神戸学院大学

経営学部

経営学部の辻ゼミがドローンを使ったコーヒー配送を計画している会社と連携します

2022/07/14

授業でドローン活用について話す藤本社長(右)
授業でドローン活用について話す藤本社長(右)
藤本社長の話を聴くゼミ生ら
藤本社長の話を聴くゼミ生ら
グループのアイデアを発表するゼミ生
グループのアイデアを発表するゼミ生
グループで話し合うゼミ生ら
グループで話し合うゼミ生ら

マーケティングなどを学んでいる、経営学部の辻幸恵教授が指導する3年次生ゼミで7月13日、ドローンを使った宅配、ドローン運航管理支援などの事業化を進めている「TOMPLA株式会社」(本社・新潟市)の藤本高史代表取締役社長を講師に招き、今秋実施するドローン配送実証実験についてのワークショップを実施しました。

同社は昨年3月に創立されたスタートアップ企業。今年1月8日には、コーヒー販売チェーン店と連携し、新潟市内でドローンを使ったコーヒーの配送実験を成功させました。3キロ先までの所要時間は10分で、飛んでいる時間は1分半程度という結果でした。

■ハーバーランドからポーアイまで海を越えて運ぶ実証実験へ
次の展開として、神戸市内のハーバーランドから本学ポートアイランドキャンパスに隣接するポーアイしおさい公園に向け、海を越えてドローンでコーヒーを運ぶ実証実験を10月から1カ月間程度続けて実施する計画になっています。使用するドローンは1度にコーヒー4杯を運ぶことができます。午前11時から午後4時まで1日15便飛ばす想定で、1日60杯までは配送できることになります。

藤本社長は「会社は新潟ですが、社員は東京、北海道など各地に住み、フルリモートで、オフィスにとらわれない働き方をしています。ドローンの飛行に関する法律やルールが設けられ、規制をクリアすれば日本でもドローンで商品を配送することが可能になりました」と会社や事業概要を説明しました。

■「学内放送で昼休み、学生に知らせてもらいたい」「インスタで情報発信」ゼミ生 
続いてワークショップに移り、「ドローン配送による商品受け取りを学生が日常的に体験する状態で、配送における集客シミュレーションを行う」というテーマを与えられ、ゼミ生らはグループに分かれて配送プロモーションプラン(宣伝方法)を考えました。

ゼミリーダーの狗巻圭亮さんは「学内放送で昼休みに実験について知らせてもらう。学内情報サービスのメールを毎日流してもらう。大学広報のインスタグラムで発信する」と、グループのアイデアを発表しました。ゼミ生らは大学広報インスタグラムでの情報発信を既に始めており、すぐに実施可能な案です。

ほかに、「チラシを教室や廊下の掲示板に張る」「配送するコーヒーのチェーン店のSNSで発信してもらう」「授業の終わりに先生にアナウンスしてもらう」「学生の中からアンバサダーを決め、インスタグラムで発信してもらう」「アプリを使い、商品を受け取る人がドローンの飛行の模様を見ることができたら面白い」などの宣伝方法の案が出ました。

配送する商品としては、軽食やデザートが良いという意見が多く出され、藤本社長は「これからの事業戦略の中で検討させていただきます」と返答しました。

兵庫県と公益財団法人新産業創造研究機構による今年度の「兵庫県ドローン社会実装促進実証事業」にはTOMPLA株式会社の「神戸港横断のドローンデリバリー検証」など8件が採択されています。