神戸学院大学

卒業生の方へ

2019年度卒業生、修了生の皆さんへ~学長からのメッセージ~

神戸学院大学学長 佐藤 雅美

 春本番を間近に控え、桜の満開が心待ちにされる季節となりました。本来ならば、3月23日(有瀬キャンパス)、24日(ポートアイランドキャンパス)に開催を予定していました学位記授与式において、卒業生・修了生の皆さんには直接お祝いの言葉を述べるところでしたが、世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルス感染拡大のため、学位記授与式を中止せざるを得なくなってしまいました。大学創立から54年目にして初めての事態となりました。
 学位記授与式の中止は誠に残念なことではありますが、神戸学院大学の教職員一同、卒業生・修了生の皆さんの門出を心より祝福しています。つきましては、大学を代表し、以下のとおり、皆さんへのお祝いのメッセージを出させていただくことといたしました。

KPC

 学部卒業生の皆さん、大学院修了生の皆さん、誠におめでとうございます。神戸学院大学を代表して、心よりお祝いを申し上げます。皆さんが、日々地道に積み重ねてこられた努力が実を結び、今日のこの時を迎えられたものと思います。その真摯な姿勢に惜しみない賛辞を送ります。
 卒業生・修了生のご家族ならびに関係者の皆様にも、心よりお祝いを申し上げます。これまで学生の皆さんを支え続けてくださったことに対して、深く感謝を申し上げます。
 卒業生・修了生の皆さんは、今後は9万人に迫る神戸学院大学同窓生の仲間入りをされます。皆さんは、神戸学院大学で多くのことを学び、様々な経験を重ね、その能力を高めるとともに、人間的にも着実に成長してこられました。自らの成長を信じて、自信をもって社会に羽ばたいてください。大学院修了生の皆さんは、修士論文あるいは博士論文を完成させるという大きなハードルをクリアされました。そのことを自信にして、専門的な能力を社会の中で大いに生かしていってください。
 時代は平成から令和へと移りましたが、皆さんがこれから飛び込んでいく21世紀社会は、10年先、20年先を予測することが非常に難しい不確実な時代に入っています。人口減少・少子高齢化やグローバル化の更なる進行、自然災害の頻発、人生100年時代、働き方改革、外国人労働者の増大、さらにはAIやIoTの普及による新たな産業革新の到来など、多様な変化が待ち受けています。卒業生・修了生の皆さんは、そのような難しい時代をたくましく生き抜くとともに、自らが選んだそれぞれの道で、培った能力を駆使して社会に貢献することが求められています。そこで、これから新たなステージに立ち向かっていく皆さんに、人生の先輩として、いくつかのアドバイスを申し上げたいと思います。
 第一に、実社会の荒波の中で、苦しい場面、つらい状況に遭遇しても、自分を信じてください。自分を信じて、プライドを奮い立たせて進む以外に道はないことが多いのです。結果を恐れて怯んでしまうのではなく、ここぞというときには覚悟を決めて進んでください。
 第二に、謙虚さも忘れないでください。周囲の方々のアドバイスには謙虚に耳を傾け、耳の痛い意見にも真剣に向き合ってください。最後は自らの決断に迫られても、様々な考えに接し、それらを吸収することで、自分の判断を研ぎ澄ますことができます。そして、そのような姿勢が周囲の信頼を生むことにもなります。
 第三に、周りの目を気にして自制してしまい、自らの可能性にふたをするのではなく、自分が本当に納得できる道を選んで進んでください。自分からの「逃避」が後々の「後悔」を生み出す原因になります。たとえ期待したような結果がすぐには得られなくとも、納得のいくチャレンジこそが次へのエネルギーと知恵を生み出します。
 最後に、自分が築いてきた人間関係を大切にしてください。自分を支えてくれる家族、苦しいときに頼りになる先輩や友人、厳しくも的確な指導をしてくれる上司や指導者、これらの人間関係の蓄積は大きな財産です。自らの能力を発揮する上での大きな力になります。時には、どのような人間関係を構築しているかが、その人の能力として評価される場合もあります。
 以上が、社会へ旅立つ皆さんへの私からのアドバイスです。

KAC

 さて、皆さんが巣立っていく神戸学院大学は、1966年に、初代学長・森茂樹博士の下、建学の精神「真理愛好・個性尊重」を掲げて、栄養学部の単科大学として創立されました。それから半世紀あまりが経った現在では、複数のキャンパスに10学部・8研究科、1万1千人を超える学生数を擁する、神戸市内で最大規模の文理融合型私立総合大学へと発展しました。2016年には大学創立50周年を迎え、「未来50年」に向けて力強く歩み続けています。
 本学はここ数年、新学部が次々と誕生するなど、大きな進化を遂げてきました。そして、昨年4月には本学8番目の大学院として、心理学研究科修士課程・博士後期課程が有瀬キャンパスに誕生しました。また、課外活動の新たな拠点ならびに教育施設の拡充を図る「ポートアイランド第2キャンパス(KPC2)」を開設し、三ノ宮駅前には新たな「知と情報の発信拠点」として「神戸三宮サテライト」も新設されました。有瀬キャンパスでも、老朽化した校舎に替わる新たな建物の建設とキャンパスデザインの刷新に向けての計画が推進されます。
 神戸学院大学は、これからも、社会で活躍する同窓生の皆さんの姿に刺激を受けながら、社会から必要とされ、「兵庫・神戸を代表する存在価値の高い大学」を目指します。そして、「学生が自らの成長を実感できる大学」であり続けることを基本として、日々前進していく所存です。
 新たな「出発(たびだち)」の時を迎えられた卒業生・修了生の皆さんが、伝統ある神戸学院大学の同窓生であることに「誇り」を持ち続け、社会の様々な分野で個性を発揮しながら大きく飛躍されることを祈念いたします。卒業生・修了生は半世紀余りの本学の歴史にとって最高の宝であり、財産です。神戸学院大学は皆さんをこれからも応援し続けます。皆さん、これからは同窓生として、神戸学院大学を力強く応援してください。
 ご卒業、誠におめでとうございます。

2020年3月23日
神戸学院大学学長 佐藤雅美