その出会いが、わたしを変えた。

久嶋 悠介さん

オープンキャンパスで未来が変わる

高校生の頃、学部や志望校選択に迷う中、25大学のオープンキャンパスに参加し、最後に訪問したのが神戸学院大学でした。プログラムの中で、法廷教室を使った模擬裁判が行われていて、角森先生から「裁判官役をやってみないか」と声をかけていただきました。法服を着て臨場感あふれる模擬裁判に初めて参加し、法律の面白さに目覚めたことから私の進路は大きく変わりました。現在は角森ゼミで公開模擬裁判に取り組んでいます。私たちが生きる社会では、正解はひとつではありません。法律も解釈の仕方で何通りもの答えが存在するのが裁判です。法律を学んだことで、たとえ最高裁判所が下した判決であっても鵜呑みにするのではなく自分なりに問題意識を持って、多面的に物事を捉え、深く掘り下げることができるようになりました。

模擬裁判の体験から培ってほしいのは“生きる力”

毎年12月に、私のゼミでは、実際の民事裁判をモデルに、原告、被告、裁判官の3つのチームに分かれた公開模擬裁判を開催しています。民事裁判では、いかに証拠を出して有意な事実を証明できるかが裁判の行方を決めます。裁判は、勝ちたい“意志”と権利の実現に“意欲”のある者が勝つ、自己責任が問われる仕組みになっているのです。また学生たちが取り組む模擬裁判は、原告、被告、裁判官と、立場は異なっても、自らが問題意識を持ち、主張や反論を繰り広げなければ成立しません。この学びを通じて学生たちに育んでほしいのが、自主的に考えて行動すること。裁判に勝つためには、どれほどのコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力が必要かということも身をもって知るでしょう。仕事はもちろん、今後の人生において、他人に言われるがままに従うのではなく、主体的かつ自律的な “生きる力”につながるはずです。

角森 正雄教授

神戸学院大学での“今”と“これから”。

久嶋 悠介さん

将来は教師をめざして、考える大切さを伝えたい

昨年度の公開模擬裁判では、NHK受信料支払い請求事件(※)を取り上げ、私は証人役としてNHKの会長を演じました。模擬裁判当日は、自分の主張を有利に展開できるよう、実際の資料や証拠を徹底的に収集し、被告チームからのさまざまな質問を想定して万全に準備しました。NHKの公開情報にない内容については、実際にNHKまで足を運んでインタビューを行いました。同時に、本番までの半年間は、原告、被告、裁判官のチームの枠を超えてこのテーマに対する理解を深め、模擬裁判を成功に導くことができるよう全員が一丸となって取り組みました。この模擬裁判を通じて、主体性やチャレンジ精神、協調性を得ることができました。そして何よりも自分自身に対する自信につながりました。将来は教師を志望しています。法学部での経験を通じて、生徒に考える大切さを伝えたいと思います。
※ NHK受信料支払い請求事件
2017年、最高裁がNHKは公共放送であると認め、受信契約の義務規定を合憲とし、受信料の支払いを命じた判例。

ゼミ生の成長する姿が、教える原動力になる

公開模擬裁判は学生の能力や資質、熱意がそのまま反映されると言ってもいいでしょう。久嶋さんのように実際に企業や行政機関に取材に行く学生も多く、問題意識を持ち行動した体験を聞くと、教員として喜びもひとしおです。本番当日、自分たちで調べ上げ、考え尽くした主張に熱弁をふるう学生たちを見ると、毎年私のほうが心を大きく揺さぶられます。本番に予想を超えるパワーを発揮する学生の姿も楽しみです。半年間をかけてゼミ生が成長する姿を見ることは、私にとっても教育の原動力です。まさに、本学が掲げる「学生が成長を実感できる大学」という目標に着実に進んでいると自負しています。同時に、模擬裁判の中で常に考えてきた、何が正しいのか、何が公平なのかを社会人になっても問い続けてほしいと思います。

久嶋 悠介さんと角森 正雄教授
久嶋 悠介さんと角森 正雄教授

MESSAGE

久嶋 悠介 さん
Challenge(挑戦)はChange(自己変革)につながります。大きな壁を乗り越えた時、とてつもない達成感と充実感を得ることができます。

角森 正雄 教授
広く社会の問題に目を向けてください。それは、自分は何者なのか、何をしたいのか、何になりたいのかを問うことでもあるのです。