神戸学院大学

寄贈図書のお知らせ

2009/09/09

図書紹介

書名 :「ハル」敬語考 京都語の社会言語史
著者 :辻 加代子 経済学部准教授
発行所:ひつじ書房
発行年月日:2009年5月(388ページ)

『読まはる』『~してはる』のような形をとるハル敬語は、現代の京都・大阪を中心に盛んに使われており、その周辺部にも浸透する勢いをみせている。本書は、京都語のハル敬語について、江戸時代後期から現代にいたる言語資料の調査にもとづき包括的な記述をほどこした敬語の専門書である。ハルの萌芽期から、今日に至るまでを跡付け、現代においてハルが尊敬語用法以外にも多様な機能により使用され、日常の言語生活にもいろどりを添えていることを示した。日ごろ何気なく使う方言敬語の面白さ、奥深さを見直してほしい。