523,0462019年度50998780KOBE GAKUIN UNIVERSITY共同・受託研究科学研究費助成事業Research activities本学は教育研究機関として、社会的課題の解決に取り組み、研究推進事業に積極的に参画するとともに、その成果を広く社会に還元しています。また、競争的研究費の獲得のほか、特許の取得・活用、産学官連携活動を推進し、多様で優れた学術研究を広く世の中に展開できるよう研究者の支援を行っています。2024年度に採択された競争的研究費の例として、神戸市の地域課題、行政課題の解決等を目的として若手研究者の研究活動経費を補助する「大学発アーバンイノベーション神戸」に、現代社会学部の菊川講師(2024年度〜2025年度の2年間のプロジェクト)と薬学部の村上助教(2024年度の1年間のプロジェクト)が、採択されました。その他、2023年度における本学での企業等との共同・受託研究の状況は、合計で50件、研究費総額は8千万円を超え、近年、件数・金額ともに高い推移を維持しています。家畜排せつ物利用を推進し、地域内で資源を循環させるためには、「(1)資源循環型畜産の推進、(2)技術の開発と普及促進、(3)消費者等の理解の醸成」が重要です。本研究では、これらの課題の解決に寄与できるよう、(1)として「家畜ふん尿」を主資材とし、その消臭効果や肥料的価値を付加するために様々な地域の未・低利用資源を副資材として活用し、堆肥化を行います。また、(2)では、製造した堆肥をペレット化し、農作業効率の向上を図ります。一方、(3)では、(1)および(2)で明らかになった知見を基に、一般家庭や学校教育現場と連携し、利用促進に向け、ペレット堆肥の無料配布やリーフレットの作成を行う予定です。堆肥をペレット化し、使用の簡便さを向上させることで、生産現場から一般家庭まで、広く普及させることが可能となり、地域内で資源循環が持続的に行える仕組みを構築したいと考えています。近年は、科研費獲得セミナーの開催といった研究者への支援を積極的に行っています。今後の取り組みとしては、若手研究者による科研費への挑戦を支援することに加え、基盤研究(S)(A)(B)などの大型研究費にステップアップできるための研究環境の整備を進めていきます。※本学における科研費の採択状況は以下のホームページよりご確認いただけます。 https://www.kobegakuin.ac.jp/facility/rsc/scientific_research/過程を定量的にモデル化することを目指します。具体的には集団歌唱に注目し、参加者の感情状態や、楽曲の印象などのさまざまなデータを統合します。これにより、グループ・フローの創出メカニズムを時系列的に明らかにします。芸術場面での一体感の解明は、教育などの実践場面への応用のみならず、太古からの人の集団的な音楽活動の進化的・根源的疑問にアプローチしうるものです。4339352928,92637,2394,1591,3138,3002017年度26,1782018年度39,2532020年度11196842022年度4945140,0004344,742120,000100,00037,59235,02780,00060,00040,0001120,00071,7072021年度49,5162022年度49,9342023年度(%)33.0申請件数(件)新規採択率(%)31.029.027.025.023.021.019.0838917.015.02023年度2024年度22.730.626.019.022.922.5金額(千円)件数ます。本技術は、高分子材質のCO₂吸収剤を利用しているため、海水中に流出させることなく理論的に海洋中からCO₂を直接回収可能です。そのため、海洋生物等の生態系への影響を最小限に抑え、神戸港湾内のCO₂濃度低減に寄与できます。本研究の目的は、効率的な海洋直接回収技術(Direct Ocean Capture)のシステム化開発を行うため、DOC技術のエネルギー消費を抑えた持続可能なシステムのエネルギー試算を期間内の目的としています。具体的には本DOC技術のモジュールを作成し、そのシステム運用にかかるエネルギー試算を算出する予定です。目標値として、直接空気回収技術(DAC)のコストである500ドル/t-CO₂以下を目指します。【研究概要】これまでに我々は、マカクの脊髄損傷モデルを用いて、損傷後の早期回復段階における側坐核を含む腹側線条体の活動が、一次運動野を活性化し指の巧緻運動の回復に関与することを実証してきました。腹側線条体は、意欲や動機付けに関係する重要な部位でありますが、運動回復過程の詳細な神経・分子基盤については未だ不明です。本研究では、光遺伝学的、化学遺伝学的手法による経路選択的機能操作を行い、機能回復過程における神経回路再編についての神経・分子機構を明らかにします。■薬学部 助教 村上 遼【研究課題名】 神戸港湾水域のCO₂選択的直接回収技術海水から直接CO₂を選択的に回収可能な疎水性アミン系高分子を開発してい■薬学部 教授 尾上 浩隆令和2年度採択 基盤研究(A)【研究課題名】霊長類における腹側線条体を起点とした脊髄損共同・受託研究の推移申請件数及び新規採択率の推移共同研究 金額(千円)50受託研究 金額(千円)45共同研究 件数40受託研究 件数353025222016161519,2901011,40894,020515,1402014年度1116,5802015年度17,9402016年度(件)12011511010510095908588802019年度2020年度2021年度■現代社会学部 講師 菊川 裕幸【研究課題名】多様な地域資源を資材としたペレット堆肥の製造と その特性評価■心理学部 准教授 河瀬 諭令和6年度採択 挑戦的研究(萌芽)【研究課題名】音楽の一体感が生まれるメカニズム: グループ・フロー形成過程の解明【研究概要】本研究は、集団的なフロー状態であるグループ・フローの生成傷後の機能回復の神経・分子基盤の解明24研究活動
元のページ ../index.html#25