大学生活入門2021
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■エピソード■■エピソード■第六高等学校時代からの友人の井上硬先生は、京都帝国大学医学部教授を経て、附属病院長、ウイルス研究所長を務められていましたが、森先生が栄養学部の■代目学部長として本学に招かれました。お二人は、栄養学部を一流の学部にしようと夢を語り合ったことでしょう。森茂樹先生の学園葬の際に、同じく第六高等学校時代からの友人の菊池武彦先生(大阪赤十字病院名誉院長)が弔辞を読まれました。その弔辞は、生前の森茂樹先生の人柄を偲ぶひとしお感銘深いものであったそうです。12しかし、森茂樹先生の志は大きく、「真理愛好・個性尊重」を建学の精神に掲げました。自身の広い人脈を駆使して多くの著名な教員を神戸学院大学に招き、続いて■■■■年(昭和■■年)には「法学部」、「経済学部」が開設されました。その当時の教員たちは、森茂樹先生の神戸学院大学を「後世に残る大学」にするとの強い思いに共感し、乏しい器具で工夫して実験したり、学生募集のために全国各地を回ったりと森先生とともに大学の発展のために一生懸命頑張りました。学生たちも、グラウンドが整備されていなかったため、屋上で体育をしたり、ときにはグラウンドの整備をしてくれたそうです。そのような発展の兆しの中、将来を見届けることなく、■■■■年(昭和■■年)■月■■日に森茂樹先生は亡くなりました。森茂樹先生の思いは、そのままその当時の大学の教職員に引き継がれ、その後も、神戸学院大学は発展を続けます。(大阪赤十字病院第■代名誉院長)【大阪赤十字病院提供】井上硬先生(第■代栄養学部長)菊池武彦氏

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