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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2023/07/20 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
日本の歴史と文化Ⅱ/Japanese History and Culture Ⅱ
授業コード
/Class Code
A000152002
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
共通教育科目/
年度
/Year
2023年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
前期/SPRING
曜日・時限
/Day, Period
金2(前期)/FRI2(SPR.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
白方 佳果/SHIRAKATA YOSHIKA
科目区分
/Course Group
【共通教育科目】 〈リベラルアーツ領域〉/*** GENERAL EDUCATION COURSE *** 〈LIBERAL ARTS〉
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
白方 佳果/SHIRAKATA YOSHIKA 人文学科/Humanities
授業の方法
/Class Format
講義
授業の目的
/Class Purpose
 この授業は、大学のDPに示されている「広い教養を身につけ、豊かな人間性や社会性を涵養」すること、「幅広い知識を活用してさまざまな問題を発見」する力、「自分の意見を口頭や文書によって表現」する力をつけることを目指します。
 この授業は「日本の歴史と文化」の中でも特に、「日本近代文学」をおもな対象とします。明治時代から大正時代にかけて広く流通した作品、いわゆる「ベストセラー」のなかで、文学史上重要な作品、あるいは時代状況をよく反映した作品をおもに取り上げ、その内容や表現を鑑賞します。さらに背景、同時代の評価などを検討することを通して、日本の文学史、また作品が登場した日本の「近代」という時代について理解を深めることを目指します。
到 達 目 標
/Class Objectives
(1)日本の歴史や文化に対する関心を高める。
(2)日本の歴史や文化に関する基礎的な知識を身に付け、的確に説明できる。
(3)日本の近代文学や文学者、文学史に関する基礎的な知識を身に付け、的確に説明できる。
(4)文学作品を理解し、そこから得た自分なりの問題意識や考え、感想などを的確に表現することができる。
授業のキーワード
/Keywords
文学 近代 日本文学 近代文学 明治 大正
授業の進め方
/Method of Instruction
・講義形式で授業を進めますが、コメント等の授業参加を受講者に求める場合があります。
・授業の性質上、授業の進め方や授業計画(進度、内容等)に変更を加える場合があります。
履修するにあたって
/Instruction to Students
・事前に配付した資料は、次回授業までに読み終えておくこと。また、授業で取り上げた作品を、最低1作品は読了すること。
・予習状況・理解度などを確認するミニッツペーパー・ワークシート(小テストの形を取る場合もあります)の提出を課します。きちんと予習したうえで受講して下さい。
・私語などで他の受講生に迷惑がかかる場合は、退室を指示します。
授業時間外に必要な学修
/Expected Work outside of Class
 各回120分~180分程度の事前・事後学習が必要です。事前学習として、事前に配付した資料や授業で取り上げる作品を読み込み、自分なりの考えを用意したうえで授業に臨んでください。事後学習として、授業内容を再確認してください。また課題にきちんと取り組み、期限までに提出して下さい。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
 提出物としてミニッツペーパー/ワークシートを複数回課します。ほか小レポート(複数回)や、学期末レポートを実施します。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
・ミニッツペーパー/ワークシート…50%
・小レポート…20%
・学期末レポート…30%

(1)ミニッツペーパー/ワークシート、小レポート。授業の中でフィードバックを行う。評価基準は①「到達目標」を達成できているかどうか、②適切に予習を行うなど、授業に対して真摯に取り組んでいるか、の2点です。
(2)学期末レポート。①評価基準は「到達目標」を達成できているかどうか、②授業内容をきちんと理解できているか、の2点です。
テキスト
/Required Texts
 プリントを配布、もしくはweb上にデジタル資料をアップロードします。図書館での閲覧、またはインターネット上のテキストの閲覧を指示する場合もあります。
参考図書
/Reference Books
・澤村修治『ベストセラー全史 【近代篇】』(岩波書店、2019)
※高校生向けの国語便覧や日本文学史の参考書を用意しておくことが望ましい。ほか、授業中に紹介します。
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 ガイダンス/明治初期のベストセラー1 授業のねらいや、受講上の注意について説明します。また福沢諭吉『西洋事情』をはじめとする啓蒙書のベストセラーを紹介し、その内容や時代背景について解説します。
2 第2回 明治初期のベストセラー2 明治初期の、ベストセラーとなった文学作品について解説します。
3 第3回 「小説」の「改良」とベストセラー 坪内逍遙『当世書生気質』・二葉亭四迷『浮雲』の内容や表現、背景、文学史的意義などについて解説します。
4 第4回 児童文学の登場とベストセラー1 巖谷小波『こがね丸』、バーネット夫人著・若松賤子訳『小公子』などを紹介し、その内容や表現、近代日本の児童文学の始まりについて解説します。
5 第5回 児童文学の登場とベストセラー2 前回に引き続き、児童文学を取り上げます。児童文学の展開を通して、日本の歴史や文化について考えます。
6 第6回 樋口一葉『通俗書簡文』 明治中期のベストセラーについて概説を行います。とくに樋口一葉の実用書『通俗書簡文』を取り上げ、その内容や表現、背景について解説します。
7 第7回 尾崎紅葉『金色夜叉』 尾崎紅葉『金色夜叉』を取り上げ、その内容や表現、背景、影響などについて解説します。
8 第8回 徳冨蘆花『不如帰』 徳冨蘆花『不如帰』を取り上げ、その内容や背景、影響などについて解説します。 
9 第9回 小杉天外『魔風恋風』 小杉天外『魔風恋風』を取り上げ、その内容や背景、影響などについて解説します。  
10 第10回 泉鏡花『婦系図』1 泉鏡花『婦系図』を紹介し、映像資料を鑑賞します。 
11 第11回 泉鏡花『婦系図』2 前回に引き続き、『婦系図』を取り上げます。
12 第12回 夏目漱石のベストセラー1 夏目漱石のベストセラーについて概説します。また、夏目漱石『こころ』の映像資料を鑑賞します。
13 第13回 夏目漱石のベストセラー2 前回に続き、夏目漱石『こころ』の映像資料を鑑賞します。
14 第14回 夏目漱石のベストセラー3 漱石『こころ』を取り上げ、内容や表現、背景、評価や受容などについて解説します。
15 第15回 夏目漱石のベストセラー4 前回に引き続き『こころ』を取り上げ、内容や表現、背景、評価や受容などについて解説します。

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