シラバス参照

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/19 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
中国の歴史Ⅰ/中国の歴史と国際関係/Chinese History Ⅰ
授業コード
/Class Code
BB01022002
ナンバリングコード
/Numbering Code
GCCh005/GCCi005/GCCj005
開講キャンパス
/Campus
ポートアイランド
開講所属
/Course
グローバル・コミュニケーション学部/Global Communication
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
後期/AUTUMN
曜日・時限
/Day, Period
金1(後期)/FRI1(AUT.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
担当者未定(GC)
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
担当者未定(GC) グローバル・コミュニケーション学部/Global Communication
授業の方法
/Class Format
講義
授業の目的
/Class Purpose
この科目では、学部のディプロマ・ポリシーが掲げる「言語の基礎にある多様な社会、文化、歴史、政治、経済などについて幅広い知識や教養を身に付けること」を目指し、中国の歴史、特に現代中国や日中関係を考える上で重要な近現代の歴史について学びます。加えて、外国の歴史を学ぶことは他者理解を深めることでもありますので、同じく学部のディプロマ・ポリシーが掲げる「他者と協調、協働できるコミュニケーション力を持つこと」にもつながるはずです。

ディプロマ・ポリシーとは、大学がどのような力を習得した学生を社会に送り出すかという、学生及び社会に対する契約です。大学としての責任を果たすべく、授業及び単位認定はこれを見据えて行いますので、学生の皆さんにはその点を十分に理解して学習に励まれることを期待します。
到 達 目 標
/Class Objectives
1.中国近現代史の全体像を説明できる。
2.歴史に関する書籍を読み、その内容を説明できる。
授業のキーワード
/Keywords
中国近現代史
授業の進め方
/Method of Instruction
テキストの内容を理解するために必要な基礎知識の解説をした上で、テキストの内容に沿った講義をします。予習プリント・復習プリントを併用することで、授業で学んだ知識の定着と、あらゆる学習の基礎である文章の読み書き能力の伸長を図ります。

テキストは合計15章で構成されており、この授業では、中国近現代史を扱う第10章から第15章までの内容を講義します。各章に2回の授業時間を充て、各章の授業は以下のように進めます。

<1週目>
授業前:
学生は、前回の授業終了時に受け取った予習プリントを授業時間までに完成させ、授業に持参します。

授業開始時:
1.教員が出席確認の点呼をとります。
2.予習プリントのうち、一部の問題の答え合わせを行います。教員が学生を指名しますので、指名された学生が教員と対話をしながら答え合わせを進めます。
3.学生は、予習プリントを教員に提出します。

以上の後、教員がテキストの内容に沿った講義を行います。

授業終了前:
1.教員は、学生に復習プリントを配布します。学生は、テキストと授業中にとったノートを参照して、復習プリントを完成させます。この時、他の学生と相談したり、インターネットの情報を見たりしてはいけません。
2.復習プリントのうち、一部の問題の答え合わせを行います。教員が学生を指名しますので、指名された学生が教員と対話をしながら答え合わせを進めます。
3.学生は、復習プリントを教員に提出します。
4.学生は、前回の授業時に提出した復習プリントの返却を、教員より受けます。

以上で授業を終えます。

<2週目>
授業開始時:
1.教員が出席確認の点呼をとります。
2.学生は、前回の授業で提出した予習プリント・復習プリントの返却を、教員より受けます。

教員が、前回の授業で提出された予習プリント・復習プリントに関する解説や、プリントを通して見えてきた学生の学習上の課題を踏まえて必要な補習、或いは発展的な内容の講義を行います。教員が学生を指名し、指名された学生が教員と対話をしながら進めることを重視します。

授業終了前:
1.教員は、学生に復習プリントを配布します。学生は、テキストと授業中にとったノートを参照して、復習プリントを完成させます。この時、他の学生と相談したり、インターネットの情報を見たりしてはいけません。
2.復習プリントのうち、一部の問題の答え合わせを行います。教員が学生を指名しますので、指名された学生が教員と対話をしながら答え合わせを進めます。
3.学生は、復習プリントを教員に提出します。
4.学生は、予習プリントを教員から受け取ります。これを持ち帰って完成させ、次回の授業時に持参することになります。

以上で授業を終えます。
履修するにあたって
/Instruction to Students
テキストとして指定する書籍を購入し、毎回の授業に持参する必要があります。授業で取り上げるテキストの範囲は第10章以降ですが、授業中に第9章以前の内容を参照する必要も出てきます。中国史全体を知るためにも、できれば開講までに、遅くとも学期中に1度は通読することを勧めます。

この授業用のノートを1冊用意することを勧めます。散逸しないように保管できるならルーズリーフ等でも構いません。
この授業は2年生以上配当の科目ですから、今更わざわざ教員から言われる必要はないはずだと思いますが、授業を受けに来るのにノートを持参するのは当たり前のことです。なお、「ノートをとる」とは「板書を書き写す」ことではありません。人の話を聞いてノートをとる技術も社会に出るにあたって必要ですので、授業を通してこれを習得して下さい。

毎回、授業開始時に出席確認の点呼をとります。授業開始時の出席確認と、授業終了前に提出する復習プリントが要件を満たして提出されていることをもって、授業に出席したと見なします。
但し、授業中に受講放棄と思われる長時間の途中退室をした場合は、事情を確認した上で、出席と見なさない場合があります。

遅刻した場合は教室への入室を拒否することはしませんが、出席した回数として認めません。遅刻が認められないのは、社会に出れば当たり前のことです。

但し、交通機関の遅延による遅刻や、大学から配慮を求められる事由による遅刻や欠席の場合は、「出席」として扱うよう配慮します。交通機関の遅延の場合は、交通機関が発行する証明、それがない場合は自身で交通経路や時間についてメモを書き、これに署名して教員へ提出して下さい。これに基づいて事実確認を教員が行います。

提出物は、教員が学生から一斉に回収する時間を過ぎてから遅れて提出することは、認めません。他人の提出物を代理で提出することも認めません。例外として遅れて提出することを認めるのは、上記の交通機関の遅延や大学から配慮を求められる事由に該当する場合に限ります。

授業中の配布物や課題は、その日の授業に出席した学生にしか渡しません。教員が例外として対応するのも、上記の交通機関の遅延や大学から配慮を求められる事由に該当する場合に限ります。したがって、万一欠席した場合は、配布物を他の学生にコピーさせてもらうなど、欠席したことによる不足分は自分で補って下さい。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
予習、復習いずれも基本はテキストを読むことです。予習プリントは授業時間外に自ら時間をとって完成させる必要があります。

授業やテキストの内容に関する学習を深めたい、或いは基礎知識を補いたい場合に、図書館に行くなどして下記「参考図書」に挙げるような文献を読むことも必要になります。大学生ですから、何をどう学ぶのかを教員に教えてもらうことを待つのではなく、自ら考え、自ら学ぶことが基本であることを忘れてはなりません。

毎回の授業に関する予習、復習にかける時間はそれぞれ目安として1時間程度です。加えて、定期試験を行いますので、それに備えた学習も必要になります。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
「授業の進め方」及び「授業計画詳細情報」の項目を参照して下さい。

学生が提出した課題については、毎回教員が添削を行い、コメントを付記して学生全員に返却します。必要に応じて解説プリントも配布します。これらを各自の学習に活用して下さい。

提出課題については、要件を満たしていない場合は教員に渡していても未提出扱い、復習プリントが要件を満たしていない場合は欠席扱いにします。提出課題を教員が受理する要件とは、①白紙の解答がひとつもないこと。②明らかに問題と無関係の内容で解答が埋め尽くされていないこと。③相手に読んでもらうものであることを意識して誠実に、読める字で書いてあること。以上の3点です。必ず守って下さい。
加えて、予習プリントについては、他の学生が書いた解答を写したプリント、他の学生に写させたプリントが提出されていることが発覚した場合、いずれも未提出扱いとします。課題は必ず自力で仕上げなければなりません。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
定期試験(30%):授業で学習した基礎知識を問う試験です。合計15回の授業のうち、10回以上出席した学生は受験することができます。

課題プリント(70%):予習プリント・復習プリントを通して、学習の達成度を測ります。なお、これらのプリントは「提出課題など」の項目に記載してある通り、要件を満たしていない場合は未提出扱い、復習プリントが要件を満たしていない場合は欠席扱いとします。
模擬試験の答案も課題プリントのひとつとして位置づけるものですが、模擬試験の点数は成績評価に反映させず、要件を満たした答案を提出したかどうかだけ成績評価に反映させます。模擬試験については、「授業計画詳細情報」の項目を参照して下さい。

定期試験を受験することを、単位認定のための条件とします。したがって、課題プリントだけで60%以上の成績に達しても、定期試験を受験しなければ単位を認定しません。

文部科学省の規定では、1単位を認定するためには講義の時間を含めて45時間の学習が必要とされています。2単位の授業であれば、必要な学習時間はその倍ということになります。したがって、授業に出席するだけで授業時間外に学習せずに単位を取得できることは、絶対にありません。
テキスト
/Required Texts
岸本美緒『中国の歴史』,ちくま学芸文庫,2015年,1,320円(税込)
参考図書
/Reference Books
田中仁・菊池一隆・加藤弘之・日野みどり・岡本隆司・梶谷懐『新図説中国近現代史:日中新時代の見取図』改訂版,法律文化社,2020年
冨谷至・森田憲司編『概説中国史 下:近世-近現代』昭和堂,2016年
吉澤誠一郎『シリーズ中国近現代史 ① 清朝と近代世界:19世紀』,岩波新書,2010年
川島真『シリーズ中国近現代史 ② 近代国家への模索:1894-1925』,岩波新書,2010年
石川禎浩『シリーズ中国近現代史③ 革命とナショナリズム:1925-1945』,岩波新書,2010年
久保亨『シリーズ中国近現代史④ 社会主義への挑戦:1945-1971』,岩波新書,2011年
高原明生・前田宏子『シリーズ中国近現代史 ⑤ 開発主義の時代へ:1972-2014』,岩波新書,2014年
菊池秀明『中国の歴史10 ラストエンペラーと近代中国』,講談社学術文庫,2021年
天児慧『中国の歴史11 巨龍の胎動』,講談社学術文庫,2021年
横山宏章『中華民国』,中公新書,1997年
天児慧『中華人民共和国史』新版,岩波新書,2013年
並木頼寿・杉山文彦編著『中国の歴史を知るための60章』,明石書店,2011年
吉澤誠一郎編著『歴史からみる中国』,放送大学教材,2013年
山本英史『中国の歴史』増補改訂版,河出書房新社,2016年
小野寺史郎『中国ナショナリズム 民族と愛国の近現代史』,中公新書,2017年
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 ガイダンス 授業のねらい、授業の進め方、授業のルール、授業に臨む心構えなど

テキストの紹介、授業で学ぶ中国近現代史の全体像
左記の点を中心に説明します。

講義を終えた後、復習プリントを配布します。学生は授業時間中に完成し、教員に提出します。

授業終了前に、予習プリントを配布します。

これからの授業のために、無記名アンケートを実施します。

今回受け取った予習プリントを、次回の授業までに完成させ、次回の授業に持参して下さい。
この時点でテキストを購入して持参していることが望ましいですが、未購入でも差し支えありません。


なお、この日受け取った予習プリントを次回の授業までに完成させるためには、テキストを購入する必要があります。
2 第2回 第10章 清末の動乱と社会の変容 アヘン戦争から日清戦争まで

学習方法については、授業の進め方の「<1週目>」を参照して下さい。

前回実施した無記名アンケートの集計結果を学生に配布します。
今回からは毎回、テキストを授業に持参する必要があります。
3 第3回 第10章 清末の動乱と社会の変容 前回の提出課題を踏まえた補習や発展学習

学習方法については、授業の進め方の「<2週目>」を参照して下さい。
4 第4回 第11章 中国ナショナリズムの形成 日清戦争から辛亥革命まで

学習方法については、授業の進め方の「<1週目>」を参照して下さい。
5 第5回 第11章 中国ナショナリズムの形成 前回の提出課題を踏まえた補習や発展学習

学習方法については、授業の進め方の「<2週目>」を参照して下さい。
6 第6回 第12章 五・四運動と中国社会 辛亥革命から南京国民政府の成立まで

学習方法については、授業の進め方の「<1週目>」を参照して下さい。
7 第7回 第12章 五・四運動と中国社会 前回の提出課題を踏まえた補習や発展学習

学習方法については、授業の進め方の「<2週目>」を参照して下さい。
8 第8回 第13章 抗日戦争と中国革命 南京国民政府の成立から中華人民共和国の建国まで

学習方法については、授業の進め方の「<1週目>」を参照して下さい。
9 第9回 第13章 抗日戦争と中国革命 前回の提出課題を踏まえた補習や発展学習

学習方法については、授業の進め方の「<2週目>」を参照して下さい。
10 第10回 定期試験対策としての模擬試験 定期試験問題の模擬試験を行います。

学生が答案を提出した後、残りの時間を利用して教員が簡単な解説を行います。

最後に、学生は模擬試験に向けてどのような学習をしたか、模擬試験を受けた感想などを文章に書いて、教員に提出します。これを、この日の「復習プリント」と位置づけます。
11 第11回 定期試験対策としての模擬試験の解説 教員が前回の模擬試験の答案に採点、コメントを付記したものを学生に返却し、解答解説を行い、今後の学習方法について助言します。
学生は、それぞれ今後の学習計画を立てて文章にまとめ、教員に提出します。これを、この日の「復習プリント」と位置づけます。
12 第12回 第14章 社会主義建設の時代 中華人民共和国の建国からプロレタリア文化大革命の終結まで

学習方法については、授業の進め方の「<1週目>」を参照して下さい。
13 第13回 第14章 社会主義建設の時代 前回の提出課題を踏まえた補習や発展学習

学習方法については、授業の進め方の「<2週目>」を参照して下さい。
14 第14回 第15章 現代中国が直面する諸課題 プロレタリア文化大革命中の外交から21世紀初頭の諸問題まで

学習方法については、授業の進め方の「<1週目>」を参照して下さい。

今学期の授業を通した学習を振り返る無記名アンケートを実施します。
15 第15回 第15章 現代中国が直面する諸課題

授業全体のまとめ
前回の提出課題を踏まえた補習や発展学習

学習方法については、授業の進め方の「<2週目>」を参照して下さい。

前回実施した無記名アンケートの集計結果を学生に配布します。

最後に、授業のまとめとして、なぜこのような授業をしたのかと、「自分の頭でものを考える人間になるために学ぶことの大切さ」について、お話しします。

科目一覧へ戻る