神戸学院大学

社会連携

『土曜公開講座』を開催しました

2017/06/28

第73回神戸学院大学土曜公開講座を24日、有瀬キャンパスで開催しました。

5回目の今回は、法学部の塚田哲之教授が「憲法から考える多様な家族のかたち」のテーマで、家族のかたちと法のあり方について解説しました。

明治民法では、男性優位を基調として家長の強い権限を認めた家制度が定められていましたが、終戦直後の民法の大改正で、両性の本質的平等と個人の尊厳を尊重とするものになりました。現在でも「家族のかたち」の標準的なイメージは「夫婦とその子ども」という核家族であり、「男は外で稼ぎ、女は家庭を守るべき」という性別役割分担意識が根強く残っています。しかし近年、夫婦別姓、非嫡出子、性同一性障害など従来の標準的なイメージには必ずしも収まらない「家族のかたち」が主張されるようになってきました。それに対して、再婚禁止期間や非嫡出子の相続について提言した実際の判例を挙げ、新たに法改正された事例を紹介。両性の本質的平等と個人の尊厳を定める日本国憲法の視点から、家族のあり方について考える講義となりました。参加者からは、「塚田教授の話をもっと聞きたかった。大変有意義なお話でした」とのお声をいただきました。

今回で、第73回土曜公開講座は終了しました。ご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました。秋季土曜公開講座は10月からの開催を予定しています。詳細が決まり次第ホームページ上でお知らせします。