神戸学院大学

神戸市特殊災害隊員を対象とした第一回夏期講習会を実施。

2008/09/18

真剣にクロマトグラフィーの実験に取り組む隊員
真剣にクロマトグラフィーの実験に取り組む隊員
装置の説明をする平野助教
装置の説明をする平野助教
装置の内部がどのようになっているのか、興味津々
装置の内部がどのようになっているのか、興味津々
午後の実習の様子
午後の実習の様子

8月27日(水)ポートアイランドキャンパスC号館にて、水上消防署特殊災害隊員(14名)を対象とした、第一回夏期講習が実施されました。これは、神戸市内で発生した危険物や毒劇物などによる、特殊災害が発生した際の協力体制について、本学と神戸市消防局とがかわした覚書に基づくものです。第一回目の講習会では本学薬学部の佐々木秀明教授、平野裕之助教が、特殊災害隊に今年度新しく配置されたガスクロマトグラフ質量分析装置(GC-MS)の効果的な活用方法について講義されました。
午前中は、特殊災害が発生したときに原因物質を特定する際に使用する、ガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS)の基礎と特徴について、実験を交えながら講義が行われました。GC-MS(Gas Chromatography-Mass spectrometry)とは、ガスクロマトグラフィーと質量分析法の二つの言葉が融合した言葉で、ガスは気体、クロマトグラフィーは混合物を分離する方法、質量分析法は化学物質の性格な分子量を測定する方法のことを指します。つまり、混ざっている気体の化学物質を一つひとつに分けて、それぞれの化学物質について正確な分子量を測定する方法のことです。このクロマトグラフィーのことをよりわかりやすくするために、身近にあるサインペンを使ったペーパークロマトグラフィーの実験が行われ、「サインペンが水ににじむと、いろいろな色がでるのは、一つの色にたくさんの色素が含まれているからです。ガスクロマトグラフィーも同じことで、ペーパーがガス、つまり気体にかわっただけのことです。」と説明されていました。
午後は土中から有害物質を採取し測定するなど主として実戦に対応した実習が行われました。隊員の方は真剣な表情で収集から測定方法について再確認をされていました。質疑応答も講習中に活発に行われ、本学と神戸市消防局双方にとって有意義な講習会でした。
特殊災害隊第3係の藤岡隊長は、「今回の講義は難しくもなく、簡単すぎることもなく、私たちにとってちょうどよいレベルでわかりやすかった。特殊災害隊にあるGC-MSは、マニュアルを見ながら操作するだけだったが、なぜ結果がそうなるのかと、原理はどうなっているのかということを理解できたことがよかった。さらに機械の内部を見ることが出来、どのような構造になっているのかを知ることもできた。この講習会で得た知識は、現場にも応用できる。」と話していました。また、他の隊員の方々も口々に、「先生の説明は大変わかりやすかった。今回の資料は役に立つので、現場にもって帰りたい。」「自分たちの知識として足りなかったところや、わからなかったところを先生が説明して下さったので、大変身になった。わからない部分が鮮明になってよかった。」と感想を述べられていました。今後の連携関係において、より一層強化した活動内容が期待されます。