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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/19 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
日本語研究Ⅲ/Japanese Language Research Ⅲ
授業コード
/Class Code
BB01471001
ナンバリングコード
/Numbering Code
GCJh008
開講キャンパス
/Campus
ポートアイランド
開講所属
/Course
グローバル・コミュニケーション学部/Global Communication
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
前期/SPRING
曜日・時限
/Day, Period
火2(前期)/TUE2(SPR.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
福原 香織/FUKUHARA KAORI
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
福原 香織/FUKUHARA KAORI グローバル・コミュニケーション学部/Global Communication
授業の方法
/Class Format
教室における対面授業です。講義資料、スライドを使いながら講義をします。
講義資料は、授業当日に教室で配布します。事前のOneDriveへのアップロードはありません。
授業の目的
/Class Purpose
この授業は、⽇本語コース講義科⽬の⼀つです。
・本学部DPにある「言語の基礎にある多様な社会、文化、歴史、政治、経済などについて幅広い知識や教養を身に付けることができる」ことを目指します。
・日本語を母語とする人では気が付かない「日本語らしさ」とは何か、何がそのファクターとなっているのかを考え、説明できるようになることを目的とします。
・なお、担当講師は貿易関連企業で5年以上、日本語教師として20年以上の実務経験があり、日本語を母語としない人に対する日本語の説明の仕方、日本語的な考え方などについても、実践的観点から考察できるよう解説します。
到 達 目 標
/Class Objectives
①日本語の特徴を、「視点」というキーワードを使って理解し、説明することができる。
②日本語と他の言語との表現方法の違いに気づき、その背景にある文化的違いについて考察できる。
③日本語を通じてみえてくる日本人の発想方法、日本文化の影響について考え、自分なりの意見を持つことができる。
授業のキーワード
/Keywords
日本語文法、日本人の発想、視点
授業の進め方
/Method of Instruction
・日本語文法の基本事項、および日本語の特徴といえる様々な事項について講義します
・皆さんの意見や質問などを受け付けながら進めます。グループワークも適宜、行う予定です。
・皆さん自身が、自分なりに理解できた・できなかったことを授業内で発言し、「示す」ことがこの授業の評価の焦点となります。
履修するにあたって
/Instruction to Students
日ごろから、自分や周囲の人々が使っている日本語、テレビやインターネットなどで触れる日本語について、意識的に観察するようにしてください。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
専門的な用語が頻出しますので、必ず一時間程度の復習を行ってください。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
授業後、必要に応じて内容を確認する簡単なクイズを課します。提出後、次の授業でフィードバックをします。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
・授業参加態度(出席、授業に関する質問・意見等の発言)30%
・提出課題 15%
・学期末確認テスト(講義内容を確認する簡単なテスト)20%
・学期末小論文 35%
テキスト
/Required Texts
無し。プリントを配布します。
参考図書
/Reference Books
『日本語文法の発想』森田良行、2002年,ひつじ書房
その他、たくさんあるので授業中に紹介します。
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 1回目 日本語文法の発想 概要 日本語とはどのような言語なのか、15回にわたり考察していくための頭出しをする。例)道に迷ったら英語では "Where are we now?" と言うが、日本語では動作主体には触れず「ここ、どこ?」という。このような表現例を通じて日本語の発想法について考える。
2 第2回 日本語の音声 音声に関する基本事項について解説する。そのうえで日本語の音声・アクセントや拍の働きを説明し、日本語の音声の特徴を捉える。
3 第3回 表現目的と表現形式 日本語文法を理解するために欠かせない「視点」という概念について説明。そして、対相手意識があるかないか、をテーマに感動詞と終助詞について解説する。
4 第4回 語性の変化 名詞は物事の把握の仕方を反映している。日本語はある語を性質でヒト・モノ・トコロ・トキ・コトなどに分けることがよくある。「お茶を飲む」(モノ)、「お茶を習う」(コト)などを例に考察する。
5 第5回 「~ていく」と「~てくる」 「寒気がしてきた」「慣れていく」など、日本語にはモノの移動が無いのに「いく・くる」がよく使われる。その背景にある発想法について考える。
6 第6回 「する」と「なる」 同じ現象でも、日本語は自動詞・他動詞を使い分けて表現する。その背景にある発想法について考える。
7 第7回 助詞、格助詞 基本的文法事項として、日本語の助詞について説明する。なかでも重要な働きをする格助詞について解説する。
8 第8回 「は」と「が」① 「父は厳しいから友達がいない」「父が厳しいから友達がいない」の違いは何か?まず、「は」と「が」の機能の違いを理解する。
9 第9回 「は」と「が」② 第8回で学んだことを踏まえて、「は」と「が」の使い分けにみられる日本語の発想について考察する。
10 第10回 態(ヴォイス) 受身文「雨に降られた」、使役文「仕事を終わらせる」を使うのはなぜか。受身・使役の文法的原則を概観し、その背景にある発想と効果について考える。
11 第11回 モダリティ 「~だろう」「~かもしれない」など数多くあるモダリティについて説明し、背景にある話者の意識や使い分けについて考察する。
12 第12回 敬語① 日本語の敬語体系について説明する。
敬語の1回目は「尊敬語」の分類と使い方、働きについて解説する。
13 第13回 敬語② 敬語の2回目は、「謙譲語 」の分類と使い方、働きについて解説する
14 第14回 敬語③ 第12回、13回で学んだ内容を総括する。練習問題を解きながら解説する。
15 第15回 まとめ これまでの講義内容を総括し、「日本語らしさ」について考える。

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