5年後の自分への手紙
 
『母に「ありがとう」』

兵庫県立龍野高等学校 高須 有紗美さん
 照れくさくて「ありがとう」と今は素直に言えないが、五年後にはきっと言える。そう信じられるから「今の自分」の気持ちを「五年後の自分」に伝えたい。
 「ありがとう」―母子家庭。母は私達姉妹のために一生懸命働いてくれる。後姿はいつも疲れていて、でもとてもたくましくて…。
少しでも力になれたらと思うが、不器用な私はなかなか伝えられない。
 「ありがとう」―競泳を続けさせてくれて。「やりたい事があるのは良い事だ。」と言ってくれた言葉は忘れない。なかなか良い成績は出せないけど、母が続けさせてくれた競泳は、私の一生の宝物だ。
 「ありがとう」―大学に進学させてくれて。しかも私立に。私大に進学することを認めてくれた母だが、今更、「お金がかかる。」といつも言ってくる。「良いって言ったやんか。」といつも言い返してしまう私だが、心の中ではお金の事を言われるのは仕方がないと思っているし、すごく感謝している。
  いつも母に「あんたは全然感謝というものがない。」とよく言われるが、心の中では感謝している。不器用な私だから素直に表現できないけど、「五年後の自分」にはそれが出来ると思う。「五年後の私」に今こそ言って欲しい。
「ありがとう。」と大声で。
二〇〇六年八月二十七日