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松尾教授らの研究開発が12月19日付のScientific Reportsに掲載されました

16.12.20 NEWS

 総合リハビリテーション学部の松尾雅文教授と(公財)先端医療振興財団先端医療センターの鍋島陽一センター長、(株)免疫生物研究所研究開発部の丸山順裕氏との共同研究で、筋障害の新しいバイオマーカーとなる尿中タイチンを測定するELISA法の開発に世界で初めて成功。その成果が、12月19日付のScientific Reports誌に掲載されました。
 今回の研究では、尿中に排出されるタイチンという筋タンパクの断片を定量的に測定することを可能にするELISA法を確立。この方法を用いて、尿中のタイチンを測定したところ、デュシェンヌ型筋ジストロフィー患者で極めて高いことが明らかになりました。また、運動により尿中タイチンが増加することも解明しました。これらの結果から、デュシェンヌ型筋ジストロフィーだけでなく、その他の筋疾患や筋障害の診断、あるいは運動による筋傷害の判定などに幅広く応用できることを示しました。今後、リハビリの効果判定などへの応用が期待されます。
 これまで、筋肉タンパクが分解することを臨床的にとらえる方法はありませんでした。しかし、この方法では筋肉内のタンパクの分解産物を直接測ることによって、筋肉で生じている変化を推し量ることが可能となりました。また、血液ではなく尿を用いた非侵襲的な方法で、患者にとって負担の軽い検査法のため、広い分野への応用が期待されます。
 タイチンは、日本人の研究者、丸山工作先生らによって発見されたコネクチンと同一のものです。筋肉にあるタンパクで、アクチン・ミオシンが収縮弛緩を繰り返しているのを支えるバネの役目を果たしています。体の中で最もサイズの大きなタンパクで、その量も多く成人1人あたりに約500gが存在します。今回の研究成果は、日本発の偉大な業績であるコネクチンの意義を、さらに日本人の手により発展させるものといえます。
 Scientific Reportsは、自然科学と臨床科学のあらゆる領域を対象とした学際的電子ジャーナルです。
(写真は研究・開発をもとに発売されたキット)



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