学部横断型学修システム 学際教育機構
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■■過去の活動報告■■


08.03.10 高校で救命士講習

時間:9:25〜12:00(12日は8:25〜11:10)
場所:兵庫県立星陵高等学校
対象:1年生
参加人数:307名

今回の要請は、兵庫県立星陵高等学校(神戸市垂水区)からで、対象は1年生8クラス。講習は3日間にわたり行われ、総勢307名の生徒たちに市民救命士普通コースを指導しました。

実施団体(防災・社会貢献ユニット)の説明と、これから指導にあたるインストラクターの自己紹介の後、班にわかれて講習がスタート。まずインストラクターが説明をまじえてお手本を披露すると、インストラクターを取り囲む生徒たちの輪がギュッと縮小。真剣なまなざしでお手本を見学していました。その後はインストラクターの指導のもと、生徒が一人ずつ手順ボードに従いながら心配蘇生法を行っていきました。初めて訓練人形に触れる生徒がほとんどで、中には不安げにインストラクターに視線をおくっている生徒もいまいた。

出動したインストラクターの中には初出動となるインストラクターもいましたが、初めてとは思えない安定した指導ぶりで、各班の生徒たちと終始なごやかなムードで指導にあたっていました。
 
 


08.01.31 交流授業


時間:13:30〜15:20
場所:神戸市立港島中学校
対象:1年生(1〜3組)
参加人数:90名

この日の授業では、クラスを6班にわけ、生徒たちが避難所運営委員になったとの想定で阪神・淡路大震災の避難所がどんな様子だったか、避難所ではどのような問題が起こっていたかなどの問題を解きながら体験してもらうワークショップをしました。

授業では、M7.3 震度6強の都市直下型地震が発生したと想定し、地震の後に避難所で発生する様々な問題が出題されます。その問題の対応策を班のみんな(=避難所運営委員)で考えてもらうというもの。さらに、各班それぞれに違ったシチュエーションのカードが配られ、その状況にあった対応策を考えてもらいました。
  
例えばトイレ問題として、「トイレには汚物がたくさんあふれています。どう対応しますか?断水状態が続いていて水は使えないので、学校にあるものを利用して考えてみよう」という問題が出され、生徒たちは各班ごとに頭をつきあわせて悩みながらも、「学校にあるスコップを使って運動場に穴を掘り、そこをトイレとして使う」や、「プールの水を使ってトイレをきれいにする」などといった意見が出されました。また、ユニット生を唸らせた解答としては、「トイレが和式しかない場合、お年寄りや足が悪い人はトイレがしにくいので、学校の椅子の真ん中に穴を開けて洋式トイレとして使用する」という、自分だけでなく高齢者、要援護者にやさしい、非常にいい意見が出されました。

その他の問題では、食事問題として、「農協からおにぎりが400個届きました。人々は空腹を訴えています。どのように配りますか?」という問題が出題され、「おにぎりをくずしておかゆにして配る」や、「くずして小さなおにぎりをたくさん作る」など、またもや斬新な意見が続出し、ユニット生は感嘆の声をあげていました。

そしてさらにユニット生たちを驚かせたのが、生徒たちの地震に対する知識の高さでした。この日の設定である都市直下型地震の場合、「大きな津波被害の心配はない」などといった意見も出ました。

2月7日にも同校で内容の違う防災授業をする予定で、ユニット生たちは、「特定の生徒だけでなく全員が活動するためにどうすればいいか」、「何を考えさせ、どうしてほしいかを指定できるように」といった課題を掲げ、次回の出前授業に臨んでいます。


08.01.29 ぼうさいまちづくり大賞 一般部門 消防庁長官賞受賞!



授賞式会場:虎ノ門パストラルホテル(東京)

●防災まちづくり大賞とは
防災に関する優れた組織・工夫・アイデア等、幅広い視点からの効果的な取組を推奨し、災害に強い安心・安全なまちづくりの一層の推進に資することを目的として実施されています。

本ユニットでは、学生が授業で習ったことを即社会にいかす活動を実施しており、教育と地域貢献が一体となったこの活動が認められ、一般部門消防庁長官賞を受賞しました。



08.01.15 小学校で授業


時間:9:45〜12:30
場所:神戸市立港島小学校
対象:5年生、6年生
対象人数:180名

5年生と6年生、各3クラスで防災教育の授業をしました。内容は、”防災”と各科目を結びつけた神戸学院大学で開発したオリジナルの教材です。「算数+防災」の授業では、懐中電灯やタオルなどに値段をつけ、設定した金額内で災害時に持ち出す”非常持ち出し袋”の中身を考えてみようというもの。今回は設定金額を5000円とし、災害時に持ち出すものを児童たちに考えてもらいました。児童たちからは、災害時には水道が止まっているかもしれないからウェットティッシュが必要、水が出ないとお皿が洗えないから、何度も使用できるように紙皿に敷くラップが必要、などと言った意見が挙がり、”先生”役の学生たちを唸らせていました。最後に、非常持ち出し袋は家族構成により中身が変わるため、正しい答えはないのだということを勉強しました。
 
「国語+防災」の授業では、「こどもボランティア」と題し、震災の語り部さんが実際に体験した話を題材に、漢字の読み書きや文章読解の勉強をしました。

この話を聞いた児童たちからは、災害時には自己中心的になるより助け合うことが大切だということ、自分達と同じ年頃の子供たちが働いていたことに驚いたといった感想がありました。

なぜ今、大学生が防災の授業をしに来てくれたのかという担任の先生の問いかけに対し、児童たちは、「自分たちは13年前の阪神・淡路大震災のあとに生まれたから地震のことをよく知らないけれど、いざ地震が起こった時に教えてもらったことを役立て、普段から備えておくことが重要だから」と答えてくれました。そして、教えてもらったことを実行に移すため、家族と話し合うきっかけをくれてありがとう、と言ってくれました。

今日、学生たちが一生懸命伝えたことは子供たちの心に強く残り、きっと、家に帰って家族に同じように伝えてくれることでしょう。  


08.01.18 小学校で授業


小学校で授業

時間:9:50〜12:30
場所:姫路市立旭陽小学校
対象:3年生〜6年生

一昨年、昨年に引き続き、今年も姫路市立旭陽小学校で防災授業を行いました。今年は新たなメンバー(2回生)13名が加わり、授業内容も種類豊富にパワーアップ。今年も、教科と防災を結びつけた防災教育教材やゲーム形式の教材を作りました。 

【算数〜避難所へ行こう!】
 
この授業では、災害時に飛び交う様々な情報から必要な情報を判断し、課題を成し遂げることを目標としています。算数の問題を取り入れ、班のメンバーと力を合わせて解いてもらう内容になっています。この授業を通じて、小学生の算数に対する苦手意識を取り除き、楽しみながら学べる内容にしたいと思い作成しました。

【手順】
各班のメンバーに「情報カード」を均等に配る。情報カードの内容はそれぞれ異なる。自分のカードは他人に見せてはいけない。

一人ずつ自分の情報を声に出して他のメンバーに伝え、情報を共有し、マップに情報を記入しながら行くべき避難所を導き出す。

解答シートに書かれている問題に答える。

〜「情報カード」の一例〜

・「ケーキ屋さんの前の道は壁が崩れていて通れないよ」(近所のおばさんの話)
・「家が倒れてきてガラスの破片が飛んでくるかもしれないから、建物の近くは歩かない方がいいよ」(近所のおじさんの話)

この教材で学ぶことにより、避難所に向かうという疑似体験ができ、災害発生時にどのような行動をとるべきかを考えることができます。

【体育〜生活グッズをそろえよう!】
体育の「競う」という楽しみを含みつつ、災害時に必要とされるもの(アイテム)を考える教材です。災害時のニーズは人によって異なります。どのような人物にどのように活用するのかをチーム内で話し合い、意見交換も踏まえて学んでもらうことを目的としています。

手順】
斜め半分に切れている「アイテムカード」を体育館の四方に裏返しでばら撒いておく。「アイテムカード」には、色々なものの絵が書かれています。

グループにわかれてもらい、グループの代表に「チームメイトカード」(家族構成)を引いてもらい、カードに書かれている設定(家族)でゲームを行う。

問題:「災害が発生し避難所として体育館が解放された。あなたは家族と一緒にこの体育館で3日間過ごすことになりました。生活するのに何が必要か?」

1チーム(家族)に1枚ずつ、アイテムの名前のみが書かれた紙を配り、チーム(家族)内で何が必要かを話し合ってもらい、四方のアイテムエリアからアイテムを集めてもらう。

集めるアイテムは4つ。2人1組になり、半分に切られているアイテムカードを完成させてもらう。

勝敗のつけ方は、早くアイテム(カード)を集めたチームを1位とする

家庭はひとつひとつ異なり、その家族構成により必要なものが違います。自分の家族のことを考えてアイテムを集めるということは、思いやりと防災に対する意識の向上が必要になるということが学べます。
 
授業を受けた児童たちの感想
・いつも難しくて苦手だった算数がちょっと好きになった
・教えてもらったことを、家族に教えてあげようと思う
・大学生のお兄さん、お姉さんたちの授業が楽しかった

ユニット生たちの感想
・去年授業をした時より、児童たちの防災意識が高まっていると感じた
・ 顔を覚えていてくれたので授業がやりやすかった
・45分の時間配分をもう少しうまくできたら、もっと良かった
・誰がどの教科を担当するかということが固定されすぎていて、他の教科が手薄になっている
・教材作成の際、その教科に関わった人が各班に必ず一人は必要だと感じた
・そろそろまた新しい教材を作りたい

昨年の成果と今年の成果を比べてみると、指導側の人数が増えたことと、これまでにも何度か出前授業をこなしている経験から余裕が感じられました。2回生にとっては初めての 出前授業でしたが、それを感じさせない堂々とした授業で、完成度も非常に高いものでした。前日から数回にわたり詳細な打合せをしていた成果が現れたようです。


08.01.18 ひょうご安全の日のつどい〜メモリアルウォーク2008


時間:10:00〜15:00
場所:ポートアイランドキャンパス〜HAT神戸
対象:学生・一般

兵庫県では、阪神・淡路大震災の経験と教訓を忘れず、安全で安心な社会づくりを推進し、災害による被害軽減に貢献していくため、1月17日は「ひょうご安全の日」と定められています。その一環である「ひょうごメモリアルウォーク」は、交通機関が途絶した震災時の追体験を行うべく、避難経路や帰宅経路を歩き、風化しがちな防災意識を新たにするとともに、今後来るべき災害に備えるため毎年開催されています。この日、「防災・社会貢献ユニット」は、昨年春に開校されたポートアイランドキャンパスを出発し、東遊園地経由、HAT神戸までを歩きました。

 
この日の気温は6℃。横なぐりの海風が吹きすさぶ中、ユニット所属の学生30名は、約6kmの道のりを2時間かけて歩きました。東遊園地に到着後、慰霊と復興のモニュメントに献花し、震災犠牲者六千余名へ黙祷をささげました。その後は、三宮のオフィス街をくぐり抜け、磯上公園内を通過し、HAT神戸(人と防災未来センター)南側広場にゴールしました。普段は短い距離でも当たり前のように乗り物で移動している学生たちも、この日は「いざそのときのために」、歩くことの重要さを体験できました。

メモリアルウォークのゴール地点 人と防災未来センターの南側には多くの団体・企業が防災に関するブースを設営し、参加者に「家庭でできる防災」についてそれぞれ提案と紹介をしています。「防災・社会貢献ユニット」は、昨年のウォークに参加しブースを巡って多くを学んだことをきっかけに、今年はブース出展することにしました。学生救命インストラクターによる心肺蘇生法とAEDの使用方法の説明には多くの方が立ち止まり、質問もいただきました。また「いざ!そのときのために」と題し、家庭で常備する防災用品の一覧を配布しました。

 



08.08.30 学生インストラクターによる救命士講習で感謝状をいただきました!




神戸学院大学 「防災・社会貢献ユニット」は、市民救命士講習の民間実施団体「FAST」として、1月10日に神戸学院大学ポートアイランドキャンパスで開催された「FASTによる市民救命士 1万人達成記念式典」において、他21団体とともに、神戸市消防局から感謝状を授与されました。

学生は、他の実施団体に協力いただきながら、2007年4月より市内の高校や中学校で出前講習をボランティアで実施しています。

*「FAST」とは、市民による自助・共助の力を育成するために、神戸市と神戸市防災安全公社が開発・推進している市民救命士養成システムの講習実施登録団体で、2007年4月の登録受付開始とともに市民救命士の数は急速に増加し、2008年現在、神戸市の市民救命士は公社受講者とあわせて、のべ33万人を超えました。



07.12.11 幼稚園で防災教育


時間:13:00〜13:45
場所:神戸市立港島幼稚園
参加数:77名

防災・社会貢献ユニットで防災教育学を学ぶ学生が、港島幼稚園で防災の授業をしました。

ユニット立ち上げから定期的に続いている港島自治連合協議会とのふれあいの中、昨年は講演会を行うなど、大人とのふれあいが主体の年であったため、本年度は大学生と地域の子どもたちとのふれあいを主体にしようということから、今回の幼稚園での防災教育が実現しました。 紙芝居と歌とダンスという、園児たちに楽しんで防災を学んでもらえる内容になっており、歌の詞やメロディ、ダンスの振り付けはすべて学生たちの創作によるものです。

【概要】
まずはじめに、紙芝居で地震や津波から身を守る方法を知ってもらいました。

この紙芝居には、学生らが作り出した「ぼうさいマン」というキャラクターと、地震や津波を起こすのが大好きなモンスター、「まなずー」と「おおなみん」というキャラクターが登場。なまずーとおおなみんが起こす災害に苦しめられている子どもたちの前にぼうさいマンが現れ、身を守る方法を教えてくれるというストーリー。

  
紙芝居の後、歌のおねぇさん(学生)から教わった「ぼうさいマン体操」を踊っていると、そこへぼうさいマンが登場!みんなと一緒にぼうさいマン体操を踊ってくれました。しかし、ホっとするのも束の間、地震を起こすのが大好きな「なまずー」と、津波を起こすのが大好きな「おおなみん」が現れ、子どもたちは大ピンチ!今こそ、ぼうさいマン体操でぼうさいマンに変身する時だ。

 
子どもたちがぼうさいマンに変身すると、まなずーとおおなみんは退散していきました。

「もう大丈夫だね!」 ぼうさいマンは、次の町を救うため旅立って行きました。

作詞、作曲、ダンスの創作が初めてならば、お芝居も初めての試み。見せる相手が純粋な園児なだけに、学生らは相当な演技力を要求されました。はじめはどうなることかと思われたけど、いざ本番、園児たちの前に出ると、不思議なほど各キャラクターとも見事になり切っていました。

【感想など】
今回「先生」になった学生らは、紙芝居、ぼうさいマン体操、歌の創作や、子どもたちに受け入れてもらいやすい内容を考えるのに苦労したが、自分たちがつくったもので子どもたちが楽しみながら防災を学んでくれて嬉しいと語りました。

ぼうさいマンからは、「とにかくオーバーリアクションで、子どもたちを引き込むことに努力した」とコメントをもらいました。

歌のおねぇさんは、現役の保母さんから子どもたちを引き込む話し方を学んできたそうです。
そして、港島幼稚園の先生からは、「子どもたちが受け入れやすい紙芝居形式にしてくれたのが良かった。あと、子どもたちを引き込む演技力に驚きました」などの感想をいただきました。


07.11.08 中学校にて国際理解授業


時間:13:30〜15:20
場所:神戸市立港島中学校
対象:1年1組〜3組(90名)

授業は2限連続で行いました。

【1限目】
まず、「貧しい」とはどういうことか、世界ではどんなことが起きているのかを知ってもらうため、カンボジアを題材にしたDVD映像を見ながらワークシートの穴埋めをしました。このDVDを見て生徒たちは、発展途上国と比べて日本がどれだけ便利な国であるか、富める国はますます富み、貧しい国はますます貧しくなっているという現状を知りました。 その後は各教室にわかれて穴埋めワークシートの答えあわせをし、ユニット学生たちによるプレゼンテーションで、「貧しい」「貧困」とはどういうことかをさらに深く学びました。

 
【2限目】
「もし世界が100人の村だったら」というテーマで、「世界の貧困」について整理しました。これは、地球をひとつの村として考え、世界人口を100人に縮小したらどんな人がどんな生活を送っているかを見るものです。このテーマで生徒たちは、なんらかの原因により恵まれない生活を送っているであろう人たちに比べて自分がどれだけ恵まれているかを知り、自分たちにできることがたくさんあることを学びました。

その後授業は「ウェイビング学習」へと展開していきました。

ウェイビング(=蜘蛛の巣)とは、物事の発想を促すワークショップです。各班に何色かの付箋と、中央に「貧困」「貧しい」と書かれた模造紙を配り、そこから連想されるキーワードを特定の色がついた付箋に記入して模造紙に貼り付けていきました。「貧困」「貧しい」という言葉から連想されるキーワードとして生徒たちからは、「学校に行けない」、「字が読めない」、「仕事がない」などの意見が発表されました。それらの意見をもとに、今度は違う色のポストイットにそれらの問題の解決策を記入していきました。この「解決策」として、お金や食料を提供する一時的な支援より、長期的な支援になり得る「技術」を提供する重要性を話しました。

最後に、二人乗り自転車に乗った裕福そうな太った人と、痩せ細って疲れ切った人が描かれた絵を紹介しました。後ろに乗った痩せた人だけがペダルをこいでいて、前に乗っている太った人はまったくペダルをこいでないのにハンドルを握っています。この絵は先進国と途上国を表した絵です。もし、前に乗っている太った人(=先進国)が一緒にペダルをこいだら、もっと早く前に進むはず・・・。逆を言えば、ペダルをこいでいる痩せ細った人(=途上国)がいるから先進国が成り立っているのかもしれないということを生徒たちに知ってもらい、途上国の人が頑張ったものを無駄にしないためにも、「電気をつけっ放しにしない」や、「食べ物を残さない」、「すぐにモノを捨てない」等といった自分たちの生活でできることを書いてもらいました。

3回授業の最終回となる来週に向け、 ・答えのない分野なのに正解を求めて悩んでいる生徒にうまく教えてあげられるようにしたい ・特定の生徒ばかりが発言していたので、他の生徒も意見を出せるような雰囲気づくりをしたいなどの課題を掲げ、取り組みたいと思います。

 

07.10.23 JICAコロンビア研修生との交流



10月23日(火)神戸学院大学ポートアイランドキャンパスにJICAのコロンビア研修生9名が訪れ、震災復興や国際援助についての講義(講師:学際教育機構浅野壽夫教授)を受講し、防災・社会貢献ユニットの学生たちと交流しました。

このプログラムは、JICAとの連携により2003年から2007年の5年間、毎年約1か月間コロンビア共和国の地方行政研修として実施されているもので、研修生たちは日本における地方自治や地域開発の手法を学びます。プログラムの視察地は全国各地にわたり、兵庫県では神戸学院大学のほか、人と防災未来センターも訪れました。

学生と研修生は神戸市港務艇「おおわだ2」に乗船し、防災や国際協力などをテーマに身振りを交えて語りました。

【参加した研修生たちの感想】
・学生の皆さんとお会いできて、とても楽しかった
・言葉の障害を乗り越えて、交流を楽しむことができた
・気持ちと気持ちが通じ合えたことが、とてもうれしかった

【研修生たちと交流した学生の感想】
・座学では出来ない心に残る研修となりました。身振り手振りで行ったスペイン語での体話(対話)や情報交換・・・。このような異文化交流が出来るのも防災・社会貢献ユニットの特色の一つだと思います。たくさんの人との繋がりを持ち、この世界で共に生きていること、自分自身も世界の一員であることを強く感じました
・コロンビアの研修生との交流でスペイン語とコロンビアの文化、また私達が防災を勉強しているということでコロンビアの災害についても教えていただきました。つたない英語でしたが日本の文化や日本の『防災』についても紹介したので関心を持っていただけたのではないかと思います。とても貴重な時間を過ごせました。

 

07. ユニット生、パネリストになる



【アメリカ・ニューオーリンズにて発表】
「災害の経験と未来への教訓−阪神・淡路大震災を生き抜いた語り部たちのものがたり」

防災・社会貢献ユニットの山本真巨さんが、アメリカ・ニューオーリンズで震災体験についてスピーチしました。

山本さんが阪神・淡路大震災の被害にあったのは8歳の時でした。避難所に行くため家の外に出ると、空は灰色でした。幼かった山本さんはなぜか「この空のことを覚えておこう」と思いました。 

避難所に着いた翌日、知り合いの男の子が地震による火事で亡くなったことを聞きました。しかし、まだ幼かった山本さんは、誰かの「死」というものがまだ理解できませんでした。そして、今でもまだ実感が伴わないのだといいます。避難所では、一週間、知らない人とダンボールを仕切りにして生活しました。

その後、震災について作文を書く機会がありました。当時から、作文を書くことが心のケアにつながるのだと言われていました。しかし、震災から日が経つにつれ、作文を書くとき以外は体験を忘れていくようになりました。それを思い出したのが、舞子高校環境防災学科のパンフレットを見たときでした。「何か自分にもできることがあるかもしれない、自分にしかできないことがあるかもしれない」と思い、舞子高校に入学しました。

そして山本さんは現在、防災・社会貢献ユニットで防災教育という分野を勉強しています。それは、被災体験から得た教訓を子どもたちに楽しく教えるというものです。子供の視点から見た震災体験を語ることは、「私にしかできないこと」だと思っていると、山本さんは語りました。

ハリケーン・カトリーナから2年経った今も、被災地のニューオーリンズではあまり復興が進んでいないのが現状です。そのため、元から住んでいた人々があまりニューオーリンズに戻ってきません。一方で神戸は、たくさんのボランティアの方が来てくれたおかげもあり短期間で復興を遂げ、多くの住民たちが神戸の街に戻ってきました。今回、「被災地の10年後の姿がこうですよ」と発信することで、ニューオーリンズの復興が進み、住民が街に戻って来ることを願っています。

【東北福祉大学にて、シンポジウムのパネリスト】
日時:2007年1月20日(土)10:00〜12:30
場所:東北福祉大学(仙台市青葉区国見1-8-1)
対象:学生・一般
参加者数:50名

東北福祉大学では、「地域減災教育による地域福祉の推進」プロジェクトが、文部科学省現代GPに採択されたことを契機とし、学生・地域住民が相互に学びあう会が企画されました。 若者へのメッセージ、若者によるパネルディスカッションを通して地域減災の担い手としての可能性と、よりよい支援のあり方について考えようという内容でした。

本学は、平成17年度に現代GPに採択され、昨年3月に東京で開催された「現代GPフォーラム」に参加した際、「地域活性化への貢献」というテーマで本学の取組を発表しました。その発表に興味を持って頂いたという経緯から、このたび本学学生の出演要請があり、ユニットから野畑勇樹さんをパネリストとして派遣しました。

シンポジウムで野畑さんは、「防災福祉マップ作成の意義と課題」というテーマで、「防災福祉マップ」について、神戸学院大学の試みについてなど、約15分間の発表をしました。

「このシンポジウムに出席し、仙台と神戸という地域を越えて同じ取組に携わる方々と交流が持てたこと、パネリストという貴重な経験ができたことは、とても勉強になりました」と野畑さんは感想を語りました。


07.08.25 「防災未来学校2007」に参加



場所:阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター
対象:一般

●【集合! いろいろ『防災ゲーム』で遊ぼう!】
13:00〜15:30

楽しみながら震災・防災が学べる「防災ゲーム」のいろいろに触れ、実際に体験することができました。会場では、昨今開発された「防災ゲーム」の開発者が参加し、実際にゲームで遊んでみるコーナーが展開されました。またその他にも、全国で開発された主要な「防災ゲーム」等(人と防災未来センター資料室所蔵)が集めて紹介されており、これらのゲームに実際に触れることのできる貴重な機会となりました。このコーナーでは、昨年開発した『レッツぼうさいスゴロク』を紹介しました。このスゴロクは、サイコロを振って止まったマスごとに理科の知識を問う問題や、防災に関する問題を解きながらコマを進めていきます。これらの問題に正解すると「しあわせポイント」がもらえ、勝敗はゴールした順位ではなく、この「しあわせポイント」が多い人が勝利となります。
 
●【セッション『防災学びの現在を語ろう』】
16:00〜18:00
「防災ゲーム」で実際に体験してみた後、これらのゲームの開発者がパネリストとして参加し、開発の経緯やコンセプト、課題などについて語り合い、互いに「防災教育の今と、これから」を考えました。

 

07.02.17〜18 第4回 防災教育チャレンジプラン大賞受賞!



発表・授賞式会場:建築会館ホール(東京)

【「防災教育チャレンジプラン」とは】
全国の学校や団体で先進的に行われている防災教育を取り上げ、その実践を行う団体に対して支援を行うプログラムです。 本ユニットでは、防災を専門的に学ぶ学生たちの手により、「学校教育の各教科」の中で学ぶことができる防災教育の教材 を作成しました。これは、小学5年生の学習指導要領の目的・勉強内容に沿った形で、防災関係の文献のみならず対象学 年の教科書なども参考にしながら1時限の授業に対応できるキットです。実際に姫路市の小学校で授業を実践し、先生方 の意見や生徒たちの感想を聞き、改良を加えていきながら9教科のセットを完成させた点が評価されました。




防災教育チャレンジプランホームページ

 

07.01.18 小学校で授業


場所:姫路市立旭陽小学校
対象:3年生〜6年生

本ユニットでは、防災チームの学生が中心となり、小学5年生を対象とした防災教育の教材開発を行ってきました。 この教材は、普段の授業のひとコマにも使ってもらえる普通教科の内容と防災を結びつけたもので、学習指導要領や教科書に沿った形になっており、全8教科の防災教育教材です。防災教育を全く知らない先生方にも気軽に使ってもらえるように、教員用の指導要領も作成。全国での防災教育の普及を目的としています。また、すべての教材は45分で完結する手軽なもので、社会における各教科学習の重要性も再認識することができます。?

【音楽】
音楽では「しあわせ運べるように」を歌ったり、リコーダーで演奏したりしました。この曲を初めて聞く子どもたちもたくさんいました。リコーダーの演奏は一時間分では難しかったのですが、みんなで一緒に歌詞を読み上げ、歌いました。歌の指導などはなかなか上手くできませんでしたが、みんな大きな声で上手に歌ってくれました。後の感想でも「毎日を大切にしたい」など歌詞を感じ取るような意見をもらいました。今後は、授業のやり方などを工夫していきたいと思います。?

【図工】
図工では、震災当時の街をイラスト化し、子どもたちに感じた色を塗ってもらいました。子どもたちが塗った色は全体的に暗めで、小学生が持っている震災のイメージを再認識する良い機会となりました。今後は、震災は暗いだけではないのだということも知ってもらえるような授業をやっていきたいと思います。

【算数】
設定された金額内で非常持ち出し袋の中身を自分たちで考えるというゲームを考案しました。今回の防災教育を通してどのような物が必要で、どのような物が不要なのかを考えてもらい、買い物をするような感覚で実践的な要素を含めた計算を行い、四則計算を理解してもらうことが狙いでした。非常持ち出し袋は家族構成などによって中身が変わってくるので、我々指導者側としても何が必要で、なぜそれが必要になるのかを理解し、場合によっては補足的な説明が出来るようにするよう心掛けました。
音楽の授業 図工の授業 算数の授業
【成果と今後の課題】
小学5年生対象に作成した教材だが、他の中高学年でも使うことが出来ると実感した。また、学習指導要領に沿って作った教材であるが、各教科の知識や達成目標だけでなく、防災の知識も満遍なく取り入れることが出来たと思う。小学生の反応を見ていても、とても身近に防災を考えることができるものになっているのではないかと感じた。また、旭陽小学校の5年生においては、去年の1.17、自然学校と継続した防災教育をさせもらっているが、今回授業の中で聞いたある生徒の声が印象に残った。「自然学校で大学生の方に教えてもらって覚えていたから。」という一言で、今まで行ってきたことが小学生の中で知識となっていると感じた。これからも継続して教材開発を行っていくうえで、実践で得た小学生や先生方の声を取り込んで、新たな教材だけでなく、今回作った教材を発展させていけたらいいなと思う。また、今後は旭陽小学校だけでなく他校にも普及していく活動の一つとして、まずは自分たちの母校や大学近辺等から発信していきたいと思う。

 

06.11.16 アラスカフォトライブ「大自然のなかで−環境と人間の共存」

 

時間:16:45〜18:15
場所 神戸学院大学有瀬キャンパス14号館141A教室
参加者数:180名
講師:松本紀生氏(自然写真家)

本講演の講師である松本紀生さんは、1年の半分以上をアラスカで過ごし、現地で自然の写真を撮影する写真家で、約3ヶ月分の食料や生活道具を持って単身アラスカへ赴き、マイナス30度の原野にかまくらをつくり、そこを拠点にして動物や植物、そしてオーロラの写真を撮影しています。

今回はアラスカフォトライブと題し、松本さんが現地で撮影した写真をゆったりとした音楽とともに、スライド形式で紹介して頂きました。日本では見ることのできない美しい写真ばかりで、新しい写真がスクリーンに公開される度、聴講者たちから歓声があがっていました。

アラスカには無人島が多くあり、自然の植物や動物が多数生息していますが、その一方で森林伐採問題が深刻化しています。そしてそれらの40%が日本に輸出されているのだそうです。また、森林が減少することで動物の住む場所がなくなり、動物たちが人間の領域に出てきています。その結果、人間と動物の衝突が起こっています。その原因の多くは人間にあるのではないでしょうか。また、温暖化も深刻な問題となっており、氷河が溶け始めている影響でその場所へ行けなくなってきているのだといいます。

アラスカではこのような環境問題に対し、専門家や研究者を呼び積極的に取り組んでいるそうです。なぜならば、アラスカでは自然の変化が人間の生活に直接影響を及ぼすからです。自然の変化を自らの目で見て感じ取ることができるため、真剣に取り組める。日本でもこれに習い、環境問題に積極的に取り組むべきなのに、真剣に取り組んでいるのはわずかです。その原因のひとつとして、アラスカのように環境問題が自分たちの生活に直接影響を及ぼさないからでしょう。



地球を一番汚しているのは人間です。私たちにできることは、そのことを常に自覚することです。環境問題について身の回りでできることはたくさんありますが、少人数で実行しても意味をなしません。地球に住む人類みんなで真剣に取り組むことにより、環境と人間の共存は実現するはずですと、松本さんは話しました。

このアラスカフォトライブは、ただ美しい写真を見せてくれただけではなく、環境と人間の共存を実現するためには、お互いを理解し、環境問題に積極的に取り組まなければならないということを教えてくれました。 彼のように、「オーロラの写真を撮りたい」という一心で厳しい土地に赴く熱意は、将来多くの可能性を秘めた若者たちに良い意味で影響を与えたことでしょう。このフォトライブで、必ずしも座学だけが正しい学習の場ではないことが認識できました。これを踏まえ、今後も学生たちが親しみながら学べる機会を与えて行きたいと思います。

 

06.10.14 社会貢献シンポジウム


時間:12:50〜16:10
会場:神戸国際会議場(神戸市中央区港島中町6-9-1)
参加人数:250名
参加者業種:学生、一般、行政、NGO

【対談】
「社会に貢献すること」
草野満代氏(ニュースキャスター)
前林清和(人文学部教授・防災・社会貢献ユニット長)

第一部では、ニュースキャスターの草野満代氏をお迎えし、「社会に貢献するということ」のテーマで、本学の前林清和教授と対談いただきました。

草野氏が3日前まで取材に出かけられていたバングラディシュの話から始まりました。日本の青年海外協力隊、隊員の活躍ぶりやJICAの事業についての話がありました。 続いて、これも9月に取材されたハリケーン・カトリーナの被害地であるニューオリンズの復興状況について話を聞きました。ニューオリンズでは、ほとんど復興が進んでおらず、 放置されたままの家屋が数多くあるという意外な事実が聴衆に知らされました。後半は、草野氏のボランティアに対する思いと対談者である前林のNGO活動についての話で意見が交わされました。 さらに、草野氏が報道という仕事につかれたいきさつや学生の頃の話があり、最後に、若いうちにできるだけ海外を経験すべきであると、若者に対してのアドバイスをいただきました。
対談 草野満代さん
【パネルディスカッション】
「若者よ!世界に翔け! −ボランティア活動を通じて、今私たちは何をなすべきか−」
織田峰彦氏(前読売新聞大阪本社 論説委員長)、大塚正明氏(JICA 事務局長)
大竹明日香氏(あおぞらピースフォース リーダー)
杉木明子(法学部助教授・防災・社会貢献ユニットゼミ担当)
コーディネーター:浅野壽夫(学際教育機構教授)
手話通訳:神戸ろうあ協会

第二部では、官、民、学及びマスコミからパネリストをお呼びし、それぞれのお立場からボランティアは何のために、誰のためにすべきか。そして、若者にボランティア活動への一歩を踏み出してもらおう」との趣旨で語っていただきました。

まず、国際協力機構の青年海外協力隊事務局の大塚正明事務局長から、「ボランティア活動は互いに学びあうことであり、自分自身のチャレンジと成長」であるとの意見があり、次に、フィリピンで環境教育等に携わる「あおぞらピースフォース」の大竹明日香代表より、ボランティア活動の楽しさや辛さについて、また、本学の杉木明子助教授からは、ザンビアの難民支援に関わる事例とボランティア活動について語って頂きました。最後に、織田峰彦読売新聞大阪本社前論説委員長からは、阪神淡路大震災の取材を通じて「ボランティアの心は、ボランティアを行うという意識ではなく、他者に対して自然と発露した気持ちの表れとしての行動であり、自分がどうこれから生きていくかという自分自身の発見である。」との提言がありました。最後に、「ボランティアは、人のためにすることだけではなく、自分自身のために行動するものである。また、その行動は、意識せずに人々が互いに助け合ってきた道普請に見られるような互助活動であり、自分の住む社会と他の社会の新たな絆を生み、地域の活性にも繋がるもの」として、若い人たちに積極的なボランティア活動への参加を勧めることで、幕を閉じました。
織田氏 大塚氏 大竹氏 杉木准教授

聴講主体である本学学生に対して、「ボランティア活動」の意義と実践への動機を理解してもらうことができたと同時に、一般聴衆の方々に対しては本学の 社会貢献への取り組みや人材育成に対する理解を深めていただいた。 学際教育機構は、地域の活性化や社会貢献への中核的なアクターとして、「地域に開かれた、地域と共に歩む」大学として本学を位置づけ、実践的活動を進めていくこととしたい。

 

06.05.27 防災シンポジウム

時間:12:50〜16:10
会場:神戸国際会議場(神戸市中央区港島中町6-9-1)
対象:学生、一般、行政、NGO
参加人数:500名

【基調講演】
「災害文化を創る」
河田惠昭氏(京都大学防災研究所所長・教授)



「巨大災害に備える」シリーズの第2弾として、防災の自助、公助、共助のうち、自助の中でも一日で一番滞在時間が多く、また、私たちに身近な「家庭の防災」をテーマに開催いたしました。防災シンポジウムは2部構成で、第一部の河田教授の講演「災害文化を創る」では、生活文化の視点で災害文化をいかに創るかについてお話を頂きました。その中で、防災は何も難しいことではなく、日常の延長で災害への備えにつながることがたくさんあるのだ、というお話が印象的でした。

【シンポジウム】
河田惠昭氏、早見優氏(歌手)、吉川肇子氏(慶應義塾大学准教授)、
金芳外城雄(学際教育機構教授)

コーディネーター:舩木伸江(学際教育機構専任講師)
手話通訳:神戸ろうあ協会

シンポジウムでは、市民、主婦代表として歌手の早見優さんをお招きし、 日常備えておられることなどをいろいろお話いただきました。今回は、その中で、観客にもシンポジウムに参加してもらえるよう、観客に2枚(ピンクと青)の色紙を事前に渡し、それを使って、家庭での防災への備えを聞いてみました。ピンクは備えをしている人、青が備えをしていない人、と会場に尋ねたところ、残念ながら多数 青で、まだまだ災害への備えが進んでいない現状を痛感しました。また、同じ色紙を使って災害ゲームのクロスロードを観客とともにやってみる試みもしました。一方的に聞いているだけでなく、観客とのふれあいを持ちながら進めた今回のシンポジウムでした。
早見優さん  会場に質問 コーディネーター

【成果と今後の事業への反映】
参加者からは、「早見さんがご自身でやっておられること、わからないことを率直に話したりして、身近な話題で、わかりやすかった」という意見を頂きました。「防災」というとどこか難しいイメージがありますが、今後もできるだけ参加者に身近な話で災害、防災について知ってもらえるような取り組みをしたいと思いました。 その意味で、今回早見さんにご参加頂き、お子さんや家庭での備えの話を聞けたのは意義深かったと思います。


「西区安全安心まちづくり研究助成制度」に採択されました

本学の応募内容−「防災福祉マップづくりに挑戦」

学校・団体名 神戸学院大学 学際教育機構 防災・社会貢献ユニット
申請者名 前田緑 (防災・社会貢献ユニット生)
担当教員名 舩木伸江 (防災・社会貢献ユニット専任講師)
住所 神戸市西区伊川谷町有瀬518 神戸学院大学
社会分析の概要・ねらい


これまで「災害弱者」と呼ばれていた高齢者・障害者の災害対応 に関しては、03年1月の国の中央防災会議において東南海・南海 地震対策大綱の修正の際、「災害時要援護者の対策の充実」として挙げられた。これを受けて06年3月には「災害時要援護者の避難対策に関する検討会」が「避難支援ガイドライン」を策定した。 その中には「要援護者の避難支援は自助・地域(近隣)の共助を基本とし、市町村は要援護者の避難支援対策と対応した避難準備(要援護者避難)情報を発令するとともに、要援護者及び避難支援者までの迅速・確実な伝達体制の整備が不可欠である」と記されている。
また、「要援護者に関する情報(住居、情報伝達体制、必要な支援内容)を平常時から収集し、電子データー、ファイル等で管理・共有するとともに、一人ひとりの要援護者に対して複数の避難支援者を決める等、具体的な避難支援計画(避難支援プラン)を策定しておくことが必要である」と記されている。 神戸市が地域とともに取り組んでいる「防災福祉コミュニティ」 は、これらの方策の先取り施策と評価されるが、要援護者の具体的な支援内容にまで至っていないのが現状である。 そこで、今春開設された神戸学院大学の学際教育機構「防災・社会貢献ユニット」の学生の防災実習において、こうした要援護者の対策を含めた「防災福祉マップづくり」をとおして地域の自助・共助システムの構築模索を図っていきたい。

考えられる
政策概要


現有する防災ハザードマップは、避難所や公共施設を一覧にし、 災害時の連絡先、日常的な心構えなどが記載されており、各家庭に常備される有効な情報ツールになっている。しかし、そこには要援護者の視点に立った地図づくりはなされていないのが現状である。 その要因としては、震災体験の風化、個人情報の把握の困難さや個人保護情報に対する過敏な住民の反応などが考えられる。しかし、ガイドラインにもあげられているように、これらは地域住民の自助・共助により構築していく必要がある。そこで、学生が町中に出向き、アンケート方式による実態調査をに取り組み、要援護者の視点での手作りの地図づくりを目指していきたい。勿論、全世帯への個別調査は困難を伴うので、その第一歩として任意にアンケートも行った上で、まずは大学が属する伊川谷周辺の地図づくりに取り組んでいく。 この取り組みが、要援護者避難支援のガイドライン作成の際の一助になり、今後の住民による対策づくりの手がかりとなれば幸いであり、神戸市内の今後の防災マップづくりの先行事例としての意味があると考える。


06.05.18 CODEとのコラボレーションによる平和講演会

 

第1弾 「華僑と平和」

日時:5月18日(木)16:45〜18:15
場所:神戸学院大学 マナビーホール
対象:学生、一般
参加人数:240名
講師:林同春氏(神戸華僑総会名誉会長、神戸学院大学客員教授)

【概要】
林先生ご自身の体験談をもとに、戦争の愚かさや悲惨さ、そして差別について語って下さいました。9歳のとき中国から日本にやって来た林先生は、日中戦争が始まると、華僑であることを理由にさまざまな差別を受けました。その当時の苦しみや悲しみを、林先生は穏やかな口調で話されました。日本の教育レベルは非常に高く、教育環境に恵まれている我々が進んで平和のために取り組んで行かなければならないこと、大きな軍事力を戦争のためにではなく平和のために使うよう考えなければならないことを教えてくださいました。
大西氏 林氏

【成果と今後の事業への反映】
参加した学生から、
・「平和の大切さや、ボランティアをする精神をよく学ぶことができた」
・「自分は満足しているから周りはどうでもいいと思うのではなく、今は日本でも世界中でも厳しい状況におかれているということを頭に入れて生活していきたい」
という感想がありました。実際に戦争や差別を体験された林先生のお話が聞けたことは私たちにとって非常に意義深く、一人ひとりが平和のために努力する決意を持って取り組むべきだと感じました。戦争、人種差別などはとても重要な問題なので、戦争のない平和な社会を目指して、学生自身が出来ることはないか、授業の中で議論を深めました。今後は、今回頂いた公演内容の話から発展して、授業や海外実習を通じて人種差別の問題について考えて行く予定です。

第2弾 「NGOの人道支援とそれを支える仕組み」

日時:6月8日(木)16:45〜18:15
会場:神戸学院大学 マナビーホール
対象:学生、一般
参加人数:280名
講師:大西健丞氏 (ピース ウインズ・ジャパン統括責任者・ジャパン・プラットフォーム評議会議長)

大西氏【概要】
大西さんが、ジャパン・プラットフォームを設立されたのは10年前で、わが国にはNGOを支える社会的インフラがないことからでした。日本のNGOは小規模で経験にも乏しいので、NGO同士、および政府・財界など他のセクターとの連携が不可欠だと感じ、それがジャパン・プラットフォームの構想となりました。海外で活動していると身の危険にさらされることもあり、意図的に命を狙われているときは、ガードマンをおいたりもしました。そのような 数々の活動の中で印象に残っているのは、かつて財政的に苦しい時期に、自らの給料も出して支援していた国を最訪問したとき、当時孤児だった子供が教師になっていて、「あのとき支援してもらっていなければ、高校にも行けなかったし、今の人生はなかった」と言って喜んでくれたことで、10年も活動を続けてくれば、少しは人の役に立てるんだなぁと感動されたそうです。

【成果と今後の事業への反映】
人類社会の自由のために、自らの身を挺して活動されている大西さんのお話が聞けたことは、NGO、NPOをめざす学生にとって、人の命を助ける意義を知れた良い機会だったと思います。 神戸学院大学では、NGOやNPO職員志望の生徒が多く、目指すべき人物像でもある大西さんのお話はとても印象的だったようです。私たちの生きる日本社会はいかに平和か、ということを実感し、同じ地球に生きる人として、私たちでも開発途上国になにか出来ることはないか、考えています。今回のお話を通じて、教育の重要性を痛感しました。安全であたたかみのある社会を目指して、教育に関する支援を開発途上国に出来るよう、現在教育ツールの開発を始めています。海外実習等を通じて、現地に持っていく予定です。

 

06.03.04 平成17年度「現代GPフォーラム」に出展

 

時間:11:00〜16:00
会場:東京ビッグサイト
内容:ポスターセッション、事例発表

このフォーラムは、文部科学省「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」(現代GP)に選定された団体が出席し、各取組を紹介する場として開催されたものです。

【ポスターセッション】
会場到着後、各大学ごとに設けられたブースで設営準備にとりかかりました。

このフォーラムのために作成したポスターやパンフレット、そして20.1型の大きなディスプレイを設置。このディスプレイで、「現代GPプレプログラム」としておこなったイベントや講演会、海外研修の模様を上映しました。これほど大きなディスプレイを持ちこんだのは本学のみで、足を止める方も少なくありませんでした。また、自校の取り組みなどを細かく図にしたポスターが多い中、本学は、写真1枚のみで表現したポスターを展示したところ、足を止めてポスターを写真におさめて行く方々が多く、大変好評でした。

 




【事例発表】
各テーマごとに選ばれた大学のみが発表できる事例発表で本学は、「地域活性化への貢献」関連で、東横学園女子短期大学とともに約25分間の発表の時間を得ました。最初に、これまでの取組みを10分程度にまとめた動画を流しながら解説。続いて、本取組みの責任者である前林清和ユニット長は、「我々は、防災と社会貢献が一体となった学生主体のプログラムを考案しました。これにより、阪神・淡路大震災の震源地に最も近い大学として、安全で安心な街づくりに貢献できる人材を養成しうると考えています」と発表し、参加者から多くの質問がありました。前林ユニット長の発表後、本学の展示ブースを訪ねてくる方が増えました。

 


「防災教育チャレンジプラン」に採択されました

 

●防災教育チャレンジプランとは

・次世代を担う子供たちを軸とした家庭、地域の防災能力の向上をはかることによって、社会全体の防災力を向上させる防災教育を実践するためのプラン。 
・防災教育の新しい試み、アイデアによる活動を支援。
・防災教育に取り組む個人や団体の交流の場をつくり、知恵や情報の共有、取り組みの活性化を行う。
・防災教育の幅を広げ、個人や地域における防災力の向上に努める。

●本学の応募内容

学校・団体名 神戸学院大学 学際教育機構 防災・社会貢献ユニット
代表者名 前林清和 担当者名 舩木伸江
住所 神戸市西区伊川谷町有瀬518 神戸学院大学
応募部門 小学校高学年の部
現在までの防災教育に関する取り組み内容 
内容 大学生による大学周辺のハザードマップ作成、瓦礫の下敷きになった救助訓練
(神戸市東灘区福池地区の市民団体連携)、防災研究者等による防災講演会の実施、
防災シンポジウムの実施、防災ワークショップの実施
成果 現在の大学生は、危機管理意識が低い。しかしながら、本大学でも全学生の4割は下宿大学生であり、地域になじみのない下宿生は災害時にある種の災害弱者となる可能性がある。さまざまな防災に関するプログラムを展開することにより、学生が危機管理や防災ボランティア活動について学ぶ機会が増え、それらに対する意識や能力を身に付けることができ、また、学生の防災意識向上につながったと考える。さらに、一般公開したシンポジウム、講演会などでは大学生だけでなく一般市民への啓発活動につながった。
今後の課題 継続的な大学生への防災プログラムの展開を続けるとともに、これらのプログラムは大学内を越えて市民との参画、地域の防災関連機関、教育機関との相互連携によるプログラムを展開していきたいと考えている。
応募の動機 本学では、被災した大学として2005年から防災・社会貢献ユニットを設立し(2005年にはプレプログラムを実施、2006年4月から大学2回生を対象とした授業が開始される)、学生を危機管理に対する意識と専門性を身につけた人材として育てあげたいと考えている。その一環として、地域との相互連携による防災プログラムの実施、大学生による地域の小学校、中学校などの教育機関への防災教育の実施など地域との相互教育プログラムを展開する予定である。これらのプログラムでは、さまざまな防災教育プログラムを作成し、小学校・中学校などの教育機関への提供を考慮に入れている。大学生の柔軟な発想を元に既存の枠組みを超えたオリジナル性の高いプログラムを作成するために、経験豊かな防災教育チャレンジプランの諸先生方に是非助言を頂きたく思い応募した次第である。
実践したいチャレンジプランの内容 
プラン名 先生に悩み解消!−大学生による各教科対応型防災教育キットの作成
対象および人数 対象:小学校高学年 参加人数:神戸学院大学 防災・社会貢献ユニット学生51名(大学2回生)
主な活動期間・回数 2006年4月から2007年3月まで


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