2026大学院案内
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30 設置の趣旨1医療リハビリテーション学専攻修士課程では高度な専門職業人の養成をその目的の一つとして掲げ、すでに臨床現場に働いていて、よりレベルアップを図りたい臨床実習指導者等社会人にも門戸を開きます。そのために夜間時間帯や土曜日に授業を実施したり、遠隔授業を組み合せるなどして、現場での経験を積みながら修学が可能な環境を確保します。また、医療教育学関連の科目を配置し、後進の指導や臨床実習教育に関する学びの場を確保し、養成校の教員を目指す方々にも門戸を開いていきます。また、すでに経験を有している社会人には、日常の臨床経験を深め特定の分野の専門知識と技術を深める専門実習を導入して、高度な職業専門人を養成したいと考えています。社会リハビリテーション学専攻修士課程においても高度な専門職業人としての養成を目的としています。学部教育を修了後、高度な知識と研究手法を修得したいという学生や、福祉や医療の現場において専門職として働きながら支援技術や知識を修得したいという実習指導者等の社会人にも門戸を開きます。特に、社会福祉現場の職員は、研修を受ける機会が少ない業種も多岐にわたります。地域住民及び福祉サービス利用者に対するより良い支援を提供していくとともに、新しい知見の取得や課題の整理などを行いたい方のために、遠隔授業や夜間時間帯に授業を実施します。自身の専門分野だけでなく、現代社会におけるさまざまな課題について幅広く学べる専門科目を配置しています。また医療リハビリテーション学専攻博士後期課程においては、修士課程において修得した分析能力、問題解決能力、研究能力を高度化し、創造的・開発的研究を通して、多様な研究・教育機関の中核を担う研究者や、大学・大学院での研究・教育にあたる人材を養成したいと考えています。総合リハビリテーション学研究科の 特 長21 世紀のわが国の進むべき方向は、これまでのテクノロジーを中心とした考え方を脱却し、国民一人一人が真に自立した生活をめざすことのできる豊かな社会を形成していくことにあります。そのためには、①リハビリテーション医療の治療技術の開発 ②医療体制、社会福祉制度の確立、③地域での保健・医療・福祉のネットワークと地域包括ケアシステムの確立、④福祉用具などの生活支援機器の研究開発・供給システムの整備、⑤ユニバーサルデザインの普及とひとにやさしいまちづくり、⑥ボランティアならびに住民参加活動の推進、⑦障害のある人々の社会生活力の向上などの取り組みを推進していく必要があります。このような理由から、医学や医療技術、または社会の制度などの現状と、将来への展望を適切に把握して対応・支援のできる人材の育成と、これからのリハビリテーション領域における教育・研究を担う人材の育成を図ることを目的に、神戸学院大学総合リハビリテーション学研究科を設置しました。総合リハビリテーション学部は、2005 年4月に開設され、もうすぐ 20 年を迎えようとしています。総合リハビリテーション学部は、リハビリテーション医療の治療技術を学ぶ理学療法学科と作業療法学科、ならびに生活不安及び生活困難を抱えた人々の生活に関わる広範囲な支援を目的とする社会リハビリテーション学科で総合リハビリテーション教育を展開しています。具体的な特徴として心身の健康、疾病の回復及び補装具、生活支援機器で生活機能の再構築をめざし、現場のリーダーとして活躍できる実践力のある理学療法士・作業療法士の育成と、社会のシステムや福祉制度を分析し、社会生活力の向上と生活支援技術の利用促進をめざす社会福祉士・精神保健福祉士の育成を目的とした学部であることです。専門職として現場に就職しながら大学院で高度な専門職業人として学んでいる実習指導者を身近に見て、同じように進学を希望する学生や現場における知識の整理と研究法を修得したいという実習指導者の声に応える大学院の設置が望まれていました。Kobe Gakuin University Graduate School

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