神戸学院大学

男女共同参画推進への取り組み

市民公開講座「男女の活躍と働き方改革セミナー」をオンラインで開催しました

2020/12/02

神戸市の男女共同参画センター副所長、西田雅啓さん
神戸市の男女共同参画センター副所長、西田雅啓さん
「水登社」の竹内友彦さん
「水登社」の竹内友彦さん
「ユーシステム」の佐伯里香さん
「ユーシステム」の佐伯里香さん

市民公開講座「男女の活躍と働き方改革セミナー」が11月25日、オンラインで実施され、約90人が視聴参加しました。

男女共同参画推進室では、昨年度から引き続き、「『こうべ男女いきいき事業所』」大学生による情報発信事業」を神戸市から委託され実施しています。講座は、この取り組みの一環として、「神戸市の企業で働く魅力を学ぶ」をテーマに開催されました。「女性活躍」や「働き方改革」の時代における神戸市の企業の働き方を詳しく学び、魅力を「発見」することが目的です。

講師は、神戸市企画調整局企画課に勤務し、男女共同参画センター副所長の西田雅啓さん▽同市が認定する「こうべ男女いきいき事業所」に昨年選定された神戸市の会社「水登社」総務室主任の竹内友彦さん▽同じく「こうべ男女いきいき事業所」に2010年に選ばれた同市のIT関連会社「ユーシステム」代表取締役の佐伯里香さんです。司会は全学教育推進機構の山口真紀講師(男女共同参画担当)が務めました。

まず西田さんから、本学も昨年度受賞した、「こうべ男女いきいき事業所表彰制度」についての説明がありました。また、同事業所を本学の学生が取材して神戸市のホームページなどに記事を掲載する「こうべ男女いきいき事業所」魅力発信事業についても紹介がありました(経済学部・大塚・木暮ゼミ、現代社会学部・清原ゼミが事業を担当)。

続いて竹内さんが、ショベルカーに取り付けるパイプを専門に製作していることなどの事業内容について紹介した後、社員の国籍が8カ国にわたり、また外国籍社員が全体の15~20%を占めるという多様性に富んだ自社の特徴をデータで説明しました。「100年企業に向けて、社員とその家族の幸せを追求すること」を理念に掲げ、育児だけでなくさまざまな理由で就業中の配慮が必要な社員のサポート、また、社員とその家族を対象としたコミュニケーション促進活動、部署を超えた10種類の社内プロジェクトなど、ダイバーシティとワーク・ライフ・バランスの取り組みを紹介しました。コロナ禍における人事採用活動の実際についても、お話がありました。

最後はシステム開発、ITサポート、ウェブサイトの制作などを業務とする会社を起業した佐伯さんが、コロナ禍で注目されるテレワークについて語り、インターネットもメールも普及していなかった30年前から在宅勤務に取り組んでいたというエピソードを紹介しました。佐伯さんは、長時間労働を解消するため、業務に関する徹底的な分析のもと、個々の社員が仕事の「工数」を入力して進ちょく具合が誰にでも分かるシステムを考案。大幅な効率化を実現しました。IT技術を活用した労働時間の短縮の実現が評価され、2016年に内閣府の「女性が輝く先進企業・内閣府特命担当大臣賞」も受賞しました。

学生からは「改革にはどれくらいの年月がかかったか」といった質問や、「やってみようと、分析して実際に変えていくことがすごいと思った」といったコメントが寄せられました。