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Vol.13

學報トピックス

◆ 神戸学院大学スポーツフェスタ2007
「よい選手を育ててバスケットボールをメジャースポーツにしよう!」を開催

― 2008年2月17日(日) 神戸学院大学 有瀬キャンパス ―
【午前の部】 講義  【午後の部】 実技指導

2008年2月17日、神戸学院大学有瀬キャンパスを会場に、「神戸学院大学スポーツフェスタ2007 よい選手を育てて バスケットボールをメジャースポーツにしよう!」が、本学学際教育機構スポーツマネジメントユニット主催で開催されました。今回は、ジュニアバスケットボール(ミニバスケットボール、中学生バスケットボール)の指導者の皆さんにご参加いただきました。子どもたちの運動能力を、スポーツ障害を起こすことなく向上させるための指導法および基本技術について、講義と実技指導を行うというものです。公募などで集まった指導者の方々21人、実技指導を体現する小学生約50人と保護者の方が若干名、地元中学の女子バスケットボール部の先生と生徒、運営のサポート役として本学バスケットボール部のメンバー、そしてスポーツマネジメントユニットの学生たちが参加。講義・実技指導ともに講師は、本学バスケットボール部顧問・監督の西林保朗教授(総合リハビリテーション学部学部長)と、同部で理学療法士の西村望技術指導員が担当しました。

午前の部

ボールを手に講義をする本学バスケットボール部顧問・監督の西林保朗教授

ボールを手に講義をする本学バスケット
ボール部顧問・監督の西林保朗教授

西林教授は講義の中でも体を使って熱血指導

西林教授は講義の中でも体を使って熱血
指導

本学バスケットボール部外部指導員で理学療法士の西村望指導員がテーピングなどを指導

本学バスケットボール部外部指導員で
理学療法士の西村望指導員がテーピング
などを指導

テーピングの体験学習の様子を熱心に見つめる指導者の方々

テーピングの体験学習の様子を熱心に
見つめる指導者の方々

国体強化対策委員でもある西林教授は、講義の中で、「基本を貫いたベテランの能楽師の持つ驚異的な跳躍力」や「バスケットボールのパワーポジションに通じる力士の四股を踏んだ姿勢」という独自の視点から、能や相撲の要素をバスケットボールの基礎練習に取り入れることを提唱。また、正しいシュートフォームを身に付けるためには、ボールをシュートする手で止めて(ブロック)、そのボールをシュートしないほうの手でシュートする手の中にたくし込む(タック)という「ブロックエンドタックポジションが重要」であり、日本で一般的に教えられている“オデコの前にボールをセットする”のではなく、「両目でゴールが見えるシューティングウインドーを形づくることが大切」だと解説。その他、西林教授は「レイアップシュート」の正しいフォームなど、もともとの英語の語源を紹介しながら、日本国内で一般的に教えられているものとは異なるシュート方法を説明しました。

ミニバスケットボール教室のコーチを務める男性は、「とても参考になりました。帰ったら、学校の先生方やご父兄と連携しながら取り入れていきたいと思います」との感想を述べておられました。そして、講義の後半を受け持った西村氏は、コンディショニングやケガをした際の応急処置、リハビリ等について講義し、最後に足首のねんざに対するテーピングの体験学習を実施し、参加した指導者や子どもたちも熱心に実践していました。

午後の部

力士の四股のように力強いパワーポジションを実演

力士の四股のように力強いパワーポジ
ションを実演

実技講習の最後は実践形式でのミニゲームを実施

実技講習の最後は実践形式での
ミニゲームを実施

続いて午後は、体育館での実技指導。主役は、ミニバスケットボールチーム「大久保南小学校ウイングス」の子どもたちです。西村指導員の下で正しいウォーミングアップとストレッチを行ったあとに、基本姿勢(レディーポジション)、シュート、ドリブル、1対1など午前中の講義内容を、西林教授が子どもたちを指導しながら理論を実践に移し、指導者の方々はその様子を熱心に見入っていました。その後、せっかくの機会だからと、急きょミニゲームを実施。2つのコートを使って5分ごとにメンバーを入れ替え、小学生チーム対大学生チーム、中学生チーム対指導者チームなど、普段見られない組み合わせに会場は大いに盛り上がりました。ウイングス(ミニバスケットボールチーム)のコーチは、「普段は試合に備えて厳しい練習をしていますが、今日、子どもたちは笑顔で頑張っています。本当に楽しそうで、子どもたちにも私たちにも有意義な一日になりました」と感想を述べてくださいました。西林教授は、スポーツにおいては技術論だけでなく“マナーとハート”が大切であり、人間として立派に成長することが最も大事であると特に文武両道を強調されていました。

一人前の人間として認めてあげる
それだけで選手は伸びていく

総合リハビリテーション学部長
バスケットボール部顧問・監督
西林保朗 教授

よい選手を育てよう、バスケットボールをメジャーにしよう、というのが今回のテーマですが、もともと日本でも競技人口は多く、その底辺も近年さらに広がっています。今日は、ジュニアバスケットボールの指導者の方々に技術以前の基本的な部分をお話しさせていただきました。それを一言でいえば、“人を認める”ということ。底辺の拡大、すなわちバスケットバールを始める時期の低年齢化はよいことですが、まだ子どもだからという理由で、指導者がプレーヤーとして、一人前の人間として認めない、というようなコーチングが日本では見受けられます。「いえ、私は子どもたちや若い人たちの能力を認めていますよ」という指導者の方もおられるでしょう。それでもまだ少し違うと思います。若さとは、数ある能力の中でも最大の能力なのです。指導者は、“年齢も実力も下の者に教えてあげている”のではなく、“自分よりも能力の高い人たちにコーチをしている”のです。私が就任してから、本学バスケットボール部は2年連続で優勝を飾りました。それは、私と西村指導員が部員たちを“認め”接しただけのこと。日本には、三つ子の魂百までという哲学が文化として根付いています。子どもの頃からしっかりと付き合い、正しい技術を伝授しなければ、百まで、つまり死ぬまで間違ったままです。バスケットボールに限らず、スポーツに限らず、責任は重大です。私たち指導者は、人間の形成にかかわっているという気持ちを持ってコーチングしないといけないと思います。

講師プロフィール

西林 保朗
神戸学院大学教授(総合リハビリテーション学部学部長)、神戸学院大学体育会バスケットボール部顧問・監督、日本バスケットボール協会公認コーチ、兵庫県バスケットボール協会副理事長、医事委員長、国体強化対策委員
西村 望
神戸学院大学体育会バスケットボール部技術指導員、日本バスケットボール協会公認コーチ、理学療法士、NSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト

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