「ごあいさつ」
私は、神戸学院大学「防災・社会貢献ユニット」の教授として「防災行政」を担当しています。あの阪神・淡路大震災から13年を経てここポートアイランドに大学が相互に連携し、地域住民、学校、企業、自治体などが交流を深める事業が始まります。あの大震災で学んだことの一つはお互いに「助けあう」ことの大切さでした。現在の学生は大変心優しい気質をもっていますが、知識を土台とした行動力には弱さが見られます。この大学連携事業に学生のキャリアデザイン構築のためにも、積極的にかかわり、交流に学び、知力をつけ、将来有為な人材に育ってほしいと願っています。急激に変化する社会にあってSocial Capital(社会関係資本)の蓄積が問われています。これはいわば横のつながり・絆の重要性です。このことを肝に銘じながら、みなさんと相互理解や思いやりをベースにして楽しく学んでいきたいと考えています。
ポートアイランドの4大学が慎重な粘り強い話し合いを重ねて作成した「ポーアイ4大学による連携事業−安全・安心・健康のための総合プログラムを軸として−」が文部科学省の推進する「戦略的大学連携支援事業」に採択されましたことを共に喜び、計画に従って共同事業を展開していきたいと考えています。
現在、少子化・大学全入時代・グローバル化の中にあって、大学の質や役割が変化してきています。ポートアイランドにおいて、近隣に位置する4大学がいろいろな面で相互補完的に事業を展開することが可能になっています。図書館の相互利用や単位互換などにとどまることなく、入試広報・学生支援・就職支援など教育研究プログラムと組織的連携を推進すると共に、防災や健康分野において地域社会貢献を推進したいと考えています。この連携事業は一過性のものではなく、持続的な連携を追及しなければなりません。その意味においても、採択された事業を推進する中で、持続可能な組織やプログラムを構築していきたいと考えます。
文部科学省による「戦略的大学連携支援事業」に神戸学院大学を代表校として申請していたプログラムが採択され、一つのキャンパスを構成しているようなポーアイ4大学はこれまでにも増して積極的に連携を推進することとなりました。私達、神戸女子大学と神戸女子短期大学も4大学共通の課題、地域社会からの要請に沿って、多彩な教育・研究活動を展開するとともに・その成果を積極的に地域に還元して参りたいと考えています。
本学は、兵庫医療大学とともに、「ポーアイ健康推進プロジェクト」を担っていくことになります。健康福祉学部社会福祉学科と短期大学の先生方に加えて、来春開設される健康福祉学部健康スポーツ栄養学科の先生方も参加して、本学が得意とする食育・栄養・健康・福祉の分野で多彩な活動を展開して参ります。
本プロジェクトは10年先を見据えた事業であり、各大学は教育・研究という大学本来の役割をより強固なものにすることができる点、国内外で活躍できる優秀な人材の育成につながる点など、本事業に寄せる期待は大きいものがあります。
この度、文部科学省の戦略的大学連携支援事業にポーアイ4大学連携プログラムが採択されましたことは大きな意義があると考えます。キャンパス地区に集まった大学が相互理解をしながら交流と連携をしていくことで新たな展開が始まりますし、スケールメリットを生かして事業展開を進めるという点でも注目されます。
さて、我々は主として「ポーアイ健康推進プロジェクト」に参加することになりますが、医療系大学である我々からすればまさに水を得た魚のようであります。私どものミッションである、医療を通じて社会に貢献できる人材の育成、ということからも教育成果を上げるべく参加して行きたいと考えています。
具体的には、既に実績のある公開講座や地域交流プロジェクトをこの事業のもとで進めるとともに、倒れた人を見た時どうするという「ポーアイ健康・生活守り隊」やエクササイズトレーニングを生かした「健康エクササイズ・生活サポートキャラバン隊」でまず参画していこうとしています。神戸女子大学、神戸女子短期大学と連携して、長続きするプロジェクトを進めていきたいと思っていますし、また、「ポーアイ防災推進プロジェクト」にも参加できればと思っております。皆様のご支援をお願いいたします。







