§医薬品物性論

☆谷 昇平

〓主題と目標〓

 医薬品を有機化学的及び物理化学的立場から見てその医薬品の大まかな性質をつかむことは薬を扱う者にとって必要な知識である。例えば、ある医薬品の化学構造中に持つ官能基や化学構造全体からその医薬品の安定性、反応性、溶解性を予測したり、薬物間の化学的相互作用や薬物の組織親和性を理解出来ることが必要である。この講義では上述のことを念頭に医薬品の化学構造及び医薬品の持っている官能基と物性について述べる。

 

〓授業計画〓

第1・2回 溶媒系・生体系における分子間相互作用

 最初に物質の化学結合から説明、次に「溶媒中における薬物の分子間相互作用」、「生体系中における薬物の組織親和性」の概略について述べる。

第3〜9回 医薬品の性質と化学的反応性

 pHと溶解度、酸性薬物、塩基性薬物、薬物の水溶性、薬物の親油性について官能基の基本反応をもとにして詳述する。

第10〜12回 医薬品の化学的相互作用

 薬物の安定性、薬物間の化学反応、薬物の塩形成、その他について概論的に述べ、プロドラッグを例にとりながら医薬品がどのような構造の状態で使用されているかを講述する。

第13回 まとめ

 講義全体のまとめ及び要約


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