§免疫学
☆河合 裕一
〓主題と目標〓
われわれの周囲にはウイルス、細菌、寄生虫などのさまざまな病原微生物が存在する。われわれの体は進化の過程でこれら病原体から体を守るために巧妙なシステム(免疫システム)を発展させてきた。言い換えるとわれわれは免疫系のおかげで感染による死から守られている。
この講義では胸腺、骨髄、リンパ節などの全身の免疫システムと免疫応答に関与する細胞群(T細胞、B細胞、マクロファージなど)の役割、無数の抗原に対応しうるT細胞レセプターや免疫グロブリンの遺伝子再構成について学習する。そのうえで体に侵入した細菌やウイルスの排除機構について学ぶ。さらに免疫機構の破綻が原因で起こるさまざまな病気(自己免疫疾患、アレルギー性疾患やエイズ)についてもふれる。
〓授業計画〓
第1回 概論
免疫の概念について
第2・3回 免疫のはたらきを担う器官と細胞
免疫系器官
免疫担当細胞
第4・5回 免疫のはたらきを担う分子
抗体(分類、構造)補体、サイトカイン
抗体遺伝子の再構成による多様性の形成機構
第6・7回 免疫のはたらきを担う分子
主要組織適合性抗原(MHC)
MHCの生物学 特に臓器移植と骨髄移植
第8回 免疫のはたらきを担う分子
T細胞レセプターの構造と機能
第9・10回 免疫応答
抗体参生応答、T細胞による標的細胞の破壊
第11回 アレルギー
アレルギーの分類とその原因
抗アレルギー薬
第12回 種々の病気と免疫学
自己免疫疾患と免疫不全症(特にエイズ)