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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/19 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
中国の経済/中国の政治と経済/Chinese Economics
授業コード
/Class Code
BB01052001
ナンバリングコード
/Numbering Code
GCCh009/GCCi009/GCCj009
開講キャンパス
/Campus
ポートアイランド
開講所属
/Course
グローバル・コミュニケーション学部/Global Communication
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
後期/AUTUMN
曜日・時限
/Day, Period
月4(後期)/MON4(AUT.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
清原 学/KIYOHARA MANABU
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
清原 学/KIYOHARA MANABU グローバル・コミュニケーション学部/Global Communication
授業の方法
/Class Format
対面授業
授業の目的
/Class Purpose
学部のDPに掲げた、言語の基礎にある経済や多様な社会、文化、歴史等について幅広い知識や教養を身に付けることを目的とする。中国経済の成長の機動力となった様々な施策や中国経済情勢をマクロ経済学の視点から取り上げ、知識の修得を目的とする。中国での経営コンサルティングの実務経験のある教員による、現地企業の市場戦略等についても触れながら講義を進めていく。
到 達 目 標
/Class Objectives
・知識・・・学生が、日本経済新聞に掲載される日々の中国経済に関する話題について、自分の考えを取り入れながら5分以内で説明できるようになるレベル。
・態度・習慣・・・学生が、ネット等の時事報道で掲載される中国経済に関する記事に毎日目を通す習慣を身につける。
・技能・・・毎回の講義では、講師から学生に質問を投げかけながら進め、それによって授業を受け身ではなく自ら考え、知識の修得をより深度なものにしていく。
授業のキーワード
/Keywords
・社会主義、国家体制、経済成長 ・環境、所得格差、人口等社会問題 ・改革開放政策と発展 
・WTO加盟とGDPの推移 ・日本からの企業進出と市場戦略
授業の進め方
/Method of Instruction
講師の用意する資料を中心に講義を進め、ミクロ・マクロ経済学の知識をベースにした中国経済・経済政策・金融政策について平易な説明方法を行いながら、学生の知識レベルを向上させていく。
履修するにあたって
/Instruction to Students
学生は将来、中国と何らかの関わりを持つ仕事に就くことが予想されるため、その上で不可欠な知識の習得を目的とした授業を行い、ひとつひとつ確実に理解して欲しい。一部、国内総生産や物価などのマクロ経済の講義も行うため、初歩の経済学に対する興味、関心を持ってもらいたい。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
目安として1時間程度の予習・復習を行うこと。中国経済に関する基本書を読み、バランスのとれた知識を蓄積すること。新聞紙面で中国関連の記事については目を通して欲しい。偏った先入観を持たないよう、中国経済について多くを学び、学生は自分の考えのもとに中国という国の実情、および隣国である日本との経済・産業の分野における相互関係についてを考えること。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
毎回の講義終了時に講師が与えたテーマについてレポートを課し、次回の講義にて提出課題については各自発表させ、講師が講評を行う。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
・表現力(授業中の発表における論点)20点
・積極性、参加意識(授業中の質問回数)20点
・文章作成力(毎回のレポートの量と内容)20点
・理解レベル(全講義終了後のレポート)40点
テキスト
/Required Texts
・中国を知る 第2版―巨大経済の読み解き方(日経文庫新書  – 2011/1/26)929円
参考図書
/Reference Books
・中国共産党の経済政策(講談社現代新書)
・現代中国経済(有斐閣アルマ)
・中国経済の新常態(ニューノーマル)(ニューズウィーク日本版e-新書
・そうだったのか中国(池上彰著・集英社文庫)
・中国のことがマンガで3時間でわかる本(筧武雄他著・明日香出版社)
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 1 オリエンテーリング(中国経済の学習方針) 国家の体制、中国共産党の組織、国土や経済地域の特色など、中国総論に関する講義を行ない、基礎的な知識を習得する。改革開放政策、WTO加盟など、中国が発展を遂げた歴史的政策、世界の中のプレゼンス全体像を学ぶ。
2 2 経済学の基礎/国内総生産 国の経済規模を計るGDPについてマクロ経済学の見地から理解し、中国と日本、アメリカのGDP構成要素を比較、経済成長の寄与、牽引を理解する。中国が掲げる「新常態」とは何か、今後中国が目指す経済政策について学ぶ。
3 3 経済成長とGDP 国の経済成長とは何か、経済成長の計算、消費者物価い指数の計算方法について学習する。グローバルな視点からの経済成長の目覚ましい国家の状況、GDPの世界順位、日本の経済成長の現状要因についても理解を深める。
4 4 中国の経済成長の推移と要因 中国が経済成長を維持し、世界第2位の経済大国となった経済政策の要因について、改革開放政策以前の中国、開放後、そして2000年以降の政策について学習する。経済成長に伴い、都市部、農村部の変遷についても理解を深める。
5 5 中国経済成長の歴史「改革開放政策」 1978年の改革開放政策と鄧小平が掲げた「四つの近代化」「白猫黒猫論」について当時の社会的背景と中国が世界に市場を開放した決断、経済特区の設置による外国資本の導入が中国経済にもたらした影響について学ぶ。
6 6 直接投資の増加と企業進出 海外からの直接投資について、経済的意義と直接投資が増加した背景、中国の企業誘致政策について解説する。直接投資の増加に伴い、中国社会や投資国の産業にどのような影響が生じたか、日本の産業構造を例に挙げて学習する。
7 7 改革開放後の各地域の発展モデル 中国経済の中心である華北、華東、華南の3つの地域が改革開放後、どのような発展を遂げてきたのか、貿易や外国資本の導入など、それぞれの地域の特色を比較しながら中国の地域経済の歴史的考証、現状、将来展望について学ぶ。
8 8 生産コストの増加と企業撤退 企業活動における管理会計を解説し、生産コストのうち材料費、人件費について中国国内生産におけるコストの上昇推移、加工産業の中国撤退要因について学習する。製造業が次世代生産拠点と考えている他国についても理解を深める。
9 9 世界の工場から世界の市場への転換 外国資本への開放により、各国企業は中国へ生産拠点を移し、「世界の工場」とも呼ばれたが、生産コストの上昇と国民所得の増加に伴い、今では「世界の市場」と表現されている。中国市場の可能性について経済的角度から分析する。
10 10 中国経済成長の歴史「WTO加盟と貿易額増加」 2001年にのWTO加盟を果たした中国だが、WTO(世界貿易機関)とはどのような組織なのか、加盟による中国のメリットは何かについて考える。WTO以外にFTAやEPA、TPPなどの地域貿易協定など、国際関係についても学習する。
11 11 経済成長の中で生まれてきた中国の社会問題 高度経済成長の代償として中国が抱える環境汚染、都市と農村との所得格差、貧困、政治的腐敗など深刻な社会問題についてその状況、原因を学び、現政権が取り組み、一定の成果を上げたこれら社会政策の解決について学習していく。
12 12 所得と消費、所得格差の出現 経済成長に伴い、国民の可処分所得の増加、購買力は高まり、消費性向も上昇。その中で産業間、都市部と農村部との所得格差の問題に対し、農村振興政策の事例を上げ、所得格差はどのように解消しつつあるのか学習する。
13 13 中国における産業モデルの変化と成長 今後の産業の中心となるDXについて中国は他国の追従を許さない世界的な先進国となっているが、デジタル産業を中心に中国の産業モデルの変化、「中国2025政策」における国策である重点産業について学習する。
14 14 消費者の消費行動の変化 国民の可処分所得の増加が、消費行動にどのような影響を与えるのか、消費モデルを通じて学習する。中国の消費者の消費行動の特徴、中国市場における有望な産業分野について予測し、将来の産業構造の変化について学ぶ
15 15 日本企業の中国市場における戦略(ケーススタディ) 改革開放政策以降、日本からも投資ブームを経て多くの企業が中国に進出してきているが、近年は中国市場を狙い、投資を行う企業も増えている。日本企業が市場戦略のためにどのような戦略を行っているのか、事例を挙げ学習する。

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