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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2023/07/31 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
西洋文化論教職特別講義
授業コード
/Class Code
J012051001
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
修士/
年度
/Year
2023年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
後期/AUTUMN
曜日・時限
/Day, Period
金3(後期)/FRI3(AUT.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
長谷川 弘基/HASEGAWA HIROKI
科目区分
/Course Group
〈西洋文化論〉 /COURSE OF WESTERN LANGUAGES AND CULTURES
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
長谷川 弘基/HASEGAWA HIROKI 人文学科/Humanities
授業の方法
/Class Format
演習の要素を含んだ講義
授業の目的
/Class Purpose
この授業は英語の専修免許取得希望者を対象とした授業である。人間文化学研究科ディプロマポリシーに示す「専門領域において十分な知識と技能を蓄積し、それを学問上の研究課題や実社会の諸問題に対して的確に応用することができる」能力の涵養を目指す。特に、教育哲学に関する欧米と日本の相違点に注目し、英独の近代小説に表現される理想的教師像と日本の小説に表現される教師像の比較を通し、公教育に関する理解を深めることを目的とする。
到 達 目 標
/Class Objectives
1)Experience and Educationを中心にJohn Deweyの教育哲学に関する理解を深める。
2)欧米の小説作品を通して、欧米文化における学校の社会的位置を理解する。
3)日本の小説作品を通して、日本社会における学校の社会的位置を理解する。
授業のキーワード
/Keywords
学校教育、寄宿学校、教師
授業の進め方
/Method of Instruction
第1回〜第6回まではDeweyのExperience and Educationについて概観しつつ、Deweyの教育哲学の現代的意味を確認する。第7回以降は、小説作品に登場する教師像について、履修者に発表してもらい、その教育的・社会的意味について、討議を通して、理解を深めていく。
履修するにあたって
/Instruction to Students
John DeweyのExperience and Educationを各自で用意し、事前に読み進めておくこと。
授業時間外に必要な学修
/Expected Work outside of Class
授業で扱う小説などを読むために、毎回2時間程度は必要である。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
授業内での発表のための資料。学期末にはレポートを課す。レポートは適宜コメントを付して返却する。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
授業内での発表:30% (小説の理解、教師像の把握)
学期末レポート:70% (講義の理解度、参考資料の的確さ)
テキスト
/Required Texts
John Dewey: Experience and Education
エーリッヒ・ケストナー:『飛ぶ教室』
シャーロット・ブロンテ:『ジェイン・エア』
灰谷健次郎:『兎の眼』『砂場の少年』
重松清:『気をつけ、礼。』
参考図書
/Reference Books
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 1 イントロダクション 授業の基本方針の説明
John Deweyに関する序説
2 2 Experience and Educationの精読 #1 Experience and Educationの精読を通して、教育と学校の意義について理解を深める。
3 3 Experience and Educationの精読 #2 引き続き、Deweyの主張に関して理解を深める。
4 4 Experience and Educationの精読 #3 引き続き、Deweyの主張に関して理解を深める。
5 5 Experience and Educationの精読 #4 引き続き、Deweyの主張に関して理解を深める。
6 6 Deweyの教育哲学のまとめ 前回までの授業のまとめとして、Deweyの教育哲学の今日的意味について検討する。
7 7 19世紀の小説に見る理想的教師像 #1 シャーロット・ブロンテの『ジェイン・エア』に登場する教師像を通して、19世紀後半のイギリスにおける教師像、教育哲学を概観する。s最初に履修者の発表を行い、相互に検討する。
8 8 19世紀の小説に見る理想的教師像 #2 前回の授業内容を受けて、19世紀(ロマン派)の教育哲学を概観する。
9 9 20世紀前半の小説に見る理想的教師像 #1 ケストナーの小説を透して、20世紀前半の教育哲学を概観する。この回も履修者の発表を中心とする。
10 10 20世紀前半の小説に見る理想的教師像 #2 前回の授業内容を受けて、20世紀前半の欧米の教育哲学を概観する。
11 11 日本の小説に見る理想的教師像 #1 灰谷健次郎の小説を透して、日本における理想的教師像を確認する。初回は履修者の発表を中心とする。
12 12 日本の小説に見る理想的教師像 #2 引き続き、灰谷作品に表されている教師像について、その特徴を理解する。
13 13 日本の小説に見る理想的教師像 #3 重松清の小説に表されている教師像、教育観について、履修者の発表を中心に理解を深める。
14 14 日本の小説に見る理想的教師像 #4 引き続き、重松作品に反映されている教育観について概観する。
15 15 まとめ これまでの授業内容を振り返り、欧米と日本の教師像、教育観の相違を確認すると共に、今後の学校教育の可能性について検討する。

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