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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2025/07/08 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
地域学講義ⅡA/地域学講義Ⅳ(社会貢献とボランティア)/Regional Studies ⅡA
授業コード
/Class Code
A004252501
ナンバリングコード
/Numbering Code
GENv007
開講キャンパス
/Campus
ポートアイランド
開講所属
/Course
共通教育科目/
年度
/Year
2025年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
前期/SPRING
曜日・時限
/Day, Period
木4(前期)/THU4(SPR.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
相川 康子/AIKAWA YASUKO
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
相川 康子/AIKAWA YASUKO 共通教育センター
授業の方法
/Class Format
対面講義方式で行います。ただし感染症拡大などで大学から指示があった場合はZoomによるオンラインになる可能性もあります。
資料配布やテスト、レポートの回収などはMoodleを通じて行います。

授業の目的
/Class Purpose
本講義は共通教育科目「リベラルアーツ科目群・地域学分野」の1つで、受講生が阪神・淡路大震災の経験からボランタリーな活動が盛んな神戸のまちへの理解や関心を深めるとともに、「地域課題を解決する市民主体の活動(社会貢献やボランティア)」の可能性を考察し、必要に応じて実践できるようになることが狙いです。ディプロマ・ポリシーの「共通教育等を通じて、広い教養を身につけ、豊かな人間性や社会性を涵養している」に該当します。
今から30年前の1995年、戦後50年の節目に起きた阪神・淡路大震災は、従来の価値観や経済・社会システムを大きく揺るがしました。被災した神戸の人々は、多くの社会課題を先取りするかたちで経験し、試行錯誤の中で解決策を探りました。行政も被災して「公助」が低下する中、注目されたのが市民による救援活動(互助や共助)や企業の社会貢献活動です。これらの活動は、その後の特定非営利活動促進法(NPO法)や公益法人改革、さらに企業の社会貢献活動(CSR)の浸透や寄付文化の醸成につながっていきました。
少子化・高齢化が進み、異常気象や災害が多発する現在において、ボランタリーな市民活動に対する期待はますます高まっています。またICTの発達は人々をつなげると同時に、分断も招いています。
本講義の目的は、受講生の皆さんに、ボランタリーな活動が「一部の篤志家が行う自己犠牲」ではなく「持続可能な暮らしのために必要不可欠なこと」や「私やみんなに関係する自己実現」のように前向きに捉えてもらうことです。それが共通教育センターが到達目標として掲げる「生涯にわたって自発的に学び続けていくことができる」や「高い倫理観・責任感を以て社会に貢献することができる」の達成につながります。
講師は、地元紙の神戸新聞社や東日本大震災の復興庁での勤務経験があり、現在はコミュニティシンクタンクを標榜するNPO法人の役員を務める「実務経験のある教員」です。
数年前まで、兵庫県や神戸市のまちづくりに関する審議会等の委員を務め、現在は滋賀県の基本構想審議会や行財政改革審議会、奈良県や西宮市、生駒市などで市民協働に関する施策評価や助成金の審査、兵庫コミュニティ財団やしみん基金こうべといった民間助成団体の選定委員を務めていることから、実際の施策や現場に基づいた講義ができます。

到 達 目 標
/Class Objectives
〇阪神・淡路大震災のあった1995年が、なぜ「ボランティア元年」を呼ばれているのかを理解し、ほかの人に自分の言葉で説明することができる。
〇ボランタリーな活動に対するイメージを広げ、行政・企業・市民それぞれのセクターの特徴と、その役割分担が今後どのように変化するのか推察できるようになる。
〇震災復興の諸側面と、それを担った先人たちの意思や努力を学び、失敗例も含めて、自らの糧とすることができる。
〇日常的に、まちづくりやボランタリーな活動に関心を持ち、今後、どこかで災害等が起きた際に、効果的な直接支援や間接支援ができるようになる。
授業のキーワード
/Keywords
ボランタリー活動、社会貢献、阪神・淡路大震災、参画と協働、新しい公共、NPO/NGO
授業の進め方
/Method of Instruction
 初回ガイダンスの後は、基礎編⇒歴史編⇒展開編⇒総括編と段階的に学びを深めます。講義(座学)が中心ですが、ワークシート記入や付箋を使ったワークで、受講生が主体的に学べるよう工夫します。また関連する行政資料や報道記事、統計データ等にアクセスして読み解いていきます。
履修するにあたって
/Instruction to Students
〇ボランタリーな活動について、歴史から学ぶと同時に現在や近未来の状況にも思いを馳せてください(日頃から、多様なボランティアや社会貢献に関するニュースを見る、身近な地域や社会の課題に関心を持って調べるなど)。
〇神戸のまちに関心を持ち、まち歩きや施設見学などを自主的に行ってください。

※講師への連絡は、大学から支給されたメールアドレス(ponaikawa@ge.kobegakuin.ac.jp)にメールで問い合わせてください。発信者も大学支給のメルアドを使い、本文冒頭に学生番号と氏名のほか何時間目のコマを受けているかを明記すること(同じ科目名で同じ曜日に2つのキャンパスで教えているので混乱をさけるためです)。件名も忘れずに記載してください。

授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
〇基礎編および歴史編では、公民や近現代史の基礎知識および地域コミュニティに関する理解が必要なので、受講前に小中高校で学んだ公民や現代社会の知識を思い出しておくこと。とくに歴史編では、明治以降の市民活動の動向について、年表に基づく予習や復習に各回30分間程度必要です(これまで近現代史を学んだことがない人はその倍程度の時間が必要となるでしょう)。
〇展開編では、阪神・淡路大震災に関する資料をインターネットで検索したり、図書館や関連施設で調べたりする作業が必要です。自分でテーマを決めてレポートを書いてもらうので、その準備や執筆に2~3日を費やすことになるでしょう。
〇総括編では、被災経験の伝え方や教訓の残し方について各地の事例を調べるのに5~7時間かかるでしょう。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
〇対面講義では、ほぼ毎回、コメント欄付きの出席カード又は記入済みのワークシートを提出してもらいます。Moodleのフォーラム機能を使ったコメントを求める回もあります。
〇歴史編の終了時に、それまでの内容の理解度チェックテストを行います。個別のフィードバックはしませんが、終了後に模範解答を配布し、必要に応じて補講を行います。
〇展開編で、震災に関するテーマを1つ自ら選び、関連資料を調べたり施設を見学したりしたうえでレポートにまとめてもらいます。
○総括編で、教訓の伝え方に関する企画を立ててもらいます。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
到達目標と成績評価とを連動させます。
〇歴史編が終わった段階で、理解度チェックテストを行います(20%)
〇展開編のレポートで「震災復興の諸側面と、それを担った先人たちの意思や努力を学び、失敗例も含めて、自らの糧とすることができているかどうか」をみます(40%)
〇総括編で、震災の教訓やボランタリーな生き方を後輩達に伝えるための事業企画を立ててもらいます(15%)
〇「日常的にボランティアや社会活動に関心を持つ」ためにコメントペーパーやワークシート、フォーラムの書き込みなど充実度や受講態度をみます(25%)
テキスト
/Required Texts
特に定めません。
参考図書
/Reference Books
〇兵庫県/阪神・淡路大震災復興フォローアップ委員会監修『伝える 阪神・淡路大信さんの教訓』ぎょうせい(2009)
〇宮垣元著『その後のボランティア元年 NPO・25年の検証』晃洋書房(2020)
〇宮垣元著『NPOとは何か 災害ボランティア、地域の居場所から気候変動対策まで』中公新書2809(2024)
〇ウィメンズネット・こうべ編『女たちが語る阪神・淡路大震災1995-2024』ペンコム(2024)
〇NGO神戸外国人救援ネット編『震災から30年救援ネットのあゆみ』(2024)
〇村上しほり著『神戸ー戦災と震災』ちくま新書1832(2024)
〇赤澤清隆、川中大輔、野尻紀恵編『新・学生のためのボランティア論』大阪ボランティア協会編(2025)
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 ガイダンスと導入
ガイダンスとして講義の狙いや進め方を説明した後、導入として「地域学」の考え方や市民社会論のフレームについて解説します。
2 第2回 基礎編① 公共を担うのは誰か 行政・企業・市民の3つのセクターの役割がどのように変化してきたのかを考察し、阪神・淡路大震災や地方分権改革によってボランタリーな市民活動が重視されるようになった背景を学びます。
3 第3回 基礎編② 社会課題を捉える 少子化・高齢化や人口減少などよく聞く言葉の実態と影響についてマクロ・ミクロ双方の視点で考えます。統計データを読み解きながら、足元の課題を考えてみましょう。
4 第4回 歴史編① 歴史を学ぶ意義+近代ボランティアの特徴 阪神・淡路大震災以前も多様なボランタリー活動があったことを知るため、明治以降のボランティア・市民活動の歴史をたどります。
年表を読み解き近現代史の流れをつかむ。
5 第5回 歴史編② 政策や経済とのかかわり 当事者運動の台頭や軍による弾圧、高度経済成長期や停滞期の政策動向など、市民活動の変遷を概観します。
6 第6回 歴史編③ 震災と公益性の問い直し 阪神・淡路大震災の与えた影響やその後の公益法人改革の趣旨について学びます。
7 第7回 ミニテストと展開編① 前半でミニテスト/後半で展開編① 展開編①では、神戸のまちの特徴を解説しながら、以降の展開編を学ぶ視点やレポート課題の探し方について伝えます。
8 第8回 展開編② 神戸のまちと被災の歴史 水害や戦災など、阪神・淡路大震災以前に神戸が経験した災害とその復興の歴史を解説します。
9 第9回 展開編③ それぞれの阪神・淡路大震災 市民・行政・企業それぞれのセクターの被災の様相を概観する。
10 第10回 展開編④ 困難を抱える人への支援① 災害関連死の実態について学び、防止策を考えます。男女共同参画の視点から震災や復興を振り返ります。
11 第11回 展開編⑤ 困難を抱える人への支援② 外国人や障がい者らが置かれた状況に思いをはせ、率先市民たちがどんな支援をしてきたか、当事者はどのような活動をしてきたかを振り返ります。
12 第12回 展開編⑥ 震災の教訓とは~30年後のいまは~ 今年は震災30年で様々な角度から検証作業が行われました。メディアの特集などからいくつか今日につながるトピックを取り上げます。
13 第13回 総括編① 災害ボランティア再考 阪神・淡路のときは自由な活動が展開されましたが、近年、ボランティアを統制しようとする動きが広がりつつあります。改めてボランティアとはなにか、と考えます。
14 第14回 総括編② 救援活動や復興を支えた人物群像 震災復興のキーパーソン数人を取り上げ、被災者支援や復興の哲学を探ります。
15 第15回 まとめ 伝え続けるために 30年が伝承の限界と言われる中、震災を知らない若い世代にできることを考えます。

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