MULTI2(BAYES)の使用例


例1)カルバマゼピン(1-Comp. 経口投与)

T.患者のデータと母集団パラメータ

投与計画



300mg/day , ×3
(8:00,12:30,20:00)

患者のデータ
体重:48kg
薬物投与から採血までの時間:2.5hr
血中濃度:2.3μg/ml
母集団パラメータ(プログラム内のパラメータを使用する)
ke=0.0557(1/hr) 分散量:0.02785 (ke×0.5)
Vd=67.2(L/48kg) 分散量:13.44 (Vd×0.2)
ka=1.2(1/hr) 分散量:0.9 (ka×0.75)

以上の値を用いてベイジアン(Bayesian)法により解析する。
非線形最小二乗アルゴリズムはDamping Gauss-Newton法を用いる。

U.データ入力

1. 直接シートにデータを入力する。この時、MULTI2(BAYES)に不慣れな場合は「データ入力」ボタンをクリックすることにより入力をサポートするUserFormが表示される。
2. 表示されたUserFormの中から薬物(カルバマゼピン)を選択する。

3. 関数を選択する。
表示されたUserFormの中の「1-Comp.」の「1次吸収」を選択する。

4. UserFormに従ってTT(1)に時間を、TT(2)に投与量を、CPに血中濃度を入力する。
先程、シートに直接入力した場合は自動的に値が入力される。

5. 重みの入力を行う。
重みとしてσを用いる。(σ=CP×15%)
6. Bayesianを選択する。

7. パラメータの入力を行う。
パラメータはあらかじめ組み込まれている値を用いる。

8. これまでに入力した値がシートに書き込まれているので、必要があれば直接シートの値を変更する。

V.計算開始

1. 「計算開始」ボタンをクリックし、アルゴリズムを選択する。
2. アルゴリズムには「Damping Gauss-Newton法」を選択する。

W.計算結果

ke=0.046(1/hr) S.D.:0.065
Vd=66.934(L/48kg) S.D.:31.642
ka=1.209(1/hr) S.D.:2.487
SS=8.326674
TT(1)=2.5、TT(2)=100、CP=1.310

さらに、「グラフ表示」ボタンをクリックすると計算結果がグラフ表示される。

X.投与設計

計算結果を用いて投与設計を行う。
「計算結果」シートの「投与設計」ボタンをクリックして「投与設計」シートに移動する。

1. 「開始」ボタンをクリックし、表示されたUserFormに値を入力する。
シートにあらかじめ入力しておくとUserFormに値が自動的に表示される。
(注)時間は10進数(30分は0.5)になおして入力する。
2. 投与時間・投与量は投与計画に従い、次のようにする。

3. 2.の結果がグラフ表示される。   
これにより有効血中濃度に達していないことが予測出来る。

4. 投与量を2倍にし、1.の作業を繰り返す。   

5. グラフより有効血中濃度を維持していることが予測出来る。