第\研究室(衛生化学・毒性学)


A.所属教員

教授

山崎裕康

食品衛生学

保健衛生学

衛生薬学T

実験実習TUVW

助教授

五十嵐一雄

医薬品毒性学

急性中毒治療学

実験実習TUVW

助手

糟谷史代

実験実習TUVW

実験助手

山口孝子

実験実習TUVW


B.研究の概要

a)食品・環境衛生学的分野
前回紀要発行以後の研究の概要は以下に掲げた。

1.

家兎血小板の活性化に対する環境汚染物質(有機ハロゲン化合物およびプラス チック原料モノマー)の作用を検討、解析した。

2.

環境汚染の観点からタイヤに使用されているゴム添加剤の変異原性および、共 存化合物による変異原性の修飾作用についても明らかにした。

3.

道路近傍における浮遊粒子状物質の性状ならびに変異原性について季節変動を も加味した検討を行った。

4.

食品添加物(合成品および天然品)の細胞レベルにおける生体影響に関して、 家兎血小板の機能を指標とした検討を行い、逐次報告しつつある。

5.

沿道大気中の環境化学物質の生体影響評価に関して、培養細胞を用いた検討を 行いつつある。

6.

排水中の揮発有機塩素化合物の低減方法に関する共同研究を行いつつある。

なお、上記テーマ4.および5.については、1996年度文部省科学研究費 補助金の交付を受けている。

b)裁判化学・毒性学的研究分野これまでの薬毒物分析に関する研究分野から 、少しずつ医薬品による毒性学分野へと移りつつある。以下にこの5年間に追求 した研究テーマを掲げた。

1.

医薬品長期投与による副作用発現機構の解明に関する研究
抗精神病薬はろぺりどーるの長期投与による副作用であるパーキンソンニズム
発症機構の解明として、神経毒性を有するMPP類似代謝物生成に関連する薬物 代謝酵素系について解析した。また、ピリジニウム代謝物のもたらす神経毒性に ついて、in vivo および in vitro の面からMPPと比較した。

2.

薬毒性のアミノ酸抱合反応に関する研究アミノ酸抱合反応の調節機構に関与す る酵素を生成し、その特性および役割について明らかにした。また、その酵素の 活性中心につき、構造活性相関の面から解析した。さらに医薬品と代謝相互作用 の面から、毒性発現への関与についても検討しつつある。

3.

LC/MS および GC/MS 法を用いた薬毒性の水溶性代謝物に関する分 析法の開発
薬毒物の代謝物としてのグルクロン酸抱合体、アミノ酸抱合体および4級アン
モニウム化合物の定性・定量分析を開発し、その応用性について報告した。

なお、上記のテーマ1.については、1995,1996年度文部省科学研究 費(基盤研究C、重点領域研究)の補助を受けた。