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情報の公表 - 教員総覧(人文学部)

鹿島 基彦(カシマ モトヒコ)

1971年10月生まれ

所属
人文学部 人文学科
職名
准教授

学歴・取得学位

九州大学 理学部 物理学科 卒業 1996
九州大学大学院 総合理工学研究科 大気海洋環境システム学専攻 修士課程 修了 1998
九州大学大学院 総合理工学研究科 大気海洋環境システム学専攻 博士課程 単位取得満期退学 2002
九州大学 博士(理学) 2003(取得)

主な職歴

  • 九州大学 応用力学研究所/科学技術振興機構 CREST 技術員 2002-2003
  • 水産総合研究センター(現水産研究・教育機構)支援研究員 2003-2006
  • 情報通信研究機構 有期研究員 2006-2008
  • 神戸学院大学 人文学部人文学科人間環境領域 講師 2008-2014
  • 神戸学院大学 人文学部人文学科人間環境領域 准教授 2014-

所属学会

主な研究分野

海洋物理学、環境文化形成論(キーワード:黒潮、親潮、エルニーニョ、大蛇行、サンゴ礁、うどん)

主な研究課題

  • エルニーニョ・ラニーニャ現象による北太平洋の海洋循環への影響
  • 琉球諸島域における黒潮によるサンゴ卵輸送
  • 海と粉もん

競争的資金・科学研究費補助金

  • 基盤研究C 代表 サンゴ礁再生へ向けた南西諸島黒潮域のサンゴ卵重要供給源特定の研究 2017-2019年度
  • 基盤研究B 分担 センサーネットワークを用いた東シナ海南西部における外洋と沿岸の統合観測 2006-2007年度

主な研究業績

  • 【論文】 2017 小谷瑳千花、内山雄介、鹿島基彦、上平雄基、御手洗哲司「琉球諸島周辺海域における生態系ネットワーク形成に対する黒潮の影響について」 共著 海岸工学論文集(学術雑誌) 受理
  • 【論文】 2016 鹿島基彦、津田遼汰「瀬戸内海と六甲山が神戸名物「そばめし」を産んだ!?」 共著 日本うどん学会誌うどん道(会議発表学術雑誌紀要) 13, 58-65
  • 【論文】 2016 Hisaki Y, Kashima M, Kojima S
  • 「Surface current patterns observed by HF radar: methodology and analysis of currents to the north of the Yaeyama Islands, East China Sea」 共著 Ocean Dynamics(学術雑誌) 66,329-352
  • 【論文】 2013 鹿島基彦「海流がうどん出汁の東西格差に及ぼした影響」 単著 日本うどん学会誌うどん道(会議発表学術雑誌紀要) 10, 35-43
  • 【論文】 2009 Kashima M, Ito S, Ichikawa K, Imawaki S, Umatani S, Uchida H, Setou T 「Quasiperiodic small meanders of the Kuroshio off Cape Ashizuri and their inter-annual modulation caused by quasiperiodic arrivals of mesoscale eddies」 共著 Journal of Oceanography(学術雑誌) 65, 73−80
  • 【論文】 2008 Ichikawa K, Tokeshi R, Kashima M, Sato K, Matsuoka T, Kojima S, Fujii S 「Kuroshio variations in the upstream region as seen by HF radar and satellite altimetry data」 共著 International Journal of Remote Sensing(学術雑誌) 29, 6417−6426
  • 【論文】 2008 鹿島基彦、市川香、佐竹誠「亜熱帯前線域の中規模渦活動量の経年変動および黒潮大蛇行発生への影響」 共著 九州大学応用力学研究所所報(大学・研究所等紀要) 135, 61−67
  • 【論文】 2007 Kojima S, Kashima M「Wave measurements under the typhoon by 9.25MHz ocean radar」 共著 IGARSS2007(IEEE)(会議発表学術雑誌) 979−982
  • 【論文】 2006 伊藤進一、筧茂穂、鹿島基彦、大関芳、秋山秀樹「リアルタイム海況情報提供システムの現状」 共著 月刊海洋(学術雑誌紀要) 38, 519−523
  • 【論文】 2006 筧茂穂、伊藤進一、鹿島基彦、日下彰、小松幸生、瀬藤聡、宮澤泰正「混合域における水産機関定線データの導入効果」 共著 月刊海洋(学術雑誌紀要) 38, 486−492
  • 【論文】 2003 Kashima M, Imawaki S, Umatani S, Uchida H, Hashibe Y, Ichikawa H, Fukasawa M 「Geostrophy in the intermediate and deep layers of the Kuroshio and its recirculation regions south of Japan」 共著 Journal of Oceanography(学術雑誌) 59, 291−301
  • 【論文】 2002 鹿島基彦、今脇資郎、馬谷紳一郎、内田裕、橋部雄志、市川洋、深澤理郎 「四国沖黒潮域の中深層における地衡流平衡の検証」 共著 九州大学応用力学研究所所報(大学・研究所等紀要) 123, 39−51
  • 【論文】 2001 馬谷紳一郎、鹿島基彦、今脇資郎、市川洋、深澤理郎「直接測定による四国沖の黒潮流速の変動特性」 共著 九州大学応用力学研究所所報(大学・研究所等紀要) 121, 103−110
  • 【論文】 1999 鹿島基彦、馬谷紳一郎、今脇資郎、市川洋、深澤理郎「日本南方黒潮域における慣性周期近傍の流速変動」 共著 九州大学応用力学研究所所報(大学・研究所等紀要) 117, 71−77
  • 【報告書】 2015 鹿島基彦、萬関巧、尾崎康介、川上翔平、泉尾真人「明石市林崎海岸における離岸流観測のためのGPS/GLONASS/みちびき対応高精度漂流ブイの作成」 共著 地域連携によるアクティブラーニング授業の実践的研究「明石ハウスを拠点とした調査・研究の継続、維持のための活動研究成果報告書」<神戸学院大学地域研究センター明石班>(報告書) 87-96
  • 【報告書】 2015 石井翔太郎、鹿島基彦「明石〜垂水地域の海岸利用の現状と改善策」 共著 地域連携によるアクティブラーニング授業の実践的研究「明石ハウスを拠点とした調査・研究の継続、維持のための活動研究成果報告書」<神戸学院大学地域研究センター明石班>(報告書) 3-17
  • 【報告書】 2014 鹿島基彦、新井涼介「明石市岩屋神社おしゃたか舟神事とその海岸利用状況」 共著 地域力再発見をめざす大学と地域との連携・協働による実践的研究報告書<神戸学院大学地域研究センター明石グループ>(報告書) 12, 85-95
  • 【報告書】 2014 石井翔太郎、鹿島基彦、熊坂公太、尾崎康介、福原慧士、福本貴大、西口和廣、青木隆、榎下茄奈、福本亮輔「明石市および垂水区の海岸レジャー利用状況調査」 共著 地域力再発見をめざす大学と地域との連携・協働による実践的研究報告書<神戸学院大学地域研究センター明石グループ>(報告書) 12, 73-84
  • 【報告書】 2014 鹿島基彦、石井翔太郎、景山卓浩、榎下茄奈 「明石港における釣り客を対象とした利用状況調査」 共著 地域力再発見をめざす大学と地域との連携・協働による実践的研究報告書<神戸学院大学地域研究センター明石グループ>(報告書) 9, 43-47
  • 【報告書】 2013 鹿島基彦「海流とうどんのおいしい関係」 単著(監修) 人文を読み解く13話<神戸学院大学人文学部>(研究紹介書) 10-19
  • 【報告書】 2013 鹿島基彦、櫻井かおり、市川香、森本昭彦、花土弘「エルニーニョ現象によるハドレー循環を介した台湾北東沖黒潮流速場への影響」 共著 名古屋大学地球水循環研究センター「大気海洋現象のリモートセンシング技術の開発」平成24年度共同研究集会報告書(会議発表報告書) 2-4
  • 【報告書】 2012 鹿島基彦、樋高真規、工藤大貴、櫻井かおり、須磨海浜水族園「明石市周辺のため池のカメ捕獲調査」 共著 地域力再発見をめざす大学と地域との連携・協働による実践的研究報告書<神戸学院大学地域研究センター明石グループ>(報告書) 2, 65-67
  • 【報告書】 2012 鹿島基彦、山田卓也、櫻井かおり「明石市林崎地区の人工養浜海岸の残留砂の現状調査」 共著 地域力再発見をめざす大学と地域との連携・協働による実践的研究報告書<神戸学院大学地域研究センター明石グループ>(報告書) 2, 9-11
  • 【報告書】 2006 鹿島基彦、伊藤進一、筧茂穂、清水勇吾「親潮前線の指標水温の推定」 共著 東北海区海洋調査技術連絡会議事録(会議発表報告書) 55,44−47

審議会・委員会活動

地域貢献活動

  • 2016年10月 神戸市、神戸学院大学 講義・指導(神戸開港150年記念特別企画「KOBEみなと大学 こどもワークショップ」)「海に現れる地球自転 〜地球自転の影響を仮想体験してみよう!〜」
  • 2013年9月 兵庫県立伊川谷高校 講義「(異文化交流授業)地球流体がつないだ東〜南アジア」
  • 2011年10月 兵庫県立大学附属中学校 指導「トライやる・ウィーク」

講演会実績

  • 2013年6月 身近な危機管理講座(大阪府守口市) 日本と海流
  • 2012年12月 土曜公開講座(神戸学院大学) 日本の海流と文化
  • 2012年10月 大蔵谷なう(神戸学院大学地域研究センター明石グループ) 海流とうどん
  • 2009年4月 エコカフェ(ホールアース自然学校) 海流と河川と日本人の暮らし

講演など協力可能なテーマ及び実績

  • 黒潮の流路変動、海洋レーダ観測
  • 日本の自然環境が粉もん文化に及ぼした影響

自己PR・共同研究の提案等

専門は海洋物理学で、その中でも観測データを基にした黒潮や太平洋の解析研究を主に行っています。講義は海洋学と地球温暖化などを担当しています。また、国内外の様々な地域に移り住んできた経歴から、比較文化と文化形成にも興味を持っています。

日本@ 自然災害大国
地球は球形かつ自転するので大洋の西端には西岸境界流という強い海流が生じます。日本は、この大洋西端に位置し、海に囲まれ、さらに暖流と寒流の双方の影響を強く受けています。このような条件がそろっている国は他に世界中のどこにもありません。日本は海流の影響を世界一受けている国なのです。
火山列島日本は、海流の進路を阻む地理特性を持つので、海流からより強い干渉を受けます。一年に366日雨が降ると称される屋久島や、棒雨と称される大粒の雨の降る紀伊半島は、どちらも黒潮がぶつかる地形にあり、かつ、日本最大の多雨地域です。日本南方の海水温は比較的高いためにその上には暖かい湿った空気があり、特に暖流黒潮付近では顕著で雨が降りやすい傾向があります。モンスーンによる夏場の南風も影響して、これらの空気が両地域の山岳地形をかけあがって大雨を降らせます。また、台風の直接のエネルギー源は暖かい海水です。黒潮沿いにやって来る台風が強さを保つことが多いのは事実です。このように黒潮は多くの雨をもたらし、豊かな森をはぐくんできました。まさに「黒潮の森」と呼んでいいでしょう。つまり、両地域には太古の昔から深い森があり、日本固有の森の文化が形成されてきました。屋久島は巨大木造建築文化を生み、紀伊半島は山岳信仰をはじめとする森の文化を生みました。くしくも、この両地域は数少ない日本の世界遺産として登録されています。
この雨は、同時に多くの洪水土砂災害をもたらしてきました。加えて、火山列島の日本は地震大国です。「地震、雷、火事、オヤジ」(オヤジについてはいまだ私の思慮のおよぶところではありませんが。。。元々はオヤジ=大山風(おおやまじ)=台風の意味のようです)、これは日本の自然環境をとてもよく表しています。砂漠の文化が世界の大勢を占める中で、森の文化の日本が先進国として生き残っているのは、民族間抗争が少なかった代わりに、これらの自然災害が、この国を磨いてきたからです。

日本A 南北回廊
日本は東西だけでなく南北に長い列島です。南北に長いということは気候が異なるために植生も異なるということです。それは各地で採れる産物が異なることをも意味しています。そう広くない日本にこれほど彩り多い特産品がある理由の一つでしょう。さらに、南からの暖流と北からの寒流がこの差を強めています。南北の特産品の違いは交易の需要を生み、日本海沿いの北前船や太平洋沿いの東海道といった街道が発達しました。
沿岸境界流という沖合と沿岸の塩分濃度の違いなどによって沿岸沿いに海流ができる特性があります。対馬海流が日本海沿岸沿いをずっと流れるのは偶然ではありません。この性質は北前船の海運を容易にしました。一方で、太平洋側では沿岸境界流よりも黒潮や親潮といった西岸境界流や中規模渦などの影響が勝るために、海流は沿岸沿いに安定して流れているわけではありません。さらに、関東沖では黒潮・親潮に乗って遠く太平洋の沖合にまで流される危険性もあります。また、西日本には天然運河である瀬戸内海があります。日本の主な海の街道が、江戸と上方を合わせ持つ太平洋側ではなく、日本海側(と瀬戸内海)になったのはこのためです。
このように南北の特産品の違いと、大量の物資を運搬できる海運を効果的に利用できたことは、日本の交易を盛んにした二つの要因です。

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