シラバス参照

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/19 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
中国の社会と教育/Chinese Society and Education
授業コード
/Class Code
BB01072001
ナンバリングコード
/Numbering Code
GCCh006/GCCi006/GCCj006
開講キャンパス
/Campus
ポートアイランド
開講所属
/Course
グローバル・コミュニケーション学部/Global Communication
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
後期/AUTUMN
曜日・時限
/Day, Period
月1(後期)/MON1(AUT.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
大濱 慶子/OOHAMA KEIKO
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
大濱 慶子/OOHAMA KEIKO グローバル・コミュニケーション学部/Global Communication
授業の方法
/Class Format
講義
授業の目的
/Class Purpose
この授業は、学部のDPに掲げる言語の基礎にある多様な社会、文化、歴史、政治、経済などについて幅広い知識や教養を身に付けることを目的とする。
3年生前期の留学を経て、中国の大学生の外国語運用能力に驚いたという感想が寄せられています。中国の大学生はいったいどのような教育を受けてきたのか?日本の大学生とどのように違うのか?世界一苛酷といわれる大学入試「高考」は今どのように変革されているのか、最大の留学生送り出し国、受け入れ国となりつつある中国の国際教育の背景にあるものは?このような素朴な疑問から出発し、最新データを使って中国の深層の諸事象を明らかにしていきたいと思います。
日本、欧米の教育を比較し、グローバル時代にふさわしい教育のあり方について考えます。
また大国化する中国の実像に迫ることを目的とし、政治、経済、社会、文化、ツーリズム、ジェンダー、都市と農村、若者文化、日中の国民意識など身近でタイムリーなトピックを取り上げ、現代中国と教育の諸問題について探究します。
到 達 目 標
/Class Objectives
21世紀のグローバル化と中国社会の趨勢について考察し、自分の言葉で説明することができる。
現代中国社会や教育の問題について、多角的な視座から考察することができる。
中国、日本、欧米の教育を比較し、それぞれの特徴や課題を探り、グローバル化時代にふさわしい教育とはどのようなものか、自分の考えを述べることができる。
統計データ、世論調査を分析し、読み解くことができる。
中国現代社会の直面する諸問題についての洞察力や問題発見力を身につけ、広く自分にもつながっている事象としてとらえることができる。
授業のキーワード
/Keywords
現代中国社会と教育 日中英の教育比較 グローバル化と国際教育 統計データ 大学入試 若者文化
授業の進め方
/Method of Instruction
毎回の講義で、受講生が身近に感じるトピックを一つ設定し、問いかけながら、知識を広げ、時にグループワークやディスカッションを取り入れ、進めていく予定です。
BBCが作成した映像教材を視聴し、中国語圏や英語圏の日本紹介雑誌、メディア、SNSをグループでリサーチし、発表する機会を設けます。
各回で紹介する情報やデータ、映像は最新のものを使用し、PPTや配布資料で知識の定着をはかると同時に、統計データや図表を解読したり、分析したりする力を身につけてもらいます。
履修するにあたって
/Instruction to Students
他コースからの受講も歓迎します。楽しく議論しましょう。
各回の授業内容をシラバスに明示しています。充実した時間になるよう、受講生は事前に授業内容を確認し関連の図書を読んで調べ、準備をしてください。
レポートと課題の使用言語は日本語もしくは中国語とします。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
授業に関連する文献を読み、図書館などで調べ、1時間程度予習・復習をすること。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
授業時、コメントやミニレポートを複数回課します。書かれた内容について次の授業の時に講述します。
中間レポートと学期末論文を提出してもらいます。レポートや期末論文は提出締め切り後、研究室にて総評を行います。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
授業への取組状況(授業時のコメントシート提出、発表を含む)55%
中間ミニレポート 15%
学期末論文  30%
テキスト
/Required Texts
担当教員が適宜指示します。毎回の授業時に講義のレジュメを配布します。
参考図書
/Reference Books
大塚豊訳,ロバート・F.アーノブ他『21世紀の比較教育学 グローバルとローカルの弁証法』 福村出版 2014年 
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 ガイダンス (対面授業)
21世紀の中国というフィールド  本講義で求める知識
2 第2回 現代中国の基礎知識と概論 この授業で必要な中国の現代史について学びます。21世紀中国で何が起こっているのか、習近平政権の掲げるスローガン、アジア・ヨーロッパを結ぶ「一帯一路」について(「シルクロード経済ベルト」と「21世紀海上シルクロード」など)、中国の政治経済構想から現代中国社会、米中関係や世界とのつながりについて理解する。
3 第3回 加熱する「高考」から読み解く現代中国の社会問題 グローバル化と格差拡大の中で最も平等を保障するといわれている「高考」(大学統一入学試験)、その実態とは?格差社会の熾烈な競争で知られるが、大きな改革が始まっています。受験教育について考えます
4 第4回 グローバル化の中の中国の大学と国際教育 高等教育のボーダレス時代、どこの国に留学に行くのが理想?最新の「世界大学ランキング」を読み解き、国際教育、留学教育について考える。
5 第5回 中国の初等・中等教育と日本を比較してみよう  小学校で覚える漢字の数はいくつ?小学生の「奥数」ブームとは?中国の高校生の一日のスケジュールは?近年中国の高校に増設される「国際部」とは?日本とは異なる中国の教育の事象や疑問を解き明かします。
6 第6回 中国とイギリス、日本の教育を比較しよう(1 ) 話題作BBC制作「中国式教育の導入実験」(1巻)を視聴し、日中英の教育を比較し、それぞれの特徴や課題について考える。
7 第7回 中国とイギリス、日本の教育を比較しよう(2)  話題作BBC制作「中国式教育の導入実験」(2巻)を視聴し、日中英の教育を比較し、それぞれの特徴や課題について考える。
8 第8回 中国とイギリス、日本の教育を比較しよう(3)  話題作BBC制作「中国式教育の導入実験」(3巻)を視聴し、日中英の教育を比較し、それぞれの特徴や課題について考える。 中間レポート提出 
9 第9回 変わり始めた中国の対日観 中国人の爆買いブームが収束し、日本観光ブーム、コロナ禍へ。2017年「中国人が行きたい国1位」に日本が選ばれた。コロナ禍でどう変わったのか?最新の「日中世論調査」から対日観、対中観の変化を読み解きます。
10 第10回 若者に広がる「知日」ブームについて考える(1) 日本が好きな中国の若者急増中、その理由は?日本のどこに魅力を感じるのか?中国 の若者に人気の『知日』などの雑誌についてグループワークを通じて分析。
11 第11回 若者に広がる「知日」ブームについて考える(2)  日本が好きな海外の若者急増中、その理由は?日本のどこに魅力を感じるのか?中国語圏、英語圏の新聞雑誌メディア、SNSをリサーチ。
12 第12回 若者に広がる「知日」ブームについて考える(3)   分析結果の発表。
13 第13回 映画やドラマからみる中国の恋愛観、結婚観 現代中国の若者の結婚観や結婚観について、中国の現代ドラマや映画を通して解説します。 
14 第14回 現代中国とジェンダー 中国は35年間持続させてきた「一人っ子政策」を廃止。その背景として日本と同様の高齢化社会問題があります。また中国の大学の進学者は女子が男子を上回ります。中国のジェンダーの問題について考えます。 
15 第15回 総括 授業の振り返りを行う  学期末論文提出

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