神戸学院大学

社会連携

薬学部の科学クラブが附属中学校・高等学校の理科部と共にグランフロント大阪でワークショップを実施しました

2018/01/22

人工イクラのスノードームづくりを説明する谷茉南さん
人工イクラのスノードームづくりを説明する谷茉南さん
アイスバーグスライムづくりを説明する清原千尋さんと山本佳奈さん
アイスバーグスライムづくりを説明する清原千尋さんと山本佳奈さん
サイエンスショー「象の歯磨き粉」では泡が噴き出す度に拍手が起こりました
サイエンスショー「象の歯磨き粉」では泡が噴き出す度に拍手が起こりました
「絵の具づくり」の説明を行う附属高等学校の高田崇正先生と理科部の生徒たち
「絵の具づくり」の説明を行う附属高等学校の高田崇正先生と理科部の生徒たち

薬学部科学クラブが附属中学校・高等学校の理科部と共にグランフロント大阪北館のナレッジキャピタルで「神戸学院サイエンスLab.~おもしろ科学実験!~」を12月23日に実施しました。

神戸市と連携して実施しているナレッジキャピタルにおける大学都市KOBE発信プロジェクトとして、今年は附属中学校も交え中高大連携企画として開催。附属中学校・高等学校の理科部と薬学部の科学クラブがコラボレーションして実験やものづくりを通して科学の不思議や面白さを体験できる4つの実験メニューを用意しました。科学クラブからは、薬学部、3年次生の谷茉南さん、福田天美里さん、2年次生の阿部和也さん、佐藤翔輝さん、鼻崎奈千子さんら14人の学生が参加し、クリスマスツリーを仕込んだ人工イクラのスノードーム作りと、洗濯のりとホウ砂にシェービングクリームを混ぜた不思議な感触のスライムを作る実験「アイスバーグスライムづくり」や、過酸化水素にヨウ化カリウムを加えることで不思議な泡が発生します。その科学変化を見てもらう実験「象の歯磨き粉」を実施しました。

理科部からは、顧問の高田崇正先生を始め1年生の田路達也さんと小崎祐馬さん、そして附属中学校1年生の本田寛佳さんが、顔料、アラビアゴムとグリセリンを使って作るオリジナルの「絵具づくり」を実施しました。

当日は、整理券配布前から列ができ、開場と同時にたくさんの人で大賑わいとなりました。

薬学部 科学クラブの「人工イクラのスノードームづくり」では、アルギン酸ナトリウム水溶液(コンブなどの海藻に含まれる多糖類を抽出、精製したもの)を塩化カルシウム水溶液の中に滴下すると、接触した水滴の表面がゲル化したゼリー状に固まります。その反応を利用して、人工イクラ作りを行い、スノードームの雪に見立てます。スノードーム液は学生たちが事前に実験を重ね、塩化カルシウム水溶液や洗濯のりなどを用いてスノードームの中でゆっくりと人工イクラが舞い落ちるように調合を行いました。最初に発泡スチロール球でつくったツリーに色づけを行い、準備された4色の液から好みの色を選び人工イクラの雪をつくります。最後にラメとスノードーム液、そしてツリーを入れてスノードームの完成です。

「アイスバーグスライムづくり」では、水にホウ砂を混ぜ溶かし、ホウ砂水溶液をつくります。次に、好みの色のアクリル絵の具を水に溶き、洗濯のりとシェービングクリーム混ぜ合わせます。色がしっかりと混ざったら、最後にホウ砂水溶液を入れて全体が均一に混ざり合ったらもちもちとした感触のアイスバーグスライムの完成です。

附属中学校・高等学校 理科部の実験では、色のもとになる好みの顔料(着色料)を選んでもらい、顔料(粉)をパレットに取り、アラビアゴムとグリセリンを混ぜ合わせて絵の具を作ります。材料がしっかりと混ざったら、実際に生徒たちが準備したサンタクロースなどのクリスマスに因んだイラストに、自分で作った絵具で色づけをしてもらいます。

約500人の方々が訪れ、子どもたちだけでなく家族で実験を楽しんでいただきました。「チラシを見て、今日の実験をとても楽しみにしていました。」「子どもにも分かりやすいように、とても丁寧に作り方を教えていただき嬉しかったです。」などのお声もいただきました。