神戸学院大学

男女共同参画推進への取り組み

「神戸学院大学 男女共同参画推進宣言」5周年フォーラムを開催しました

2022/01/07

清原桂子男女共同参画推進室長による基調報告
清原桂子男女共同参画推進室長による基調報告
パネルディスカッションの様子
パネルディスカッションの様子
有瀬キャンパスの様子
有瀬キャンパスの様子

「神戸学院大学 男女共同参画推進宣言」(2017年4月1日)から2022年4月に5周年となることを記念して、2021年12月17日、「男女共同参画のこれまで、そして、これから」と題するフォーラムを開催しました。ポートアイランドキャンパス(対面)、有瀬キャンパス(遠隔)、ZOOMのハイブリッドで実施し、職員研修を兼ねて、135人が参加しました。

開会にあたって、佐藤雅美学長(男女共同参画推進委員長)から、「この5年の本学の取り組みは、多くの実りあるものだった。このフォーラムを新たな男女共同参画のステージへ向かう機会としたい」と挨拶がありました。

基調報告の清原桂子男女共同参画推進室長(現代社会学部教授)は、男女共同参画をめぐる高度経済成長期以降の歴史的変化を整理するとともに、「男女共同参画推進宣言」に基づいて策定された本学「男女共同参画推進計画2018-2022」のアクション別の取り組みについて概観しました。

本学の取り組みが、1)教員、事務職員、学生の全てを対象としていること、2)女性のみならず、全ての人の課題として取り組んでいること、3)地域社会と積極的に連携・協働を行なっていること、の3つの特色をもつことを解説。これからの課題として、1)人材の多様さを組織の力にしていく、2)働きやすさとともに働きがいのある職場づくり、3)アンコンシャスバイアス(無意識の思い込み)への対処、4)男女共同参画を学んだ学生を社会に送る大学の役割、等をあげました。

続くパネルディスカッションでは、竹治康公教授(経済学部)、小形晶子助教(総合リハビリテーション学部)、影本由美子部長(広報部)、柚木康史サブリーダー(研究支援グループ)の4人のパネリストが登壇し、清原室長をコーディネーターとして議論が行われました。

竹治氏からは、組織に就く「メンバーシップ型」から仕事に就く「ジョブ型」への転換、戦略的ジョブローテーションとプロを育てる人材育成の重要性について提起がありました。小形氏からは、子育てと研究の両立の難しさはあるが、本学の日曜・祝日等一時保育制度や職場の雰囲気などにエンパワーメントされていること、また、さまざまな制度づくりとともに運用の仕方も重要とお話がありました。影本氏は、女性管理職としてプレッシャーもあった自身の経験から、後輩たちの理解者となりたいと考えていること、今後は仕事量の増加・高度化とワークライフバランスの兼ね合いが課題であることについて述べました。柚木氏からは、育児休業の取得の経験で得たこと、身近なところで「時間の効率化」を図っていくことが課題という指摘がありました。フロアからの質疑を含めて、研修のあり方等活発な意見交換が行われました。

最後に、山木暢法人事務局長から「仕事の棚卸しと効率化、組織間連携など、これからもさらに男女共同参画、働き方改革を推進していきたい」と閉会の挨拶がありました。