2010年7月
岡田 豊基 新学長就任の挨拶in Focus

岡田 豊基 新学長就任の挨拶
岡田 豊基 学長

「元気な大学、神戸学院!」を目指して

岡田 豊基 学長

この度、神戸学院大学学長に就任致しました。神戸学院大学のために微力ながら精進して参る所存です。つきましては、宜しくお願い申し上げる次第です。

岡田 豊基 学長

さて、ご承知の通り、神戸学院大学が置かれている状況は厳しいものであります。そのような社会において神戸学院大学がその評価を高め、さらなる発展をしていくためには、「元気な大学、神戸学院!」でありたいと思っております。2012(平成24)年には、学校法人神戸学院が創立100周年を迎えることとなり、神戸学院大学は新たな時代を迎えます。まさしく、「元気な大学、神戸学院!」を目指す絶好の機会だと思います。

学長就任にあたり、つぎの3点を重点項目として推進して参りたいと思っております。

① 「中長期計画」を作成し、実行していくこと
② 学生のニーズに応える大学づくりをすること
③ 志願者数の増加(=安定した入学者数の確保)をはかること

岡田 豊基 学長

これらの項目を推進していくためには、日々、ご尽力いただいている教員・職員の皆様方の職場環境を充実していくことが必要であると思います。今、ワークライフバランス(Work Life Balance)というコンセプトに基づいて職場環境の改善がはかられているようです。これは、もともと働く女性の職場環境を変えていくことから始まったようですが、広く推進されていった結果、職場全体の環境が改善されていくという成果が見られているようです。

いずれの施策を実行するにしても、財源的な裏付けが必要です。そこで、まず、帰属収支差額の黒字幅を広げる努力を続けることが重要であると思います。つぎに、2011年度までに積み立てられている減価償却費を有効に活用するためには、建物のスクラップ・アンド・ビルドをしていく必要があります。ご存知の通り、100億円の事業を行った場合、減価償却費等で、毎年、約12億円の経常支出が見込まれるということであり、このような財務状況からすれば、ただちに大型事業を実施することは難しいと思います。また、財源に関して最も重要なことは、「中長期計画」に基づき、財源・資金の優先順位を明らかにし、実行に移すということではないかと思います。そのような理解に立ちながら、「中長期計画」の実現に向けて、毎年、計画的に事業計画を実行する必要があると思います。そして、その過程においては、教員・職員の皆様方にできる限りの情報を開示し(disclosure)、ご説明申し上げながら(accountability)、ご理解・ご意見を頂戴するとともに、学部・研究科、部署、各種委員会等の手続(due process)を踏まえて参りたいと思います。

岡田 豊基 学長

学生諸君の多くは神戸学院大学に「夢」を持って入学して参りますし、入学後、「夢」を探し出す学生もおります。本学の学生諸君は、非常に素直で元気があります。キャンパスを楽しそうに行き交う姿をみておりますと、皆、若さに溢れ、輝き、眩しいばかりです。このような学生諸君が、その貴重な青春時代を本学で過ごすことに、私どもは誇りを持つと同時に、大きな責任を感じております。神戸学院大学の建学の精神である「真理愛好・個性尊重」とは、「学びと知の探求を通じて、普遍的な学問体系の英知に触れる喜びを実感し、その過程で自己と他者の個性に気づき、互いの存在をこよなく尊重する」ということをいいます(「神戸学院大学憲章」より)。建学の精神に基づき、学部・研究科において、学生諸君がそれぞれの「夢」を実現するようにお手伝いすることこそが私ども神戸学院大学の教員・職員に課せられた任務であると考えます。そして、「神戸学院大学を卒業して良かった」と思ってもらえる卒業生がますます増えるよう、教員・職員・学生みんなで力を合わせて「元気な大学、神戸学院!」を目指そうではありませんか。

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