1. 神戸学院大学
  2. 学生サポート
  3. ボランティア活動支援
  4. 学生記者による「がんばる学生ボランティアを追いかけてみた!」
  5. 代表の秘めたる思い

代表の秘めたる思い

お野菜大学神戸キャンパス 代表 泉村 悠衣(薬学部)

取材担当:学生スタッフ広報班 白川 春奈(法学部)

 泉村さんは学生団体「お野菜大学神戸キャンパス」の代表者だ。お野菜大学とは神戸と滋賀の二つの地域の学生で構成されており、互いに集う交流会も盛んに行われている。泉村さんはその「神戸キャンパス」の創設者なのである。最初に、団体を立ち上げたきっかけを聞いた。

 泉村さんは一年次生の時に、「Working with Next Generation(通称WiNG)という関東の大学生が中心に参加する「日本と海外の地域保健の向上や医学教育の深化」を目指す学生団体に所属していた。名の知れた大学の先輩も多く、その野心的な姿に刺激を受けた。
 フィリピンでの活動で現地の学生が懸命に他者のために働く姿を見て、海外の学生の地域医療や貧困問題への活動意識の高さを実感し、泉村さんはこの団体を立ち上げることを考えられたという。
 彼女の語り口はとても熱い。そして団体のメンバーについての話題が一番多かった。代表としてとてもメンバーのことを考えており、自分の思いをいかにメンバーに伝えるかが困難であるという。

 彼女にはWiNGでの経験から、経済的に発展している地域に医療機関が固まっている状況を見て、過疎化している地域にこそ医療の活性化が必要だと感じている。また、泉村さんの親御さんが薬剤師をしていることから、子供の頃から患者についての話を聞くことも多かった。特に薬の副作用で逆に苦しむ患者さんを減らしたいとの思いを持っている。

 患者さんの患部だけを診るのではなく、「全人的な医療」が必要なのだ。それは患者さんを人間として総合的にとらえ、身体、心理、社会的立場などあらゆる角度から診断するということだ。そのような思いを胸に秘めて「お野菜大学神戸キャンパス」を立ち上げたのだ。

 お野菜大学の強みは農業がメインであり、薬学生が医療人として医療の事だけを学ぶのではなく、一歩離れて農家さん(一般市民)の立場になって、今の医療を見直すことのできる環境があることだ。地域住民が求めている医療に耳を傾けようとする医療者さんがこの活動を通して増え、地域とともに成長する団体もできれば嬉しいという。しかし、自分達の想像する団体を目指し、いざ活動を始めてみると大変であると語った。

 彼女には悩みがある。それは活動のコンセプトが抽象的で、現在メンバーと共に実際の活動をどうしていくか模索している状況だということだ。その中で特に、新しく入った一年次生には受け身になってほしくない。自分の考えを抑えるのではなく、議論が容易にできる雰囲気を作りたいと語る。しかし、野菜を育てるにしても、育てることを楽しむだけで終わるのではなく、野菜作りの先にある目標を見てほしいという。楽しい団体ではありたいが、「楽しむ時」と「やる時」のメリハリを作ることが難しいという。

 そして新しい取り組みの一つとして勉強会を定期的に行うことが決まった。目的は農学の知識を深めることである。頻度は月一回で行われる予定である。今後の団体の発展が期待できそうだ。

編集後記

白川 春奈

 学生記者を初めて担当し、不安も多かったですが、泉村さんが親切に言い方や表現を変えて何度も伝えて下さったので、とても助かりました。泉村さんは、団体で調べ物をするときは、あらかじめ自ら調べておき、メンバーに「調べれば理解できる内容だった。」と情報提供していて、常に先の行動をしておられると思いました。学生団体の代表の一人と深くお話しするのは緊張しましたし、質問する内容にも迷いましたが、私にとって大きな刺激になりました。泉村さんが質問に対して熱く語ってくださった時、私が本人に代わってこの気持ちを周りに伝えなければと思いました。
 私も学スタの一人として、泉村さんのようにメンバーの気持ちを第一に考え、行動力のある先輩になりたいと思いました。そして学生記者を通して学ぶことも多かったので、今後も挑戦していきたいと思いました。

ページトップへ