§ 生薬学

☆佐武 紀子

〓主題と目標〓

 近年、漢方薬や民間薬などの原料である生薬に関する社会の関心が益々高まりつつあることから、特に薬剤師や医薬情報担当者として職に就いたとき[生薬]の知識の有無で彼らの質が問われることが有る。何故なら[生薬学]は薬学部でしか学ばないからである。さらに多くの天然物由来の医薬品が局方に記載されているが天然医薬品化学の講義がなくなった事からこの分野もここに含まれる。また国家試験にも数は少ないが出題される。従ってここでは局方記載生薬の原植物、含有成分、薬理作用、用途、及び主要成分の生合成、と天然物由来の医薬品、さらに生薬の医薬品としての特性について講義する。

 

〓授業計画〓

第1回 生薬学を学ぶ目的

 導入部

 植物の分類法、生薬の分類法

第2回 糖類、アミノ酸を含有する生薬

 簡単な糖及び配糖体の化学について

 各生薬の原植物、使用部位、成分、確認試験、薬理作用、用途について

第3回 テルペノイドを含有する生薬(1)

 精油、セコイリドイドを含有する生薬

 簡単なテルペノイドの化学について(生合成も含む)

 各生薬の原植物、使用部位、成分、確認試験、薬理作用、用途について

第4回 テルペノイドを含有する生薬(2)

 セスキテルペノイド、トリテルペノイドを含有する生薬

 各生薬の原植物、使用部位、成分、確認試験、薬理作用、用途について

第5回 サポニンを含有する生薬

 サポニンの化学について

 各生薬の原植物、使用部位、成分、確認試験、薬理作用、用途について

第6回 ステロイドを含有する生薬

 簡単なステロイドサポニン、及び強心配糖体の化学について(生合成も含む)

 各生薬の原植物、使用部位、成分、確認試験、薬理作用、用途について

第7回 アルカロイドを含有する生薬(l)

 簡単なアルカロイドの骨格構造の化学について(生合成も含む)

 各生薬の原植物、使用部位、成分、確認試験、薬理作用、用途について

第8回 アルカロイドを含有する生薬(2)

 簡単なアルカロイドの骨格構造の化学について

 各生薬の原植物、使用部位、成分、確認試験、薬理作用、用途について

第9回 フェノール誘導体を含有する生薬(1)

 簡単なフラボノイド、アントラキノンの化学について(生合成も含む)

 各生薬の原植物、使用部位、成分、確認試験、薬理作用、用途について

第10回 フェノール誘導体を含有する生薬(2)

 簡単なキノン、リグナン、タンニンその他の芳香族化合物の化学について

 各生薬の原植物、使用部位、成分、確認試験、薬理作用、用途について

第11回 動物、鉱物生薬

 各生薬の基原、成分、用途について

第12回 生薬を製造原料とずる医薬品

 局方記載の天然物由来の医薬品と医薬品の半合成原料としての天然物成分について

第13回 生薬の医薬品としての特性

 複合薬理効果、漢方の考え方、長所と問題点など


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