神戸学院大学

社会連携

兵庫県立舞子高等学校の生徒が総合リハビリテーション学部で授業を体験しました

2016/06/22

学部の説明をする備酒先生
学部の説明をする備酒先生
動作解析について説明する大久保先生
動作解析について説明する大久保先生
超音波計測器で大腿四頭筋をみる福元先生
超音波計測器で大腿四頭筋をみる福元先生
作業療法について説明する塚原先生
作業療法について説明する塚原先生

兵庫県立舞子高等学校の生徒16人が6月13日、有瀬キャンパスの総合リハビリテーション学部で講義及び実習を体験しました。

本学は、平成20年に舞子高校と教育提携に関する協定を締結し、高等教育の活性化と高校生の学習機会の拡充に貢献しています。本事業では、特色科目「アドバンストスタディズ」の受け入れ大学として、主に先進理工類型専攻の生徒を対象に実習講義を行っています。

舞子高校の生徒たちは、いつもと違う学びの場に緊張した面持ちでしたが、授業が始まる前に実習室にある車椅子に乗る体験時間があったことで、緊張がほぐれリラックスした雰囲気で授業がスタートしました。
まず最初に、理学療法学科の備酒伸彦教授から、総合リハビリテーション学部全体と理学療法や作業療法学科の学びについて説明がありました。備酒先生は、「大学に入ってから真剣に勉強できるかどうかが大事。白衣を着て臨床現場に出れば、護る人⇒護られる人になる、その覚悟が必要だよ。」と話しました。作業療法学科の塚原正志講師からは、作業療法学科について説明があり、「人間性が求められる。人の価値観や家族の想いを考えるなど、愛と情熱が必要だよ。」と話しました。

続いて理学療法学科の大久保吏司助教が、科学的運動解析に関する講義を行いました。ジャンプした時の運動を床半力計で測定し、三次元動作解析システムを使ってその動きを分析する体験などをしました。また、理学療法学科の福元喜啓助教より、筋肉の組成に関する講義と筋肉量の測定を行いました。3グループに分かれ、順番に「膝伸展筋力と足趾筋力の測定」「超音波計測器で大腿四頭筋を確認」「体組成計測」を行いました。

午後からは塚原先生が、作業療法の講義と実習を行いました。実習では、利き手でない方の手でお箸を使ってものをつまみ出すという作業を行い、時間を計測しました。その後、碁石を指ではじく、利き手でない手で鉛筆を持ち線や数字を書くなどの作業を繰り返し、最後にもう一度お箸を使った作業で時間を計測し、先の作業よりどれだけ早くできるようになったか、その効果を確認しました。作業療法士は、人の尊厳に関わる仕事で、その人が社会に戻ったときにどのように過ごしたいと願っているか気持ちを理解し、そこに向かうためにどのような治療をしていく必要があるのか、創造力と想像力を持つことが大切だと話し、生徒たちは熱心に耳を傾けていました。