②授業で得た知識や分析方法を用いて、新聞等に掲載される労働問題に関する論説に対して、的確にコメントができる。
授業のキーワード
/Keywords
労働市場、賃金決定、雇用調整、日本的雇用
授業の進め方
/Method of Instruction
講義を行い、授業の最後に講義内容に関する確認テストを実施する(期中に数回行う)。
履修するにあたって
/Instruction to Students
労働経済学は「ミクロ経済学の応用分野」と位置づけられており、授業にキャッチ・アップしてゆくには、入門レベルのミクロ経済学の知識は欠かせない。2年次前期配当のミクロ経済学でB以上であった者を適切な受講者層と想定している。また、知識を増やすことより、それをどう使うかを学習することに重きをおいているため、暗記主体で乗り切れると考えている者は苦労する可能性がある。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
毎回の講義資料はA4(表裏)で4〜5枚とボリュームがあるので、その日のうちに最低1時間程度かけて復習することが定着を図ってほしい。特に、経済理論については、授業があったその日のうちに講義内容を思い出しながら反芻しておくことが望ましい。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
「授業の進め方」ですでに述べたように、期中に数回、講義内容についての確認テストを実施する予定である。極力、次回の講義において模範解答例を示しながら解説を行うこととしたい。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
中間試験(40%)・定期試験(60%)で評価する。これに確認テストの点数も加算する。
テキスト
/Required Texts
テキストは指定しない。ただし、以下の参考書は講義をより深く理解する上で役立つと思われる。
参考図書
/Reference Books
①阿部正浩(2021)『基本講義 労働経済学』新世社
②大森義明・永瀬伸子(2021)『労働経済学をつかむ』有斐閣
③宮本弘曉(2018)『労働経済学』新世社

No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1〜2回 イントロダクション&ミクロ経済学の復習(1) 【イントロダクション】
(1) 労働経済学の分析の枠組み
(2) 2つの労働市場
(3) 労働市場の3つの特徴
【ミクロ経済学の復習(1)】
(1)効用関数と無差別曲線
(2)家計の効用最大化
2 第3〜4回 ミクロ経済学の復習(2) (1) 企業の利潤最大化
(2) 余剰分の基礎
3 第5〜6回 賃金と雇用量の決定  (1) 最適な労働供給量の決定
(2) 最適な労働需要量の決定
(3) 競争均衡の性質
4 第7〜8回 わが国の労働市場 (1) わが国の労働力の構成と労働力率の推移
(2) 近年の労働力の非正規化
(3) 労働時間の推移
(4) 不払い残業の増加とその背景
(5) 賃金の推移
(6) なぜ賃金が上昇しないのか 
5 第9〜10回 労働供給 (1) 最適労働時間の決定
(2) 賃金上昇と労働時間との関係(代替効果・所得効果)
(3) 労働供給曲線の特徴
(4) 最低賃金制度の歴史的変遷
(5) 完全競争市場モデルによる最低賃金制度の余剰分析
(6) 最低賃金制度をめぐる論争 
6 第11〜12回 労働需要 (1) 雇用調整速度の国際比較
(2) わが国における雇用調整速度の変化
(3) 雇用調整を遅らせる要因
(4) 雇用調整に対する解雇権濫用法理の影響
(5) 雇用調整のタイミング
(6) 雇用調整と株価(企業価値)との関係
7 第13〜14回 年功賃金  (1) 賃金カーブの国際比較
(2) 年功賃金を説明する理論その1:人的資本仮説
(3) 人的資本仮説の問題点
(4) 年功賃金を説明する理論その2:後払い賃金仮説
(5) 後払い賃金仮説の問題点
(6) その他の仮説(生活費保障仮説・習慣形成仮説)
8 第15回 前半の学習事項のおさらい 第14回までの学習事項の要点を復習する。
9 第16回 中間試験 中間試験を実施する
10 第17~18回 労働組合 (1)労働組合とは
(2)労働組合の組織率の推移
(3)わが国の労働組合の特徴
(4)労働組合の賃金への影響
(5)労働組合の離職率への影響
(6)労働組合の雇用調整への影響
11 第19〜20回 長期雇用 (1) 国際比較
(2) 長期雇用のメリット・デメリット
(3) 長期雇用と年功賃金の相互補完性
(4) 近年の転職市場 
12 第21〜22回 失業 (1)失業率の国際比較
(2)わが国の失業率の推移
(3)自発的失業と非自発的失業
(4)需要不足失業・摩擦的失業・構造的失業
(5)UV分析
(6)なぜ失業が発生するのか
(7)なぜ失業率が下がりにくいのか
(8)インフレーションと失業との関係(フィリップス曲線)
(9)失業率を下げるための政策 
13 第23〜24回 さまざまな賃金格差 (1) 賃金格差とその役割
(2) ローレンツ曲線とジニ係数
(3) 所得不平等度の推移
(4) 企業規模間・産業間の賃金格差
(5) 職種間の賃金格差
(6) 効率賃金仮説
(7) 怠業抑制仮説
(8) 補償賃金格差理論
(9) 年齢・勤続年数間の賃金格差 
14 第25〜26回 女性の労働 (1) 女性の労働力率の国際比較
(2) わが国の女性の労働力率の推移
(3) 女性労働力の非正規化の進行
(4) 性的役割分担意識の変化
(5) 男女間の賃金格差
(6) 女性の労働供給に対する影響要因
(7)男女間の処遇格差
15 第27~28回 非正規労働 (1)非正規雇用者とは
(2)非正規社員活用のメリット・デメリット
(3)配偶者控除と就業調整
(4)パート社員の基幹労働力化
(5)正規・非正規労働者間格差
16 第29〜30回 日本的雇用 今期の学習事項の総括として日本的雇用の特質と今後の改善点について解説する。

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