神戸学院大学

寄贈図書のお知らせ

2011/03/09

図書紹介

書名:文部科学省科学研究費補助金報告書
   『敬語と敬語意識―愛知県岡崎市における第三次調査―』第1~第4分冊
著者:等研究代表者 杉戸 清樹(国立国語研究所名誉所員)
連携研究者:辻 加代子 経済学部准教授
      第2分冊 阿部貴人編
      第3分冊 西尾純二・辻加代子・久木田恵
代表発行者:杉戸清樹
発行年月日:2010年3月(388ページ)

この報告書は、国立国語研究所によって昭和28(1953)年度、昭和47(1072)年度、平成19(2007)年度~平成21(2009)年度の三次、約半世紀にわたって愛知県岡崎市において実施された敬語と敬語意識に関する大規模な言語調査の第三次調査の報告書です。第三次調査では、第一次・第二次調査をふまえて同一の調査地点における半世紀の間の敬語と敬語意識がどのように変化したか、あるいは変化しなかったかを把握することを目的として7種の調査が実施されました。その中心となる調査は、第一次調査からほぼ同じ内容で実施された面接・アンケート調査で、その対象者は745名(うち145名は継続回答者)となっています。

報告書は、第1分冊【経年調査 実施資料編】、第2分冊【経年調査 基礎データ編】、第3分冊【発表成果編】、第4分冊【記述調査編】という四つの分冊により構成されており、調査終了間もない段階での成果を報告するものです。企画段階からの詳しい経過、調査票およびその解説、サンプリングや調査対象者の属性の詳細、記述調査のデータ、報告書発行時までの主要な発表成果などが盛り込まれています。

敬語や敬語行動に関心のある方、敬語調査、大規模調査をしてみたい方には大いに参考になる報告書だと思います。