フロントラインフロントライン

教員を目指す学生のサポートを実施 ~教職教育センター

主に教職課程を目指す学生が教員とともに自立的な学習態度を修得

主に教職課程を目指す学生が教員とともに自立的な学習態度を修得

教職課程および博物館学芸員課程の教育の質の向上、主に、教員を目指す学生に対して全学的なサポートを行うために設立されたのが教職教育センターです。本学では教員としての資質を磨くため、特に"人対人"の関係を重視し、人間力を養う教育を実施。その中心的な役割を担うのが、「教職教育サポート室」です。有瀬キャンパスとポートアイランドキャンパスに開設され、教育実習の事前・事後、教員採用試験に関する指導や、模擬授業の実施など、教職課程を学ぶ学生のフォローアップを行っています。

教職教育サポート室には、元教員など教育現場での実務経験のある8名の指導員が常駐。具体的に、中学校・高等学校の英語や国語の教員といった免許別の試験対策を指導したり、個別の悩み相談にも対応するなど、学生一人ひとりに対してきめ細かなサポートを行っています。学生自身も、教員採用試験の合格対策を行う「教職サークル」を立ち上げ、独自に問題集を作成し模擬授業を行うといった活動を実施しています。

人文学部人文学科 今西幸蔵 教授
学生一人ひとりに対応し実力も向上

現在は、以前とは異なり、大学の教職課程科目を担当する学部だけで教員養成を行うのではなく、行政や教育委員会など地域社会と連携しながら対応する方向に変化しています。そうした潮流のなか、本学でも教職教育センターを組織。個別の対応を担う全学的な機関として教職教育サポート室を開設しました。

「教職教育サポート室」の相談員は、いずれも教育のエキスパートばかり。教職に直結した内容を指導するだけでなく、学生生活全般のアドバイスも行い、学生のよき相談相手となっています。現在のところ利用率も高く、教職に対するモチベーションアップにもつながっています。学生個々の教員としての質を高め、いかによい人材を送りだせるかが大学としてのミッション。そうした意味では、高い効果を上げていると実感しているところです。

このように本学では、教職を目指す学生に対して教育大学と比べても遜色のない手厚いサポートを行っています。また、例えば、人文学部人文学科であれば、中学校は国語・社会・英語の3教科、高等学校は国語・英語・地理歴史・公民の4教科の教員免許が取得できるなど、幅広い進路が選択可能です。教員の夢をかなえたい方は、ぜひ本学で学んでください。

Topic
教職サークル

1年次から3年次までの教職課程で学ぶ学生が参加し、昼休みや放課後を利用して活動を実施。教員採用試験に向けての面接練習をしたり、学生が教員役と生徒役に分かれて行う模擬授業を開催したり、いじめや体罰といった教育に関する時事問題をテーマに意見を出し合うミーティングなどを行っています。

教職科目の教員も参加し、講義や指導を行って学生の自主的な活動を応援。教員に必要な、プレゼンテーション能力やコミュニケーション能力を伸ばしています。

人文学部人文学科 3年次生 山岡亮太
学生VOICE 夢に近づいたサークルでの経験

もともと、教員には漠然とした憧れはありましたが、どちらかというと引っ込み思案。人に教える職業は合わないと思っていました。教職サークルに入ったのも友人から誘われたからです。

サークルの活動は週に3回行われますが、模擬授業など仲間の前で話をする機会が数多くあります。最初は戸惑いましたが、話し方を工夫して場数を踏むうちに緊張することもなくなり、どんどん人前で話せるようになりました。神戸市が実施しているボランティア制度「神戸市学生スクールサポーター」にも自主的に参加。実際に小学校などで教員の方々のお話を聞くなど、教育現場に接することで、「先生になりたい!」という気持ちも強まりました。

人前で話すことが苦手だった自分を変える、大きなきっかけとなった教職サークル。人間的にも成長できたと思います。ここで得た自信を胸に教員採用試験をパスし、将来は母校の中学校の教壇に立ちたいです。

フロントライン 一覧