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vol.33

學報トピックス

インターンシップ 「博物館を助け隊」プロデュース
「はばタン教授からの挑戦状」

― 兵庫県立考古博物館 ―
開催日時: 2009年12月13日(日)
人文学部人文学科 大原 良通 教授

人文学部の学部共通科目でインターンシップの一つとして開設されている「博物館を助け隊」では、兵庫県立考古博物館の協力を得て、博物館業務の一端を経験しています。2ヶ月ほどの職業体験の後、学生自身でワークショップを企画し、提案し、実行しています。博物館のスタッフの一員として働いているからこそ思いつくアイデアに、学院生ならではの柔軟な発想をスパイスにして、奇抜で楽しいワークショップをこの2年間で計4回実施しました。

お楽しみはこれからだ。

お楽しみはこれからだ。

あれ?あのかぶと!

あれ?あのかぶと!

第一問、発掘広場、何が埋まっているのかな?

第一問、発掘広場、何が埋まっているのかな?

どこが違うの、縄文人と弥生人。

どこが違うの、縄文人と弥生人。

さすがはばタン、マナビーもガンバレ!

さすがはばタン、マナビーもガンバレ!

歴史マスター取れたかな。

歴史マスター取れたかな。

前回は、「はばタンを助け隊〜薬をGETして、はばタンの呪いをとこう!〜」。内容は、呪いにかけられ病気になったはばタンを治すために、博物館のあちこちに隠された薬の素を参加者が探し出し、かけられた呪いをマナビーとともに解くというものでした。今回の「はばタン教授からの挑戦状」もはばタンとマナビーのコラボが実現し、また、前回以上に博物館の魅力を参加者にアピールできるものとなりました。参加対象者は小学生中・高学年でしたが、実際にはもっと小さな子どもたちが保護者とともに参加してくれました。

今回のワークショップの内容は、博物館の展示に混ざっているおかしなもの、例えば時代にそぐわないポシェットやかぶとなどを見つけ出し、さらに、歴史マスター認定試験を受け、得点によって上級、中級、初級の三段階の賞状を渡すというものでした。

入り口では、マナビーとともに、ひげをはやしたはばタンが“KGU”の学生帽をかぶるといういつもと違ういでたちで来館者を迎えました。

毎回、学生の提出する企画は博物館側から好評でした。今回の企画は、展示品に直接手を加えるという博物館のコンセプトに関わる内容だったために、その実行の可能性について学生と博物館のスタッフとの間で、何度か協議がおこなわれました。最終的には博物館側がいくつかの点で妥協してくださったのですが、これは、いままでの大学と博物館、学生と学芸員との間で培われてきた信頼関係があってこその歩み寄りでしょう。

ワークショップ当日は、履修生だけではなくその友人たち、以前履修していた学生や大原ゼミの有志、さらに美術部の有志を巻き込んで総勢24名の学生がスタッフとして参加しました。

当日の入館者数は1000名ほどでそのうち有料入館者は400名ほど、前年の12月の第2日曜日の入館者数が100人程度ということなので、学院パワーで4倍以上の入館者を獲得したことになります。また、ワークショップ参加人数が200人強でしたので、その保護者の数を加えると、入館者数のほぼ全員が参加してくださったことになります。参加者には参加記念として歴史マスターの賞状とマナビーの缶バッジをプレゼントしました。

これらがいかに大きな成果だったかは、記念撮影の博物館側のスタッフのにこやかな顔つきからもうかがえると思います。今回も、大団円のハッピーエンドを満喫しました。

大団円

大団円

インターンシップU「博物館を助け隊U」に参加して

人文学部人文学科 2年次生 隅田 莉加

インターンシップU「博物館を助け隊U」を終え、「大変だった」という言葉に尽きますが、やり終えた充実感と安心感を得ることができました。

今回のワークショップは、インターンシップ「博物館を助け隊」史上初めての宣伝活動を行うということで、いつにもまして忙しいものになったと思います。例えば、約4万枚というイベント案内のビラを作成し、明石市・加古川市・稲美町・播磨町の小学校に配布しました。これは、自分が思っていたよりも壮大な作業となりましたが、自分たちが企画したものを形にするのがどれだけ労力を要するものなのかを、思い知ることができました。また、企画したイベントが博物館の「間違い探し」で、博物館の展示資料を変更してしまうというものだったため、「どれが可能でどれが不可能なのか」ということを兵庫県立考古博物館の職員の方との話し合いを重ね選別していく作業も、大変なものでした。

博物館側との話し合いの中で出てきた「子どもたちに対して“何か違う”という間違い探しではなく、“どうしてそれが間違いなのか”をちゃんと説明して、学ぶことができるものにしてほしい」という職員の方の意見は、よりこのワークショップの内容を充実させる意見であるとともに、「ただ面白く、楽しいものをしよう」とだけ思っていた私にとって、「何のためにイベントをするのか」という一番根本的なことに気づく重要なものでした。

当日は、大きな問題もなくワークショップ「はばタンからの挑戦状―君はこの謎が解けるか!?」を無事に終えることができました。私は、着ぐるみの担当だったのですが、来館した子どもたちの喜ぶ顔をじかに見られて、とても楽しかったです。さらにうれしいことに、イベントを目的とした来館者数は最低目標70名であったのですが、実際はなんと約400名だったと博物館の方から報告がありました。まさか、そんなにも多くの人が来ていたとは思いもよらなかったので、すごく驚きました。

これは、インターンシップのメンバーだけでなく、問題のイラストに協力してくれた神戸学院大学の美術部や、当日手伝いに来てくれたボランティアの人たちのがんばりがあったからだと思います。本当に協力してくれた人たちには感謝しきれないです。

インターンシップU「博物館を助け隊U」では、たくさんの貴重な体験ができたと思います。特に、イベントの企画・準備・実施の大変さを体験できたことは、私の中では大きなことでした。この経験をこれからも大事にし、生かしていきたいと思います。

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