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  5. 子どもと一緒にくるくるくる〜あんこを丸めて私も回る〜

子どもと一緒にくるくるくる〜あんこを丸めて私も回る〜

ボランティア活動支援室学生スタッフ子ども班 桜井美由紀(人文学部)

取材担当:学生スタッフ広報班 廣田美乃里(人文学部)

 塾のアルバイトをしているという桜井さん。塾バイトの魅力といえば、やっぱり時給の良さである。「子どもと関われるものがやりたかったんです。いろいろ調べて探しました」。桜井さんは時給の良さに惹かれたかと思いきや、子どもと触れ合えるところに魅力を感じたらしい。「保育園の先生になりたいと思ったこともあります」。本当に子どもが好きなのだろう。ゼミでも子どもの発達について勉強しているという。

 そんな桜井さんの「子どもが好き」という思いが強まったきっかけはボランティアだった。初めてボランティアに参加しようと思ったきっかけも、子どもと一緒に遊べるなら楽しそうだな、という好奇心から軽い気持ちで参加した。その頃はただ、かわいいという印象だけだったそうだが、活動に参加する中でいろんな子どもに出会った。大声で騒ぐ子、じっとしていられない子、周りとなじめず、一人でいる子・・・。「子どもって本当に元気ですよね。常に動き回っているので、1日が終わるとへとへとです。子育てをする親の気持ちがよく分かります」と桜井さん。「でも、ボランティアをして子どもの笑顔にたくさん出会えるようになったんです。ますます将来子どもが欲しくなりました」。

 現在、桜井さんはボランティア活動支援室学生スタッフに所属している。そこでは「子ども班」の一員として子どもと触れ合う活動に参加するだけでなく、自らそうしたふれあいの場を企画したりもしている。それは外部の団体が募集しているものに参加するのではない。今必要とされていることはなんだろう、こんなイベントがしてみたい、ということを考え、桜井さん自らが、一から企画しているということだ。いったいどんな活動をしているのだろうか。桜井さんが子どもの魅力に気づいたきっかけとは何だろうか。5月11日に行われた桜井さんら学生の企画したボランティアの中に、そのヒントが見えた。


 この日、学院近くの公民館には近隣の小学生が集まっていた。子どもたちの目当ては調理実習と的当てゲーム。桜井さんはおやつのいちご大福を子どもたちと一緒に作る担当である。「簡単で、美味しくて、楽しく作れるものを、ボランティアを企画した学生全員で意見を出し合って決め、何度も試作をして今日まで準備してきました。中身は生クリームを入れたり、パイナップルを入れたりと、いろいろ試しました。肝心なおもちが柔らかくならなくて、何度もレンジで温めたら熱くなりすぎて触れなかったりもしましたね。何個おもち食べたんだろう」と桜井さんは笑った。「子どもたち喜んでくれるかな」。子どもたちの手にあんこを絞る桜井さんの姿から、子どもたちに料理の楽しさを知ってほしい、そんな思いが伝わるようである。「みんな手のひらを出して。あんこでいちごを包むんだよ」。ひんやりとしたあんこを手にし、嬉しそうにくるくると丸める子どもたち。「最後におもちで包んだら出来上がりだよ。美味しくできるかなあ。楽しみだね」。出来たいちご大福をほおばる姿はみんな笑顔いっぱいだ。「初めて作ったけど簡単やった〜」「見てみて、めっちゃ上手に出来たやろ?僕天才や〜」。子どもたちの目は、窓の外に高く昇っている太陽に負けないくらいまぶしく輝いていた。

 お腹もいっぱいになった午後、子どもたちはさらに元気いっぱいだ。きゃっきゃっとにぎやかな笑い声のする方を見ると、数人の女の子が桜井さんの手を引き、輪になってくるくると回っていた。かと思えば、別の子をだっこし、一緒にくるっと一回転。くるくるしすぎて見ている方が目が回りそうだ。子どもたちの「遊んで遊んで!」に笑顔で答えてくれる桜井さんの周りには子どもたちが自然と集まっていた。

 「ボランティア中に気を付けているのは、子どもたちみんなが楽しめているかなっていうことです。一人でいる子がいたら、話しかけるようにしています。その子に少しでも心を開いてほしいなっていう気持ちで、じっくり話を聞くようにしています」。子どもたちが笑顔なのは、桜井さんの気持ちが伝わっているからなのかもしれない。

 これからしてみたいことについて尋ねると、「東北に行って、現地の子どもたちの話を聞きたいです。学院からはバスも出ているので、様子を友人に聞いたりするんですけど、私にも出来ることがあるかなって」。ボランティア中に、一人でポツンといた子へ優しく話しかけていた桜井さんの姿が思い出された。「例えばずんだ餅を作ってみたりとか、東北ならではのことをして、改めて東北でよかったって思ってもらえるようなこともしたいです。3年たったとはいえ簡単に触れていいことではないと思うので、出来るだけ楽しんでもらうことだけを考えて子どもたちとは接したいです。そういった触れ合いを通じて、まだまだ復興が必要なことも伝えていきたいと思っています」。子ども達は小さな体に大きくて深い、様々な思いを抱えている。その思いに向き合うことは簡単なことではないが、悩みながらも子どもたちの心に寄り添おうと東北で奮闘する桜井さんの姿をいつの日か見られるだろうと思った。

編集後記

廣田美乃里

 一番力を入れたのは、私が取材した雰囲気をそのまま伝えるということです。子供たちの楽しそうな笑い声や、桜井さんの優しい人柄だったりするものを、読んでいる皆さんに感じてもらえたら嬉しいです。
 ボランティア活動は、自分が楽しいと思える活動をすることが一番だと思います。誰かにやらされるのではなく、自分が「行きたい」「やってみたい」という気持ちを大切にしてください。その活動の中でたくさんの人に出会えたり、新しい自分の一面に気付けたのなら、それはすごく貴重な体験だと思いませんか?
 そんなわくわくした経験を、ボランティア活動を通して皆さんにもぜひ味わってほしいと思います。

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